「いいね」支えあうTEAM

4月1日に芥川高等学校に赴任した校長の高江洲良昌です。

新型コロナ感染症のため様々な問題と向き合い、悩み、迷うことの多い日々ですが、だからこそ、活路を見出すために何ができるかを考え、今考えられるBest Choiceを始業式、入学式の式辞に載せました。

すべての人に届きますように!

令和三年度1学期始業式学校長式辞

皆さんおはようございます。4月1日に芥川高校に赴任しました。校長の高江洲です。2,3年生のみなさんにとって令和2年はどのような年でしたでしょうか。

 私は教員として触れ合う生徒に『「欲」を、「夢」をもちなさい。「やりたいこと」「なりたいもの」を見つけなさい。』といつも、そしてずっとそう言ってきました。しかし、現実は、唐突な入試制度の変更、始まらない新学期、最後の試合に出ることの叶わない部活引退、相次ぐコンクール、コンテストの中止。休校による研究発表の断念等々、進むべき目の前にある一本の道は、さながら延々と続くマイナスの記号の連続のように見えました。生徒の皆さん、目の前にある何もない一本の道を心の中で描いてください。

教員としての自らの力のなさ、未熟さを感じているその横で、あちらこちらで大きなハンマーを持って地面に杭を打ち込んでいる生徒の姿が見えました。具体的には登校ができるようになったその日の朝7時に教室で自習を始める生徒、ユニフォームに身を包み黙々とバットを振る部員、体育館で目の前を駆け抜けランニングシュートをするもの、そのそれぞれの生徒がその時にできる精一杯の努力をする姿に驚き、又、胸を打たれました。マイナスの大地に打ち込まれた杭は、たくさんのプラスの文字を描きだしていたのです。あちこちに見えるプラスの文字、そのプラスの文字を眺めながら口にしていた言葉、それは又、+、又、+、そしてその+と又という字を組み合わせてできる文字、それは支えるという漢字。それぞれ、一人一人の生徒が自分の夢を追いかけ、目の前の自分の課題を果たしている。その姿は、お互いにとって支え、支えられるものになる。自分が取り組む姿が、どこかで、誰かを支えている。

ここで皆さんにお願いです。「まみむめも」と声に出してみてください。ここで質問です。今、声に出してみて、一度も上唇と下唇が引っ付かなかった人は手を挙げてください。「まみむめも」英語ではMが担当します。Mは文字の役割の一つとして「器に入れて結ぶ」という意味を持つようです。黒板のTEAMの文字をご覧ください。Tは縦棒がずっと上まで言って横棒と当たります。目指すもの、ことに向かって進む、つまり頂上を目指すという意味を表します。中のEAは「導く」という意味を表します。つまり、TEAMはゴールを設定し、ひたすら進み、みんなで力を合わせる集団という意味を持つのです。自分が頑張っていることが他の人の支えになるTEAMになりませんか。

まずは、一人一人が心の中で「夢、願い、想い」を持つこと。「夢、想い、願い」を口にする。そして周りの人はその口にした人に対して「いいね」をつけてください。夢を追いかけるのには苦労はつきもの。皆さん、「苦労」の「労」という字を訓読みで読んでください。「労わり」「労い」です。「労わり」「労った」結果心が「癒される」。みんながお互いに支えあうために「い、労わり」「い、癒し」「ね、労う」の「いいね」をつけるのです。決して夢を語る人に「い、怒り」「い、苛立ち」「ね,妬ん」ではいけません。

どうすれば「労わり」「癒し」「労う」ことができるのでしょうか。観察することです。周りの人が+を築きあげていることに、気付くことです。そしてその気づきを口に出し、言葉にすることです。一生懸命力を出し切った仲間に「お疲れさま」、いい結果が出せずに謝るティームメイトに「お互いさま」、よくやったねと褒めてくれる友達に「お蔭さま」。労わり、癒し、労うために3つの様、「お疲れさま」「お互いさま」「お蔭さま」と声を掛け合いましょう。その言葉を、口にし、耳にすることで「いいね」が飛び交い、支えあうTEAMになれるはずです。まだまだ先の見えない未知なる道ですが、みんなで前に進んでいきましょう。以上で始業式式辞といたします。お疲れさまでした。

令和三年度入学式式辞

先日の雨であたり一面を華やかに彩った桜の花びらは、すべての生きとし生ける物に命を吹き込んでくれる緑に変わろうとしています。この良き日に、令和三年度の入学式をこうして挙行できますことに、心から感謝申し上げます。

ただ今、入学を許可しました320名の新入生である42期生の皆さん、入学おめでとうございます。

そして、これまでずっとお子様のすぐ側で支え、温かく見守って来られた保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

新入生の皆さんにとって令和2年はどのような年でしたでしょうか。高校受験で合格を勝ち取るため多くのことを我慢し、目的を達成するためにひたすら努力を積み重ねてきたことでしょう。一方、受験生のみならず大人である私たちも経験したことのない感染症の前に立ち尽くし、いまだ知らない未知なる道を行きあぐねました。

 私は教員として触れ合う生徒に『「欲」を、「夢」をもちなさい。「やりたいこと」「なりたいもの」を見つけなさい。』といつも、そしてずっとそう言ってきました。しかし、現実は、唐突な入試制度の変更、始まらない新学期、最後の試合に出ることの叶わない部活引退、相次ぐコンクール、コンテストの中止。休校による研究発表の断念等々、進むべき目の前にある一本の道は、さながら延々と続くマイナスの記号の連続のように見えました。

教員としての自らの力のなさ、未熟さを感じているその横で、あちらこちらで大きなハンマーを持って地面に杭を打ち込んでいる生徒の姿が見えました。具体的には登校ができるようになったその日の朝7時に教室で自習を始める生徒、ユニフォームに身を包み黙々とバットを振る部員、体育館で目の前を駆け抜けランニングシュートするもの、そのそれぞれの生徒がその時にできる精一杯の努力をする姿に驚き、又、胸を打たれました。マイナスの大地に打ち込まれた杭は、たくさんのプラスの文字を描きだしていたのです。あちこちに見えるプラスの文字、そのプラスの文字を眺めながら口にしていた言葉、それは又、+、又、+、そしてその+と又という字を組み合わせてできる文字、それは支えるという漢字。それぞれ、一人一人の生徒が自分の夢を追いかけ、目の前の自分の課題を果たしている。その姿は、お互いにとって支え、支えられるものになる。自分が取り組む姿が、どこかで、誰かを支えている。

まずは、一人一人が心の中で「夢、願い、想い」を持つこと。「夢、想い、願い」を口にする。そして周りの人はその口にした人に対して「いいね」をつけてください。夢を追いかけるのには苦労はつきもの。皆さん、「苦労」の「労」という字を訓読みで読んでください。「労わり」「労い」ですね。「労わり」「労った」結果心が「癒される」。みんながお互いに支えあうために「い、労わり」「い、癒し」「ね、労う」の「いいね」をつけるのです。決して夢を語る人に「い、怒り」「い、苛立ち」「ね,妬ん」ではいけません。

どうすれば「労わり」「癒し」「労う」ことができるのでしょうか。観察することです。周りの人が+を築きあげていることに、気付くことです。そしてその気づきを口に出し、言葉にすることです。一生懸命やって力を出し切った仲間に「お疲れさま」、ミスをしたことを謝るティームメイトに「お互いさま」、よくやったねと褒めてくれる友達に「お蔭さま」。労わり、癒し、労うために3つの様、「お疲れさま」「お互いさま」「お蔭さま」と声を掛け合いましょう。その言葉を、口にし、耳にすることで「いいね」が飛び交い、支えあうTEAMになれるはずです。

新入生、在校生、教職員、あらゆる芥川高校で共に過ごすすべての人がそれぞれの目指す何かに向かってあちらこちらいたるところで+を築きあげていく。周りの人はそれに又、+と気づいていく。それがお互いを支え、支えられていくことになる。「3つの様」を敬い、声を掛け合いながら前へ進んでいくのです。その経験を積んだ皆さんの前途が明るくならないはずがなく、またその皆さんが触れ合う人を幸せにできないはずがありません。たくさんの「いいね」が飛び交い、明るく、前向きな学校生活が送れ、自己を実現し、夢をかなえる第一歩を踏み出してもらえることを祈念し学校長の式辞といたします。

令和三年四月八日

大阪府立芥川高等学校

 校長 高江洲良昌