自主規制について

 中学生の皆さん、本校の学校生活のルールにある自主規制について説明をしたいと思います。この自主規制と表現されていることで、現役の今高生でも十分に理解していない人がいるので、私がいつも説明会で中学生・保護者に説明していることを伝えると共に、今自治会の風紀委員中心に取り組んでいることもお伝えできればと思っています。

 まず、自主規制という言葉からイメージするのは、「自分の学校生活のルールは、自分で決める」という事です。一人一人が、「自分はこれでいいのだ!」と判断していいと理解されがちですが、実は今高の自主規制はそうではないのです。学校の生徒手帳に書かれている自主規制前文を紹介しましょう。

1.自主規制とは校則ではなく、私たち生徒の手で作られ、先生方からも尊重される生徒のためのルールである。

2.自主規制とはあくまでも私たち生徒の考える理想の今宮高校を実現させ、私たちがより楽しく有意義な高校生活を過ごすために作られた。

3.自主規制は私たち自身が作り上げていくものである。よってその内容をより良いものへと検討され続けなければならない。

4.自主規制の自主とは、個人ではなく生徒全体が作り守るという意味である。内容の変更をしない限り全ての今宮生はこれを守る義務を負う。

5.自主規制は今宮生徒自治の基礎である。全ての今宮生はこれに誇りを持ち続けよう。

 前文には、このように書かれています。すなわち、「自主規制とは校則ではない、生徒たちの手でつくられ、有意義な高校生活を過ごすために作られたものであり、自主規制の自主とは個人ではなく生徒全体が作り守るという意味であり、今高生は守る義務を負う、そんな自主規制に誇りを持ち続けよう!」というものです。この前文で、明確に「個人で判断するものではなく、生徒全体で作り守るもの」、そして「守る義務があるもの」と定義されています。だから、個々の生徒で勝手に判断されるものではないのです。

 それでは何が「自主規制」かというと、学校がつくる校則ではなく、生徒自らがつくり上げたものであるから、「自主規制」なのです。素晴らしい伝統だと思います。そして、この前文の後に「服装自主規制」としてアクセサリーや染髪、服装などについての自主規制が決められています。

 そこで、風紀委員会の活動を紹介しましょう。自治会の下にある風紀委員は、現在二つの活動を行っています。一つは、この自主規制をみんなで守ろうという取り組み。そして、二つ目はこの自主規制の内容を検討するという取り組みです。まさに、自主規制前文の精神そのものです。一つ目の「守る」という取り組みでは、「自主規制が守られていないと、私達の権利が行使できなくなる」と生徒たちに自主規制を守ることを訴えています。二つ目の「検討する」という取り組みについては、服装自主規制をどのようにすれば良いか、風紀委員で話し合っているのです。実は、現在の服装自主規制は2005年に作成されたもので、15年以上経過しています。それを現在風にどのように検討していくのか、ということは重要な事だと私も思います。「理想とする今高生とは何なのか?有意義な高校生活とは何なのか?」、真剣に話し合わなければならないでしょう。 

 この「守る」と「検討する」は、矛盾しているように思うかもしれませんが、そうではありません。ルールがあるなら、まずはそのルールをしっかり守ったうえで、内容を検討しようという事です。いまあるルールを無視して良いなんてことは、少なくとも法治社会では有り得ないこと。いま、風紀委員たちが行っている活動は、賞賛に値すると思います。

 今高の自主規制の精神は、素晴らしいものだと私は思っています。