「総合学科が大学進学に向いていない」ってホント?

 学校説明会などで時々中学生やその保護者から聞かれることが、「塾で、総合学科は進学に向いていないと言われるのですけど・・・」という事です。正直びっくりします。そこで、もういちど「総合学科ってナニ?」という事を整理しておこうと思います。 

 まず、総合学科が日本に導入されたのは、1994年です。普通科と専門学科に加えて「第3の後期中等教育(いわゆる高校)」としてスタートしました。都市部では、高校を単独で総合学科に再編するところが多かったですが、地方では農業、工業、商業などの専門高校と普通科との合併や、専門高校同士の合併などで新たな総合学科高校が生まれました。

 新たな総合学科は、まったく新しい学校に生まれ変わるというよりは、母体となった高校のDNAを引き継いでいることが多いです。つまり、総合学科に設けられた系列には、工業系ならばものづくりやIT、農業ならばバイオ関係、商業ならばビジネス系などというように。よって、総合学科は、再編された前進のDNAを引き継いだ形で新しい総合学科として系列を設定していることが多く、どんな系列を設定しているかをみれば、その学校がどんな総合学科であるかが分かるのです。

 前身が大学に進学する生徒が多数いる学校であれば、それに対応するような系列が設定されているケースがあります。例えば、他の県では、総合学科で国公立大学に150名近い現役合格者を出す進学校もあります。この学校の系列は、人文科学,自然科学,国際文化,社会科学,生命科学などの学際系の系列が多く設定されています。

 このように、全国に視野を向ければ総合学科でありかつ大学進学に重点を置いた学校も少なからずあるわけで、「総合学科は大学進学に向いていない」というのは、曖昧な知識だけでその中身を吟味していない一知半解による見解と言えるでしょう。さらに、普通科の学校よりも科目選択に柔軟性があるので、より進路実現にコミットした学習ができると言えます。

 さて、大阪府の総合学科ですが、大阪府ではほとんどが単独再編として総合学科がスタートしています。本校も1996年の総合学科としてスタートしました。本校は、戦前からある伝統校で、輝かしい進学実績を誇っています。現在でも90%以上の生徒が大学進学をめざして本校に進学してきます。そこで、この進路希望の実現によりコミットした総合学科に再編したのが、現在の1年生が学んでいる新しい総合学科です。新しい総合学科では、理系進学をめざす理数系列、文系進学をめざす人文系列、そして専門学校・就職をめざすヒューマンライフ系列が設定されています。そして、人文・理数それぞれの系列の下に、国公立系の進学をめざすジェネラリストコース、私立大学系の進学をめざすスペシャリストコースを設定しています。以前よりもより進路実現に重点を置いた系列・コース設定となっているのです。

 今年はコロナ禍の影響で、各地で開かれていた学校説明会の開催が見送られるケースが相次ぎました。十分に各高校の特色が伝わっているか不安です。学校が発信する確実な情報を得て高校選びをしてほしいと思います。本校も説明会などで、直接説明を聞いたり、学校の様子をみていただく機会が激減しましたが、HPに中学生やその保護者の皆様に向けて今宮高校についての情報を掲載しています。ぜひご覧いただき、ご質問等ありましたら、遠慮なくお電話ください。