校長ブログをスタートします (1学期終業式式辞)

枚方津田高等学校長の加島良彦です。

新たに「校長ブロブ」をスタートいたします。

校長から見た四季折々の津田高の様子をお伝えしていきたいと思います。

今回は、夏休みに入る直前の終業式式辞を掲載いたします。

1学期終業式式辞 要旨

 今学期は、平成から令和への改元、それに伴い10連休となった大型ゴールデンウィーク、そして6月は大阪でのG20開催での臨時休校と、慌ただしい社会の動きがあり、結果として学校の授業等日程にも影響がありました。こうした中、本校では皆さんの協力もあり、大きなトラブルもなく、終業式を迎えられたことをうれしく思います。

 4月から約3か月半が過ぎました。この間、皆さんが学校での学習や部活、行事に誠実に向き合っている姿を随所で見受けられました。また、多くの生徒がいつも笑顔で挨拶してくれることは、本校の良き伝統であり、なによりもすばらしいことと感じました。

 このあと夏休みとなりますが、長期間時間が自由になるこの期間は、自身を成長させるチャンスでもあります。そのためには、自ら進んで何かに取り組むことが大切です。所謂、「主体性」をもつことです。「何をすべきかを考え、それを行動に移す」ことです。このとき「考える」基になるのは「現状を分析し把握する」ことです。また、「行動」の基になるのが、現状に基づいた「具体的な目標」の設定となります。こうした主体性を持つことは、今、社会で一番に求めれていることでもあります。

 企業を例にみると、ある特定の製品をつくる大手メーカーが、まったく他の分野の超意外でしかも高品質なものを作っている場合があります。クルマの会社が高品質なランドセルを、印刷会社がアクセサリーを、そしてお酒の会社が家具をつくるなどです。これは突拍子もないことのように思われますが、実は、すべて、その企業のもつ技術力をあらためて見直し、その延長線上から生まれたものです。

 こうしたことは、「言われたことだけやる」や「指示待ち」では生まれません。現状を多面的に分析し、何をすべきか、何ができるかを徹底的に考え、思い切って挑戦するという企業としての主体性が生んだものとも言えます。

 今日は、それぞれにこの1学期の自身の状況を客観的に振り返って見てください。そして何ができて、何ができなかったのか。また、自分自身は何がしたいのか。そこから自分が考える自分の目標を持ち、夏休みを利用して行動に移してもらいたいと思います。

 それぞれの主体性のある活動が充実したものになるためにも、十分に健康と安全に注意を払った生活を心掛けてください。

 全員が、充実した夏休みを過ごし、元気な姿で2学期に再会できることを期待して、終業式の式辞といたします。