SDGs ポスターセッション!

 昨日のブログに書いたように、今4階にはSDGsフィールドワークのまとめとして、各グループのポスターが掲示されています。今日の1時間目に見てきました。私がポスターを見る観点は、「如何に考察しているか?」という点です。今回、JICA関西、京エコロジーに参加したグループは、かなりいろいろな事を学べて、今まで知らないことも知ることができたと思います。その知識はとても大事です。ただ知識を知識で終わらせてはいけません。この経験をもとに、まずは「自分はどんな事を感じ、思ったか?」です。これが考察の原点です。そして次に、「あれ?どうしてだろう?なんでこうなっているのだろう?」という疑問を持つことが。次への考察につながります。

 神戸にフリーのFWに行ったグループの多くは、旧居留地と南京町を訪れています。例えば、「南京町の歴史」というワードで検索すると、南京町商店街振興組合のサイトがヒットします。そこには、こんな記述があります。

「南京町の誕生は、明治元年(1867年)の神戸港開港からといわれています。 当時の清国は日本と条約非締結国であったため、外国人居留地に住むことが出来ず、その西側に隣接する現在の「南京町」のあたりに居を構え、雑貨商、豚肉商、飲食店などを始めた・・・」

 私が、青で記したところに疑問を持ちませんか?「非締結国は、居留地に住むことができない?なぜ?居留地ってナニ?なんで今の南京町あたりに住むことになったの?ほかのところはなかったの?その当時の南京町あたりはどんなところ?」と次々に疑問が湧いてきます。おそらく、このような疑問は、南京町を歩いていても解決しないと思います。直に南京町商店街振興組合に行って、その組合の人に聞かないとダメでしょうね。

 昨日、あなたたちがポスター作製をしているときに私と一緒に見ていたおじさんたちがいたのを知っていますか?おひとりは、今宮高校の同窓会である自彊会の会長さん、そしてもうおひとりは近畿大学の久教授です。放課後、浪速区の区長さん、自彊会会長、久先生と一緒に完成したポスターを見て回りました。神戸のポスターを見たとき、久先生が「なぜ神戸に居留地と南京町が別々にあるのか、その歴史をしっかりと捉えてほしい。そこにSDGsに関する課題が見えてくる」とおっしゃっていました。これが、考察ですね。

 これからも25期生はSDGsについて学習していくと思います。更に深く学習していくでしょう。そのとき、大事なのは疑問を持ち、その疑問についての自分なりの答えを考え、そしてそれを検証していくという作業です。この思考過程を大事にしてください。

最後に余談を二つ。

 一つ目、1年生の先生から「校長先生も、良いと思うポスターを選んで賞を挙げてください」と頼まれています。私の賞の名前は「よく考察したで賞」にしようと思っています。

 もうひとつ。目についたポスターが二つありました。一つは、神戸でモスクを訪問したグループ。「おぉ!いい所に行ったな!」と思いました。ニュースを見ていると「イスラム=テロ」というイメージを持ってしまうようなものが多く流れています。しかし、イスラム教というのは本来テロリズムとは無縁の宗教のはず。この点をしっかりと押えてほしいと思いました。モスクに行ったグループがどんな話を聞けたのかとても興味が湧きます。

 二つ目に注目したポスター。京都に行ったグループは、「住み続ける街づくり」というSDGsのテーマに関連して、京都の町の景観を取り上げたところが多かったです。その中で、あるグループはこの観点が一貫されていました。おそらく「どこにフィールドワークするか」という計画段階から、この視点を持っていたのだろうと思います。「このポスター、なかなかいいなぁ」と思って読んでいました。