あけましておめでとうございます

みなさん、あけましておめでとうございます。昨年中は本校の教育活動にご理解ご協力をいただき心より感謝いたしますと共に、この2021年が皆さんにとって素晴らしい年になることをお祈りいたします。

芥川高校は、本日(1/5)から2021年の学校生活がスタートしました。始業式で生徒諸君に伝えた二つの話を抜粋して掲載させていただきます。

まず一つ目は、1月3日に行われた全国高等学校ラグビーフットボール大会の準々決勝、東海大大阪仰星高校vs東福岡高校の試合の話です。この試合は今回で100回目を迎える大会の中でも歴史に残る試合だと言われています。それは、30分ハーフの後半30分を過ぎ、21対21のままミスすれば終わりという状態が18分間も続いたのです。つまり後半だけで48分間戦い抜いたことになります。世界の超人たちが集うワールドカップでさえ40分ハーフですから、そのハードさがうかがえます。

ラグビーでは18歳以下の試合が同点で、ある一定の基準が全く同じ場合、延長戦などによって勝者を決めるのではなく、抽選によって次の試合への挑戦する権利を決めることになっています。まさしくこの試合もその規定に当てはまります。

試合が終わって、健闘をたたえ、互いの肩を叩き合いながら、笑っている選手、泣いている選手、力尽きている相手プレーヤーを介抱する選手。不条理とも思われる抽選後もグラウンドに一礼して競技場を去る選手の姿に、ラグビーらしさ、そして爽やかな高校生らしさを感じ、清々しい感動を覚えるとともに、勝敗だけがすべてでは無いことを再認識できました。

人には大なり小なり勝負の場面があります。そんな時、結果だけを追い求めがちなこの時代に、そのプロセスや共に戦い共に歩んでいる仲間、陰で支えてくれる人の存在に目をむけること、つまり係ってくれた人たちをリスペクトすることができれば、見える景色は変わってくるのではないでしょうか?

二つ目の話しです。日本の暦で1年を春夏秋冬4つの季節、その季節をそれぞれ6つに分けた「24節気」があります。その中の最終節で最も寒い時期を意味する「大寒」があります。今年の大寒は1/20~2/2だそうです。大寒が終わる2/3からは「立春」ですが、まだまだ春は遠いようです。

しかし、そんな寒さの中でもパンジーやビオラ、スイセンやシクラメンといった花たちが冬の寂しくなりがちな風景を華やかに彩っています。花は、いつ、どのような状況で花を咲かせるのかを植物自身の内に収められた時計によって決定しているそうです。

誰もが小学校の時、球根を持ち帰った春の花チューリップも同様です。チューリップの球根は夏の内に蕾をつけますが、そのまま暖かい環境で育てても花は咲きません。10度以下の低温に3~4ヶ月さらされて初めて蕾が膨らみだすのです。

この話は「だから努力しなさい」という説教話ではありません。パンジーやビオラが厳しい冬に咲くのも、チューリップが長い間、日の短い風雪の冬を耐え花を咲かせるのも"努力"ではなく"自然の摂理"なのです。つまり、植物だけでなく私たち生物は生まれながらにして、多くのポテンシャルを内に秘めているということなのです。みなさんも、まだ自分自身も気づいていないポテンシャル、つまり可能性を秘めています。だから、まだ蕾の状態の自身の可能性を見出す前に「無理・・・」「どうせ・・・」と言って、投げ出すことは自然の摂理に反することなのです。

年が明けてもコロナ禍が日本中、世界中を覆っています。今まで以上の感染症対策を講じながら、新しい2021年に、たくさんの人たちと共に生きていること知りつつ、自分の可能性を信じて、withコロナの下ですが、素晴らしいスタートを切って欲しいと願います。