山中伸弥教授へ質問!

 9月12日(土)の午後に、「生命誌から生命科学の明日を拓く」というタイトルで、双方向のオンラインライブ配信でのシンポジウムが行われ、本校の1年生男子が、質問者に選ばれ、LAN教室を使って参加しました。

 京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授による基調講演「iPS細胞 進捗と今後の展望」もあり、充実した内容のシンポジウムだったようです。

 顧問の吉新先生にお願いして、質問をした1年の男子生徒に感想を書いてもらいましたので、紹介したいと思います。いい経験ができたことは何よりのことです。これからも色々なことにチャレンジしていってほしいと思います。

 僕がまず質問した内容は、「iPS細胞を使用して筋肉などの細胞を作り、人間を強化することは可能なのか、また可能ならば、そういう利用について、どうお考えになっているか?」です。ノーベル賞を受賞されている方に質問するのは、とても緊張しましたが、とてもよい経験になり、更に自分の考えや疑問を持てるようになりました。先ほどの質問に対する山中先生のお答えは、「もちろん、そういう利用をして、オリンピックなどの競技を行うなどすれば、フェアにはならない、ドーピングをやっていることと同じなので規制をすることになるのでしょう。」と。僕はその意見を聞き、家に帰った後、「それなら、アスリートが負傷して、iPS細胞を使って治療した場合はどうなるのだろうか。」と、色々疑問が浮かびました。確かにこのことについては、もっと話し合われるべきだと思いました。素晴らしい功績を残しておられる方に質問することは、一生に一度あるかないかです。このような機会を得られたこと、そして質問をしてより深く考えることができ、感動的な一日となりました。