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平成23年度 1学期 終業式


平成23年度 1学期 終業式訓辞

 おはようございます。
 今年の夏も昨年に引き続き異常な暑さになりそうです。先日、部活動中に熱中症の疑いで救急車を要請したということがありました。急激に大量の汗をかいた場合は、塩分補給も必要だそうです。そういう意味で、スポーツドリンクが有効だということですが、これからまだまだ暑い日が続きますが、十分に注意して下さい。
この間、野球部の公式戦に応援に行ってきました。大和川高校が教育センター附属高校に改編される中で、創部以来念願である「校歌を歌います」と力強く誓ってくれた心意気に大いに感激しました。その試合は、緊迫した中で5対2という結果に終わり、勝ちたかったという強い思いや、力を出せなかった悔しさからほとんどの部員が涙を流していました。今、結果と言いましたが、勝つことだけが結果ではありません。一番になることだけが結果ではありません。やりきったという達成感も大事な結果の一つだし、もっとこうしておけば良かったという悔しさ、反省も次への意欲が生まれてくるということで言えば立派な結果です。更に言えば、結果よりも、何かに立ち向かって努力した途中のプロセスの方がが大切なんだと思います。毎朝早くから、放課後、土・日と仲間と共に厳しい練習を積み重ねた時間は、決してお金では買うことができない貴重で、かけがえのない経験なのです。高校時代に何かに熱中した時間は、宝物です。流した汗や涙や歯を食いしばった時間はあなた方の人生の中で、きっとたくましく生きていく力になるに違いありません。
 また、一つのボールを追いかけて、ベンチと応援しているスタンドとの一体感を味わってつくづく感じたことがあります。大和川高校の名前が消えるという言い方をする人がいますが決してそうではないんだ、看板はなくなるかもしれないけれど、大和川高校の名前は、2万人を超える大和川高校卒業生や今のあなた方の心の中に根付き、決して消えることはないんだと改めて思いました。大和川も教育センター附属も、全ての人が母校に対する愛着や誇りをもっともっと高めていってほしいなあと思います。
 今日、全員に担任の先生から手渡される成績表は結果です。この1学期間の自分の努力に対する結果です。遅刻欠席の数字、成績の数字・・単なる数字に過ぎませんが、自分の思いの込められた数字であってほしいし、反省しなければならないことは素直に反省してほしいと思います。そして、明日からの励みにして下さい。
明日から長い夏休みに入ります。今から言う3つのことを守って下さい。
一つ、命を大切にすること。
二つ、社会のルールを守ること。夏休みであろうが君たちは大和川高校生・教育センター附属高校生です。その強い自覚のもと、行動に責任を持って下さい。
三つ、時間を有意義に使うこと。休み中、時間をどう使うかはそれぞれ個人に委ねられています。クラブ、補習・講習、自宅学習・・計画的に24時間を有効に使って下さい。毎日こつこつと頑張った人とできなかった人の差は大きいですよ。 今頑張ったことは、必ず近い将来、花が咲き実がなります。
 自分の可能性を信じて、色々なことにどんどんチャレンジして下さい。そして、一回りも二回りも大きく成長した姿で2学期の始業式に元気に登校してきて下さい。

平成23年7月21日
            大阪府立大和川高等学校
                   校 長 乾  匡

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