2021入試必勝に向けて!

 7月14日、校長会の進学委員会で河合塾近畿本部統括チーフの森氏の話を聞きました。2020年度入試の振り返りと2021年度入試の動向に関しての話でした。

 ご存じのように今年度から大学入学共通テストが実施されて、入試制度が大きく変わります。英語民間検定や記述式は見送られましたが、「思考力・判断力・表現力等を問う」という基本方針には、変わりありません。そこで、2021年度入試の動向について、受験生が知っておいた方が良いことを3点情報提供します。

①浪人生が半減

 今年の入試が変わるという事で、2020年度入試はとにかく安全志向が顕著になった年でした。ということは、今年の受験はかなり浪人生が少ないという事です。いつもは現役生の最大のライバルは、浪人生。例年でしたら、京阪神レベルの受験生で40%が浪人生を占め、関関同立レベルで30%が浪人生が占めるという事らしいですが、2021年入試ではその浪人生が半減しています。現役生にとってはとても有利な受験になっています。ライバルは現役生という事です。だから、最後まで第一志望を貫くことが大切です。

②国公立後期入試の欠席率増加!

 毎年、国公立の後期入試の欠席率はかなり多いのですが、2020年度入試はさらに欠席が加速したらしい。1月に出願する段階の倍率は、定員に対しての出願倍率になるので、10何倍という後期入試の数値が出て、受験生は意気消沈するのですが、実際の受験者はかなり減少するのです。なぜなら、1)前期入試合格者は受験しない。2)私立大学に合格した生徒は、後期入試まで気力が持たない ということで、実質倍率2倍を切る大学もあるのです。欠席率50%を超える大学もたくさんあります。国公立で行きたい大学あるなら、「最後まであきらめない!」がとても重要です。

③記述模試で力を測ろう!

 これから、いろいろな模擬試験を受験すると思います。大別してマーク模試と記述模試があると思います。河合塾の森氏によると、記述模試での成績が合格かどうかにかなりリンクしているという事です。それはマーク模試だけの私立大学にも該当するという事。言われていれば「なるほど!」と思います。マーク模試は選択肢がありますが、記述式はありません。本当に学習内容を理解しているかどうかが端的に出てくるのは、やはり記述模試。例え、マーク模試だけの受験でも記述模試を受けて実力を測りましょう。

 私は3年生に直接話をする機会がありませんので、このブログの内容をみた保護者・生徒の皆さんは、他の人たちにも教えてあげてください。