2年生対象、課題研究発表会!

 11月28日(木)6限・7限に多目的ホールで、2年生を対象に3年生の代表が課題研究を発表する会が開催されました。まずは、正直な感想、実に面白かった!これぞ総合学科での学びだと思います。普通科にはありません。長丁場の課題研究だと思いますが、よくぞここまで仕上げたな!と思いました。まずは、発表をした3年生のみなさん、お疲れ様でした。

 さて、前の総合学科近畿大会のブログで、調べ学習と探究学習の違いについて簡単に述べました。この視点で今回の課題研究を見てみると、「ちゃんと仮説を立てて、検証しようとしているなぁ」というものから、「おしい!ここからが探究だ!」というものもありました。例えば、自然科学の分野で発表があった「利き手について」は、仮説をたてて、調査をして、検証するという流れを踏まえられていたと思います。理科系分野は、このような仮説-検証というパターンが踏みやすいのですが、社会科学系は難しいのではないかと思われがちです。しかし、そうではありません。そこで、「面白いな!そうそう、そこから研究がはじまるんだよ!」と思ったのが、「JRAの歴史と経営戦略」、「日本のテーマパークにおける経営戦略」と「ハンドボール投げの角度について」です。

 JRAの研究では、JRAの職員の給料がかなり高額であるというデータが示されていました。その根拠として「農林水産省からの天下りが原因ではないかと思う」という報告がありましたが、ここから探究してほしかったな...と思いました。つまり、

仮説:「JRAの職員の給料が高いのは、政府からの天下りが原因だ」

を実際のデータを元に検証してほしいのです。これが大学での研究につながります。また、なぜ天下りだと給料が高くなるのか、これは社会科学の研究テーマとしては面白いですね。

 また、テーマパークの失敗例で閉園した奈良ドリームランドが取り上げられていました。その原因として「内部の経営不振」や「ブランドの統一感の無さ」などが取り上げれられていました。ここから、実際に奈良ドリームランドが閉園した過程を検証してほしかったと思いました。ディズニーランドやUSJができるまでのドリームランドの経営状態と、以後の経営状態を比較検討したり、同じ関西圏で今も営業している古参遊園地の「枚方パーク」との比較をしたりすると、更に研究が深まると思いました。

 ハンドボール投げについては、一番遠くまで飛ばせる角度は、45度というのは物理の法則で明らかです。問題は、「なぜ人は、目標している角度よりも低く投げる傾向があるのか?」ですね。これは研究してみると面白い。脳の働きによる錯覚かもしれません。スポーツ科学を研究している大学の先生を訪問するのもいいかもしれませんね。

 最後に2年生のみなさんへ。テーマの締め切りは12月2日らしいですね。もうすぐじゃないですか!大変だ!発表者の中の数人が、大学で進みたい方向と同じだからこのテーマにしたとか、AO入試で課題研究を活用したという報告がありました。私は、この方向性をお勧めします。せっかくの研究の機会です。長丁場での研究を自分の進路実現につなげてほしいと思います。昔はほとんどなかった国公立大学の推薦入試も、今ではかなりの枠があります。ユニークな研究が大学合格につながるかもしれませんよ。

 一つ例を示しましょう。前任校である国立大学の推薦入試に合格した生徒がいました。その生徒は、タコの研究をしたいと思っていました。最初は、関西圏の私立大学もいいか・・・と考えていたようですが、大学に行くなら自分のやってみたい研究をしたいと2年生の時に奮起し、全国の大学でタコの研究ができる学部学科・研究室を探したのです。そうすると、ある国立大学にイカの研究をしている教授を見つけました。そこから、彼は生物の先生について推薦入試の専門分野の準備をし(彼なりの探究学習ですね)、見事推薦入試で合格したのです。

 2年生のみなさん、この課題研究を軽視せずに、真剣に取り組んでくださいね。そうすることで、自分の進むべき道が開かれてくることがあると思いますよ。