昨日12月17日(火)から20日(金)までの4日間、1・2年生の希望生徒を対象とした「韓国語講座」を西選択教室において実施しています。諸外国の異なる文化や習慣などについて理解を深め、国際的な視野を広げるとともに、コミュニケーション能力や英語をはじめとした他言語による表現力を育むことをめざした取組の一つです。
韓国語講座はGLHS事業として位置付け、韓国語をネイティブとする方を講師としてお招きしており、毎年、参加した生徒からは「この講座でハングルが読めるようになった」など、好評を得ています。定員を25名としていましたが、今年度は希望が少なく、9名の参加となりました。
昨日は講座の初日でもあり、講師の方に挨拶とご指導いただくお礼を伝えに行きました。他の府立高校にも行かれているようですが、「岸和田高校に来るのは楽しい。毎年、楽しみにしている。」とおっしゃっていただきました。その言葉を聞き、昨年度もそのように話されていたことを思い出しました。
昨日は天体部の活動と重なっていたこともあり、参加したのは6人でした。講師の方から校長先生は理系だから1時間でできるようになると言われたこともあり、私とネイティブ英語教員の2人も生徒に加わり、8名で一緒に韓国語を学びました。まずは4名ずつのグループに分かれて、この講座に参加した理由などを含めた自己紹介を行いました。その中で「韓国に行ったことは?」という質問があり、私は教育視察として韓国の高校を訪れたことを話しました。韓国の高校生たちの英語力はレベルが高い、第2外国語として日本語を学ぶ生徒も多く、日本語で会話できる生徒も多くいたという話しをし、コミュニケーションをとる上で語学力を高めることの大切さを伝えました。
韓国の高校に行ったことをもう少し書き加えます。平成24年度、私は指導主事として、府立高校の教員と一緒に韓国に行きました。複数の高校を見学しましたが、特に印象に残っているのは日本でいうSSHのような理数教育に重点を置いた学校です。信じられない教育施設・教育環境に加え、多くの教科の授業が韓国語ではなく英語で行われていること、生徒たちが高校理科の範囲を超えたような実験を自主的に行っていること、全寮制で夜遅くまで講習や自習などのカリキュラムが組まれていること、一部の生徒は飛び級で大学に入ることなど、様々な驚きがありました。そのことを鮮明に思い出しました。
自己紹介の後、韓国語による会話について学びました。「岸和田高校に来るのは楽しい。」とおっしゃられるとおり、よく使う会話を楽しく教えていただきました。生徒たちも楽しそうに発声していました。会話の中でも、「鹿児島 カゴシポヨ(鹿児島に行きたいです)」は今も覚えています。
その後、韓国語で使われる文字「ハングル」について教えていただきました。確かに30分でハングルの文字の構造(基本文字「子音」、「母音」などから構成される)については理解できました。とはいえ、ハングル(形)と読み(音)を繋げることはとても難しく、読めるようになるには相当時間がかかるだろうと感じました。ただ、すぐ順応できる生徒たちはそれほど時間をかけることなく、読めるようになるのだろうと思います。
韓国語講座に参加してくれた生徒の皆さん、どうもありがとうございます。常に話しているとおり、何事にもチャレンジしようとする姿勢は大切です。一人ひとりが今回の韓国語講座受講の目的を達成できるよう、粘り強く取り組んでください。そして、韓国への興味・関心をより一層高めるとともに、様々な国の言語や文化に興味を持つことへのきっかけにしてほしいです。