先生方のSDGs研修!

 本日、10月4日SDGsに関する職員研修を開催いたしました。2018年12月の年末に私自身がSDGsのワークショップに参加し、「これは絶対教育現場に取り入れるべきだ!」と思っていたので、「今宮高校でも絶対職員研修を実施しよう!」と思っていました。

 研修は、SDGsの概略を説明した後に、実際にSDGsの世界を体験するカードゲームのワークショップです。ワールドスタディーズを選択している生徒さんたちも体験したものと同じです。2人1組になってチームでカードゲームを実施しました。前半に通常よくある風景は、自分のチーム(仮想の国)のゴールをめざす事を第一に動くということがよくあるのですが、さすが、先生方!前半からチーム間交渉(二国間交渉)が開始されました。しかし、前半の結果は、写真の通り。経済が活性化していますが、環境も社会状況もよくありません。経済が良くなっている分、CO2が輩出され、温暖化が進んでいますし、貧困も進み、経済的格差も進んでいます。二国間交渉をしている割には、世界の状況があまりよろしくないというのが、前半終了の結果です。

 そこで、ファシリテーターのJTB社員の窪田さんが、「後半は、経済・環境・社会それぞれが10を超えるようにしましょう」とヒントをくれました。通常は、このようなヒントをくれるのは稀なのですが、先生方はラッキーですね。

 いざ、後半が開始すると、前半には無かった会話が飛び交います。「世界の環境に貢献したいからカードを交換できないか?」とか、「社会をよくするために、お金を寄付してください」とか、何とか世界をよくするための2国間交渉が始まりました。その結果が次の写真です。

経済が15ポイントと伸びましたが、環境が11ポイント、社会が15ポイントと、前半と比べて大きく変化しました。

 この後は、全体の振り返りです。SDGsは、持続可能な社会を2030年までに作り上げようという世界的な運動です。なぜ、このようなことが国連で2015年に採択されたかというと、現在が、「持続不可能な社会」になっているからです。それは、環境問題も、社会問題も、平和と戦争の問題も、教育もそうです。SDGsの17の項目すべてにおいて、持続不可能な状況にあるのです。そのことを実感できる振り返りでした。

研修を終えた先生の感想を二つ紹介しましょう。

 世界がこんなに危機的状況であることは、頭でわかっていたつもりでしたが、実際に言葉で映像で見ることで、本当に再認識させられました。どこか自分とは遠く離れたことだと無責任に思っていた自分があったなと感じさせられた研修でした。これは、全世界のすべての人々が見るべきもので、全校生徒に対しても実施すべき研修だと強く感じました。自分ができる事を今日からやっていかねばならないと思いました。

 訳のわからないままスタートしましたが、カードゲームを進める中で、経済、環境、社会、そして自分の生き方・価値観が整理されて、世界を疑似体験することが出来ました。他国との交渉も、社会貢献や環境について考える貴重な機会となりました。児童労働のカードのような社会の問題をつきつけるものも含まれており、考えさせられました。私のチームは、富をゴールとしていましたが、それだけでは人間として本当のゴールではないことをつくづく感じることができ、今の自分に出来る事はないのかと思いました。

こんな感想を持たれた先生が数多くおられました。この研修を実施した私としては、次のように考えています。

 SDGsの精神は、「世界はつながっている」ということと「自分が起点になる」ということです。自分が起点になって世界を持続可能な社会に変えていこうという取り組みです。そう考えるとき、私たち教育に携わる教職員は、持続可能な社会を担う若者をどれだけ育てるかということが、「自分が起点になる」ことだと思います。私は、SDGsを学校現場に取り入れ、全ての生徒が学習し、体験し、考え、悩み、そして行動することが大切だと考えています。SDGsを教育に取り入れる方法はいくらでもあるでしょう。それを先生方と共に考えていきたいと思います。