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平成23年度 3学期 始業式訓辞


平成23年度3学期 始業式訓辞

 皆さん明けましておめでとうございます。
 昨年は、日本中が自然災害の脅威に心を痛めた年でした。東日本を襲った大地震は今なお多くの人たちが困難を強いられています。私たちも改めて気づいたことや学んだことがたくさんあったように思います。困難に負けず、挫けず立ち向かう勇気や強さ、また、互いに支え合う人と人の結びつきの大切さなど是非皆さんも自分の心の中に深く刻んで欲しいと思います。年末、テレビの特集番組を見ていますと、福島県のある中学生が「当たり前だと思っていたことが、決して当たり前のことではないんだということがわかった。今こうして生きていることに感謝しなければいけないんだ」という言葉で大震災を振り返っていたのがとても強く印象に残っています。
 年が明けて2012年になりましたが、まだまだ政治や経済の不安定さ、見通しの暗さが世の中を覆っていますが、今年はみんなが幸せを感じ、笑顔でにこやかに1年を過ごすことが出来ることを願っています。社会全体が、自分だけがよければいいという醜さに気づき、手をつなぐことの美しさを見直して優しい思いやりの花で覆われた心豊かな世の中であって欲しいと心から思います。
 今日は3学期の始業式ですが、3学期は学年の締めくくりです。3年生は、自分の進路に真剣に向き合い、自分の可能性に向かって頑張ってくれた人が沢山いました。高校生活もあと僅かになりましたが、残された大和川高校生としての日々を一抹の寂しさと、沢山の感謝の気持ちで心を一杯にして最後の最後までやりきって下さい。そして、胸を張って卒業式に臨んで欲しいと思います。1年生2年生にとっては、進級という節目を迎えます。「今頑張らずに、いつ頑張るんだ」という時期です。今まで頑張ってきた人も、少しがんばりが足りない人も、全員がギアを一段高めてラストスパートです。自分を高めるための、成長させるための努力をとことんまでやり尽くして下さい。世の中に出て、困難にぶつかった時に活きてくるのは頑張った時間です。歯をぐっと食いしばった時間です。お互いに励まし合いながら、もう一段高いところをめざして全力を尽くして下さい。決して悔いを残すことがないよう、がんばりを積み重ねる3学期にして下さい。


平成24年1月10日
            大阪府立大和川高等学校
                   校 長 乾  匡

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