オーストラリア語学研修4日目

 4日目ともなると、オーストラリアでの生活にも馴染んできたようです。ホストから人生ゲームをプレゼントされた生徒がいたようで、その大きさになかなか戸惑っていたようです。果たして持って帰ることが出来るのでしょうか?

 本日のプログラムは、ブーメランづくりからスタートします。その昔、オーストラリアではアボリジニがブーメランを使って狩りをしていたようで、その名残が文化としてしっかりと残っています。ブーメランの形に切り取られた木が配られましたが、そのままでは投げても戻ってきません。ブーメランを完成させるために、ヤスリを使って一生懸命削ります。最初は粗目の鉄ヤスリで削り、紙ヤスリで仕上げます。「それどのぐらい削らなあかんの?」「それぐらいでいいんちゃう?」と言う声が聞こえてきたので、そちらを見てみると、ミラニ高校の先生が「貸してみ」と言い、ものすごい勢いで鉄ヤスリを使って削ります。「そんな削らなあかんの!?」と生徒たちは驚きの声。鉄ヤスリを使うのが初めての生徒もいたようで、中々日本では体験できない特別な時間だったのではないでしょうか。

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 ブーメランづくりが終わると、オーストラリアの広大な土地を使ってブーメランの試投?を行いました。ミラニ高校の先生のお手本を参考にいざチャレンジ!・・と思いきや、紙やすりでの仕上げ作業が生徒達のお気に入りのようです。先生のお手本を他所に一生懸命紙やすりでの仕上げ作業に没頭しています。「こんな広いところでブーメラン投げるなんて中々出来ないよ」の声掛けで思いっきりブーメランを投げますが、中々戻ってきません。芥川高校の生徒に、ブーメランを使っての狩猟生活は難しいようです。

 ブーメランづくりの後は、一回目のお昼を挟んだ後に、英語の授業に加わります。日本で言うところの課題研究のような授業のようです。普段はレポートを書くために、パソコンを使って調べ物をしたりしているそうです。今日は芥川高校の生徒が来ているので特別です。「課題をしてもいいし、芥川の生徒とお話しててもいいよ」との指示がありました。そうなると、課題をするミラニ高校の生徒はほとんどいません。芥川高校の生徒は大人気です。おしゃべりに一区切りついた頃に、なにやらギターを持って教室に入ってくるミラニ高校の生徒が。「授業中やのにめっちゃ自由やな!」と芥川の生徒が興奮しながら反応します。そして始まる弾き語り。全く知らない曲ですが、ギターもうまいし歌もうまいことは分かります。これには、歌姫たちを中心に生徒たちは大興奮です。続いて、芥川高校にもギターを弾ける生徒がいたので、お返しのパフォーマンスです。これがまたうまい!ミラニ高校の生徒も大興奮!演奏した生徒も最初は恥ずかしがっていましたが、終わった後はとても満ち足りた表情をしていました。授業の最後には、オーストラリアでは知らない人はいないと言われている「Waltzing Mathilda」をミラニ高校の生徒全員に歌ってもらい(授業中にずっと課題をしていた生徒もこの時には一緒に!)、タイムリミットとなりました。音楽の力はすごいですね。

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 この後、芥川高校の教員は近くの小学校に「折り紙」を中心とした、日本の文化についての授業に行きました。ミラニ高校だけではなく、交流の幅をもっともっと広げてほしいとの思いからの依頼でした。ミラニ高校との交流は、今年で8年になりますが、これからも発展させていくことができそうです。

 同時刻、芥川の生徒は日本語の授業でミラニ高校の生徒に折り紙を教えました。ミラニ高校の日本語の先生に、「とても良かったよ」といってもらえました。出発前から「折り鶴」「かぶと」「手裏剣」と言った、代表的な折り紙を折れるように準備していたので、その成果を充分に発揮することが出来たようです。

 授業の終わりに、生徒の顔を見ることが本日は出来ませんでしたが、ミラニ高校の先生の手厚いサポートで、本日のプログラムも楽しく終えることが出来ました。