11月16日 進路学習

11月16日、LHRの時間を使って学年の進路学習を行いました。

講師として大阪産業大学の中嶌正人様をお招きして、

進路について講演をしていただきました。

まずは、「経済状況を知っておいて欲しい」という観点から、

現実問題としての経済格差を、正社員とフリーターを例にあげて

お話してくださいました。

次に就職について。

現状の人物重視の採用現場では、どういう人物であるかという証拠が必要で、

第1に、出席状況・定期考査の成績

第2に、エンジニアの卵として資格を取得していること

第3に、クラブ・自治会・クラス役員をどうしていたか

の3点を揃えなければなりません。

しかし、これらの証拠を揃えることは何も難しいことではなく、

ただ高校生活をベースに置き、高校生として充実した生活を送ればよい

という、当たり前なのに目からウロコのお話に、

生徒全員が聞き入っていました。

進学については、

専門学校や短大など、学びと仕事が連動する学校もあれば、

大学のような学校もあり、とにかく情報収集が大切だというお話でした。

そして、自分と学びの環境がよく似ている先輩をモデルとし、

自分もその先輩の意思決定を追体験するのが、

ただ情報を集めるだけよりも有効であるとアドバイスしてくださいました。

最後に、

不安定な時代にモノを言うのは確かな技術であり、

工業の学びは必ず将来につながる。

だから、今工での学びを自分のベースとして基礎を固め、

技術を磨いてください。

社会で活躍している人には、高卒も大卒も関係ない。

若いうちに、みじめでも魂を込めて頑張ることが道をひらくので、

今の学びをベースにこれからの10年・15年を

しっかり頑張ってください。

と熱く語ってくださいました。

難しい話は一切なく、ユーモアを交え、

熱く、そして分かりやすい言葉で講演してくださり、

生徒たちも熱心に聞き入っていました。

あたりまえに過ぎていく「今」の学びを、

いかに自分のベース(基礎)にできるかという、

分かっているけど難しいことが、将来のために大切なのだということを

学ぶ機会になったのではないかと思います。

明日からもまだまだ学校は続きます。

新たな気持ちで学校生活に取り組んでくれれば嬉しく思います。