大阪府立八尾南高等学校閉校式における校長式辞

  24年間にわたり、八尾市南部地域を基盤とした地元高校として発展してまいりました私たちの八尾南高校が、本年3月末日をもって閉校し、校旗を八尾翠翔高等学校に引き継ぐにあたり、学校を代表してご挨拶申し上げます。 
 はじめに、本日の閉校式にご臨席いただきました大阪府教育委員会をはじめご来賓の皆様方、そしてこれまで八尾南高校の教育活動推進のために永きにわたりご尽力・ご支援をいただきましたすべての関係者の皆様方に対しまして、この場をお借りしまして、改めて感謝の意を表したいと思います。
 振り返れば、昭和55年4月1日、本校は地元の強い要望と熱い期待をうけ、第132番目の府立高校として、八尾市南木の本3丁目のこの地に誕生しました。初代能登實校長を先頭に府内各地から馳せ参じた熱意あふれる教職員の方々、また希望に燃えて入学した第一期生の意気込みにより、学校づくりは力強くスタートしました。爾来、「誠実・勤勉・協調」を教育方針として、それぞれの時期の試練を乗り越える中で、本校は着実に発展し、「生徒指導は厳しいが面倒見のよい学校」として地域から高い評価を受け、今日に至っています。これまでに緑豊かな清掃の行き届いたこの学び舎で青春の思い出を刻んだ卒業生総数は、8282名を数え、社会の様々な分野で活躍しております。このことを私たちは誇りとするものです。 時代は急速に変化し、教育課題として、生徒一人ひとりの個性を尊重し多様な学習ニーズに応える特色ある学校づくりがテーマとなり、大阪府は府全体としての学校改革の時代を迎えました。その中で、本校は府立八尾東高校と統合され、普通科総合選択制を教育システムとする八尾翠翔高等学校に発展改編されることになりました。
 もはや後戻りはできません。八尾南高校は今、地域とともに歩んできた「落ち着きのある校風」と地域の若者の夢を育み支援するという社会的使命を、新生/八尾翠翔高等学校に引き継ぐ時を迎えました。これからは、八尾東高校と私たちの八尾南高校が母体となって誕生した八尾翠翔高校の発展こそが私たちの希望となり願いとなります。
 本日お越し頂いた八尾翠翔高校の初代校長砂畑健一先生をはじめ教職員の皆様、そして代表参加してくださった翠翔高校第一期生、第二期生の生徒の皆さん。どうか新しい学校づくりに大いなるロマンを燃やし、いかなる試練も乗り越えて、21世紀を歩む大阪を代表する普通科総合選択制高校づくりにまい進していただきたいと思います。
 私たち八尾南高校関係者は、夢を実現する皆さんの心の応援団としてエールを贈り続けたいと考えています。
 最後になりましたが、本日ご列席のすべての皆様と本日ご列席できなかったすべての皆様のご健康と今後のご活躍を祈念いたしまして、閉校にあたっての言葉とします。
 これまでのたくさんのご声援本当に有難うございました。

                      平成16年2月28日 
               大阪府立八尾南高等学校長 横山 正美

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