淀川清流高校の教育

【めざす学校像】

「一人ひとりが自信を持ち、他者の思いに共感できる生徒」を育て、社会に貢献できる学校

【生徒に育みたい力】

1.あらゆる教育活動を通して、自分自身を肯定的にとらえる力。
2.多様な人々との出会いを通して、他者を尊重し豊かな人間関係をつくる力。
3.社会的・経済的・精神的に自立し、社会に貢献する力。

【教育課程等】
■教育課程編成方針

学び直し、キャリア教育、環境教育の実践など、北淀高校及び西淀川高校がこれまで実践してきた生徒に寄り添う取組みを継承・
発展させた授業を行います。
1年次:朝の10分学習及び国語・数学・英語の30分のモジュール授業により基礎学力の定着を図ります。
2年次:各系列の専門科目と学校設定科目など多様な選択科目により、興味・関心・適性に応じた学習を行います。
3年次:生徒の希望する進路を実現するため、進学や就職に対応した多様な選択科目を設定し、社会で活躍する力を身につける学習を行います。

■教育課程のイメージ

  ※淀川清流高校 教育課程実施計画はこちら

*1 エンパワメントタイムとは、例えば「ハンバーガー屋の店長になってみよう」といった「正解が一つでない問題」について、グループ学習や参加体験型学習を通してみんなで考え、社会で活躍するために必要な力を育成する授業のこと。

■系列設置の趣旨

生徒一人ひとりの夢を育み、多様な進路が実現するよう、北淀高校及び西淀川高校の特色ある取組みを継承し発展させた4つの
系列を設置し、生徒の興味・関心や進路に応じた授業を行います。

【系列の内容と主な科目の例】

①「情報・アート」系列
ICTを活用して情報や美術に関するスキルを育成するとともに、豊かな人間性を育み、情報デザイン系、芸術系の大学・専門学校への進学や企業への就職をめざします。

②「ビジネス・教養」系列
ビジネスに必要なマナーやコミュニケーションスキルなどの、基礎的知識・技能を学ぶことを通して、社会人基礎力を身につけ、企業等への就職をめざします。

③「環境・健康」系列
公害や地球温暖化等の課題の追求、清掃活動等のボランティアでの体験学習を通して、環境や健康について学び、社会や人の課題を見つけ解決する力を身につけ、環境・健康系の大学・専門学校への進学や企業への就職をめざします。

④「数理・人文」系列
文系・理系の様々な学習を通して、基礎学力と応用力を身につけ、大学や専門学校への進学をめざします。

【特色ある取組み】

■「グローカル*2人材の育成」

○ 北淀高校及び西淀川高校で取り組んできたユネスコスクール*3活動を継承し、JICA(国際協力機構)等の協力を得て外部講師の指導によるグループワークや 外国人留学生との交流会等を実施することに加え、世界的な課題から身近な問題を学ぶESD*4の実践等を通して、グローカル人材を育成します。

■「社会へつなぐキャリア教育」

○ クリエイトルームでは、社会で即戦力となる生徒を育成するために、プロ仕様の画像編集ソフトを用いて地域の商店等と協働で広告を作成するなど、実践的な創作活動を行います。

○ 社会の諸課題を知り、地域に貢献する力を育成するために、公害・震災・生涯スポーツなど環境・健康に関する体験学習を行います。

■「様々な立場の人々との交流を通して生徒の自信を育み、他者とつながる教育」

○ 文化祭や体育祭など学校行事における保育園、介護施設、支援学校、中学校等との交流や、地域での清掃・緑化等のボランティア活動を通して、自他を尊重する思いや豊かな人間関係を育てる取組みを行います。

○ プレゼンルームでは、地域の方を招いて、生徒の作成した映像作品等の上映や、エンパワメントタイム及び系列の授業の成果発表を行うなど、校内だけでなく地域や関係機関との交流も深めます。

*2 グローカルとは、グローバルとローカルを掛け合わせた造語で、「地球規模の視野で考え、地域視点で行動する」考え方
*3 ユネスコスクールとは、ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校
*4 ESDとは、Education for Sustainable Developmentの略でユネスコスクールの取組みの一つ「持続可能な開発のための教育」