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第3号  平成18年3月15日 発行

1.第58回 卒業式

 3月1日(水)守口市市民会館にて、来賓・保護者・在校生・先生方に祝福されながら、通信制併修の3年制で17人、4年制で39人が卒業しました。
 本課程の卒業生は,延べ4824人になりました。卒業生の答辞を紹介します。



            答 辞

 本日は、ご来賓の皆様、在校生の皆さん、私たちの卒業式にご出席くださいまして、ありがとうございます。
 また、先ほどから、祝辞や激励のお言葉を頂き、今更ながら、学校生活が、皆様の暖かい助けに支えられていたことを実感します。
 卒業生を代表して、心からお礼申し上げます。
 私は、小学校のとき、病気でほとんど学校へ行けませんでした。そのため、中学校も勉強について行けず、学校嫌いになり、不登校でした。中学校を卒業するとき、高校に行ってまで勉強するのはいやでした。しかし、母や中学校の担任に高校だけは行けと勧められました。
 しかし、自分としては、一日もはやく働きたかったし、授業料は自分で払いたいと思っていました。ですから、働きながらいけるこの淀川工業高校の定時制に来たのです。
 入学後、すぐにスーパーでバイトを始めました。授業料を自分で払うのなら、どんなに疲れていても、しんどくても、学校を休むのはもったいないと思いました。
 入学したクラスの中には、学校に馴染めず欠席が多く、結局、退学してしまった友達もいました。
 残った私たちは、三人四人と友達になり、二年生になる頃には、クラス全体が友達になっていました。
 二年になって、生徒会に出入りするようになり、生徒会の活動を手伝っているうちに、自然と生徒会に入りました。
 生徒会に入って、スポーツフェスティバルや、文化祭など、行事の準備に忙しくなりましたが、その分、学校が楽しくなりました。
 しかし、二年の二学期に先生から、淀工の定時制がなくなると知らされました。
 最初は、無関心でしたし、淀工の定時制がなくなるということがピンと来ませんでした。
 生徒会で廃校反対の署名運動をすることになり、私は、なんとなく廃校反対の署名運動に参加しました。しかし、「署名運動」を通じて、淀工を残してほしいという人が沢山いることを知り、自分でも淀工の定時制が、何でなくなるのか納得できなくなりました。
そのときの思いは、今も私の胸に残っています。
 三年生では、修学旅行に行きました。三泊四日の旅行中、四日間、雨で残念でした。でも親しい友達と一緒にいるだけで楽しい思い出になりました。
 四年生では、課題研究で、ホバークラフトをつくりました。制作過程の四ヶ月は、特に問題もなく、すべては順調にいっていたはずでした。
 しかし、文化祭の発表当日は、うまくいきませんでした。
 バランスが悪く、浮かぶことは浮かぶのですが思う方向に進まないのです。
 どうやら設計ミスだったようで、とても残念でくやしい思いをしました。でも、みんなで協力して完成させたので、今ではいい思い出です。
 四年間はあっという間でした。多分卒業するみんなも同じだと思います。やり残したこと、後悔もありますが、時を戻すことは出来ません。卒業する私たちはそれぞれ新しい道に進んで行かなくてはなりません。
 私たちの学校、私たちの定時制がなくなるのは残念です。しかし、学校がなくなってしまっても、卒業していくそれぞれの心中に、定時制の思い出は、一生残ると思います。
 在校生の皆さん、毎日の学校生活を大切にし、自分達の目標に向かって頑張ってください。皆さんの健康と活躍を祈って、私の答辞とさせていただきます。

2.部活動: 第55回大阪高等学校総合体育大会
                  定時制・通信制の課程・女子の部

「総合準優勝!」の栄誉に輝きました。
 昨年度、優勝でしたが、生徒数が減っていく中、よく頑張りました。
 3月3日,大阪高等学校総合体育大会 総合閉会式(於 ホテルアウィーナ)にて表彰されました。(全競技種目を競い、学校毎の総合得点で順位をつけます。)

全日制 男子の部     優 勝:近畿大学付属高校
             第2位:清風 第3位:上宮
全日制 女子の部     優 勝:四天王寺高校
             第2位:四条畷学園 
             第3位:羽衣学園
定時制 男子の部     優 勝:長尾谷高校 
             第2位:大阪府立春日丘高校
定時制・通信制 女子の部
             優 勝:大阪府立春日丘高等学校
             準優勝:大阪府立淀川工業高等学校
              〃 :大阪市立中央高等学校
 準優勝杯は、校長室にて披露しております。来年度、男女ともになお一層のご声援をお願い致します。

3.本年度「第3回学校協議会」開催

今年度の協議事項は、「定時制だより(1学期号)」にも案内していましたが、
「@淀工(定)の総仕上げとして、在学している生徒にとって『ここで学んでよかった』と真に充実した成果をもたらすことができる学校作りについて協議する。」
「A閉課程にいたるまでの教育内容や教育活動の在り方、諸課題などについて多様な視点から研究協議する。」でした。

 12月に『学校教育自己診断アンケート(生徒用)(保護者用)(教員用)』を実施しました。
 保護者には郵送で実施し167通発送し、35通の回答、生徒は、107人の回答、教員は29人中17人の回答でした。
 今回の学校協議会では、このアンケート結果を含め協議されました。その一部をご紹介します。

 【T】学校教育自己診断アンケート

 1)保護者の回答について:
  @アンケートの各項目については、肯定的な回答が比較的多く本校は、評価さ   れている。
  A保護者意見欄では「非常に疲れている先生がおられるのでは」「一部の授業   で自習が多く、基礎学力が付かないのでは。」などのご指摘があった。
  B校長から、「面談などで状況調査をし、正すべきは正して、教職員一同身を   引き締め日々の教育に臨む所存である」との答がありました。

 2)生徒の回答について:
  @設問「淀工で楽しみなことは」の回答は
    @)文化祭・修学旅行などの『行事』
    A)工業科では『実習の授業』
     が挙げられていました。生徒達が、技術習得や資格取得に対して期待を     持っていることの再確認となりました。
  A普通科では「総合的な学習の時間」で、淀川流域のフィールドワークを中心   に様々な教科からアプローチを行っており、教科を越えた淀工らしい総合学   習作りについても協議されました。
  B「定時制がいた証を残してほしい」という意見に対して、本校の歴史資料の   整理など生徒とともに「淀工(定)の証」を残すことについて協議されました

 3)教員の回答について
  @日常の教育活動は順調に進められている。 
  A閉課程に至る急激な変化に対応できているのか等協議されました。

 【U】閉課程について

 「閉課程」の残念さは残るが、マイナス面を越えて、「本校の閉課程」を生徒の 活動の材料と捉えるなど、発想をプラス方向にして取り組んでどうか、等の指摘 もありました。

 【V】情報発信

 このような取り組みを様々な形で発信していくことは、「淀工(定)の証」として も重要なことである、との提言も出されました。



 
4.給食:「みなさん、食べましょう!」

  今年度末の3月に、本校食堂で夕食を摂っている生徒は、生徒が6名、先生が  7名でした。サービスの向上のためにも、もっと多くの方に利用していただき  たいと思います。

平成18年度始業式は、4月10日(月)午 後5時50分です。有意義な春休みをお過ごしください。

冬休み中、連絡が必要な時は、
大阪府立淀川工業高等学校【定時制の課程】

TEL06(6952)0001 です。



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