さて、このグラフは何のグラフでしょう?まるで大学入学共通テストに出題されるような問題ですが、各国の中にOECD平均となっているのが、第一のヒント。そして、週に1時間以上、週に30分以上1時間未満、週に30分未満と項目がなっているのが、第二のヒントです。そして、第三のヒントは、日本が最下位という事です。
正解は、2018年にOECD(経済協力開発機構)がおこなったPISAと呼ばれる調査結果です。そのタイトルは、
「1週間のうち、教室の授業でデジタル機器を使う時間の国際比較(2018年)-国語の授業」
となっています。このグラフは、国語の授業ですが、他の教科はどうでしょう?
数学ー最下位(それもダントツ)
理科ー最下位(ダントツ)
外国語-最下位から4番目
社会ー最下位から2番目
という結果です。来年からGIGAスクール構想として一人一台端末が整備されますが、世界の教育事情からすると、とてつもなく遅れているという状況です。詳しくは、下記のURLを見てください。
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html
さらに、「学校以外の場所で学校の勉強のためにインターネットサイトを見る」という調査では、次のような結果になっています。ダントツの最下位になっているのが分かると思います。例えば、
関連資料を見つけるためにインターネットを閲覧する-ダントツの最下位
学校の課題について他の生徒との連絡を取るためにSNSを利用するー最下位から4番目
コンピューターを使って学校の宿題をするーダントツの最下位(携帯やモバイル機器も最下位)です。ところが、日本がトップの項目があります。それが「一人用ゲームで遊ぶ」(ダントツの1位)、「ネットでチャットをする」(1位)です。この結果、何か日本の若者の異質さが見えてきませんか?