オーストラリア・ミラニ高校訪問（交流）

2015.07.22～08.01

期間：平成27年(2015年)7月22日(水)～8月1日(土)の11日間
行先:オーストラリア・クイーンズランド州立ミラニ高校
参加者:派遣生徒11名
目的:オーストラリアの家庭や学校での交流を通じて、異文化理解を深め、国際感覚豊かで、広い視野を持った青年を育成する。

第1日　7月22日（水）

はじまりは関西国際空港。集合写真は皆笑顔･･･ですが、その表情の裏には、期待、不安、緊張･･････実に様々な感情が入り混じっています。「自分に自信をつけたい」「去年ホストとして受け入れた子と再会したい」･･･今年も皆、それぞれの思いを胸に、旅立ちます。新型機材のお陰で、7時間のフライトは思った以上に快適でした。翌日から目一杯楽しむために、みんなしっかり充電できたようです。

第2日　7月23日（木）

「お帰りなさーい！」･･･Cairns（ケアンズ）国際空港に無事到着し、入国手続きを終えたのは朝の6時過ぎ。ここで、2年前にも担当してくださった現地ガイドさんに出迎えていただき、そのままケアンズの街に繰り出します。窓から景色はまさに「外国」。生徒たちも眠い目をこすりながら、車窓に鼻をくっつけていました。この日はビーチ、展望台、動物園、スーパーマーケットを巡りました。動物園では、コアラやカンガルー、ワニやヒクイドリなど、オーストラリアならではの動物と触れあい、スーパーでは各自昼食をゲットするために英語に四苦八苦。初日から良い経験ができています。15時に乗るはずだったMackay行きの飛行機が2時間ほど遅れ、少しヒヤリとしたものの、無事テイクオフ。Miraniの町に着いたのは20時を過ぎていましたが、先生方やホストファミリーがBBQの用意をして待っていてくれていました。いよいよ、ホームステイの始まりです！

第3日　7月24日（金）

今日は初めての登校日。Miraniは見渡す限りサトウキビ畑ののどかな田舎町なので、ほとんどの生徒がスクールバスで登校します。私たちが受けた最初の授業は、Japanese。担当の先生は、なんと日本人。「ここで日本人に会うとは！」と、お互い驚き合いました。中高一貫のこの学校では、Grade7と8（日本で言う、中２と中３）の生徒が、日本語を学ぶそうです。この日の授業では、「居間」「たたみ」「台所」など、日本の住居についてお勉強。芥川生も参加して、アクティビティを楽しみました。その後の授業はホスト生と共に受けます。「英語で数学の授業を受ける」「英語を使ってスポーツをする」頭がパンクしそうになりながらも、皆がんばっていました。

第5日　7月26日（日）

日曜日の今日は、みんな集まってBBQ！ビーチのそばにある無料のBBQサイトに集合し、Host fatherや先生たちが調理してくれました。その間、生徒たちは快晴の空の下、思い思いに過ごしました。ビーチを散歩したり、フリーマーケットをブラブラしたり、いきおい、海に飛び込んだり･･･。普段、街中や人であふれかえっている日本のビーチではできない経験ができました。そして、一頻り遊んだ後のBBQは言うまでもなく格別！午後はCape Hillsborough（ヒルズボロ岬）へ。Blue Tigerという美しい蝶が何千匹も舞う希少な光景に感動し、アボリジニ（先住民族）の史跡で学び、そして最後は･･･またまたビーチ！昼間とは違い、斜陽に照らされた海もまた感動的なものでした。

第6日　7月27日（月）

本日最大のMissionは、１時間目のParade（集会のようなもの）で披露する英語スピーチ！前日までは、ほとんどの生徒が「impossible…」と不安そうな顔をしていましたが、本番では皆堂々とスピーチをこなし（発音もばっちり！）、拍手喝采。そして、歓迎の印に『Possum Magic』というオーストラリアではとても有名な絵本をいただきました。Paradeの終わりには、Rock Pop Mimeというダンスコンテストで披露されたダンスチームの発表を鑑賞。Meghan TrainorやTaylor Swiftなど、流行の音楽に乗せたダンスに大盛り上がり！その後は、２回目の日本語の授業や、ホストとの授業。そろそろこちらでの生活にも慣れてきたようです。

第7日　7月28日（火）

生活にも、英語にも、そろそろ慣れてきたかな…というところで最後の登校日。朝から皆口々に、「明日も通いたい！」と漏らしていました。だからこそ楽しみたい今日、１時間目は家庭科の授業です！Cookingです！「この授業では、hospitality(おもてなし)を学びます。」という先生の言葉通り、雰囲気はまさにレストラン。音楽が鳴る中で、本格的なバリスタを使ったコーヒーを嗜みつつ、調理する…。日本ではあまり見かけない光景ですが、とても楽しかったです。メニューはBBQ（ここに来て何回目だろう）とPavlovaというお菓子。もちろんおいしくいただきました。次に向かったのは美術室。ブーメランの色づけ体験。皆それぞれに個性を発揮し、良い作品ができました！

第8日　7月29日（水）

Mackayで過ごす最後の一日。今日は楽しい遠足です。まず初めに向かったのはSugarcane Shedというサトウキビ加工工場。Queensland州の名産であるサトウキビがどのように栽培、収穫、加工されるのかを学び、最後は綿飴をごちそうになりました。お次はlook out（展望台）。ここから見えるのは、Coal（石炭）を輸出する港。最大の輸出国は日本だそうです。二つの主要産業について一気に学べた午前中でした。お昼ご飯はMackay HarborでFish & Chipsをいただきました。次に、お腹いっぱいで向かったのはヤンゲラ国立公園。ここで何をするのかというと…Plutypus（カモノハシ）探しです！「カモノハシを見られた人は幸せになれる」と言われるほど珍しい生き物なのですが、ここではかなりの確率で発見できるとのこと。実際、３匹ほどのカモノハシに出会えて、みんな大喜びでした。そして、最後の目的地はPinnacle hotelというパブ。Farewell Partyを開いていただきました。ホストファミリーもみんな集まっての、まさに「どんちゃん騒ぎ」！あっという間に過ぎた一週間。いよいよ明日、お別れです……。

第9日　7月30日（木）

空港集合は7：00。朝からこらえきれずに涙を流す生徒もいました。出発までの時間、写真を撮ったり、おしゃべりしたり、「また絶対会おうね」と約束し合ったり…。そして迎えた別れの時。なかなか歩みの進まない生徒たちに、空港の方もにっこりほほえみながら、「出発に間に合うように、名残を惜しんで」と声をかけてくれました。ようやく飛行機に乗り、窓の外を見ると…、いつまでも手を振ってくれている彼らの姿がありました。ここで本日最大の号泣タイム。この一連の写真はありません。私たちだけの、大切な思い出にします。さて、Mackayを出て2時間でCairnsに到着。今日は一日ショッピング！皆、思う存分買い物ができたようで、やっと、笑顔も戻ってきました。いよいよ明日はあの世界遺産へ！わくわくはまだまだ続きます。

第10日　7月31日（金）

朝からあいにくの雨。せっかくのグリーン島、グレートバリアリーフ。頼むから晴れてくれ！と祈りながら、一同、船へ。ものすごい風、ものすごい揺れ、まるでアトラクション…。しかし、グリーン島に近づくにつれ、徐々に晴れ間が！到着した頃にはすっかり青空が広がっていました。そのグリーン島の海は、形容しがたい美しさ！海にぷかぷか浮きながら、カラフルな魚たちに出会い、砂のお城を作り…。最高の思い出をつくることができました。グリーン島から帰った後は、自由時間。生徒のほとんどは（先生たちも）ショッピングを楽しみました。そして、最後のディナーも終え、最後のMission…荷物整理！20kg制限をクリアするための負けられない戦いに挑む私たちなのでした…。

第11日　8月1日（土）

いよいよ最終日。空路6000km、いよいよ帰国です。11日間で撮った大量の写真を見返しながら、「帰りたくない！」「ミラニに戻りたい！」なんて言いつつも、「家でつくった、あったかいおにぎりが食べたい」そんなことも漏らす彼ら。その自分自身の身と心で、本当に大切なことを学べたようです。いっぱい失敗してしっかり学び、ずいぶん立派になれた11日間。最高の思い出と、絆ができた11日間。そして、家族や日本の良さを再確認することもできた11日間。一生忘れることのない11日間。今回の経験を、彼らがどう活かしていくのか、本当に楽しみですね。