昨日7月25日(金)10:30から大阪府咲洲庁舎50階の迎賓会議室及び大阪・関西万博において、「AIG高校生外交官日本プログラム」が開催され、本校から2年生4名が参加しました。
「AIG高校生外交官プログラム」はその名称からも分かるとおり、AIG損害保険株式会社が、国際社会におけるリーダーとして活躍できる人材の育成を目的に、社会貢献事業の一環として1987年に発足させたプログラムです。日本の高校生を高校生外交官として米国に派遣する「AIG高校生外交官渡米プログラム」と、来日した米国の高校生を高校生外交官として受け入れる「AIG高校生外交官日本プログラム」があります。
今回参加したのは、来日した米国の高校生を高校生外交官として受け入れるほうのプログラムです。大阪府教育庁がこのプログラムとの連携を開始したのは平成26年度です。米国の高校生の受け入れにあたり、GLHSの生徒との交流をと考えたのがきっかけで、10校のうち5校ずつが隔年で参加するようになりました。各校代表の4~5名の生徒に米国の高校生が加わって1つのグループとなり、それぞれ異なるテーマについてディスカッションを行い、全体で発表するという活動を行ってきました。コロナ渦の中、実施されていませんでしたが、昨年度から再開されたようです。
ちなみに、昨年度は北野、茨木、大手前、生野、三国丘の5校で、今年度は豊中、四條畷、高津、天王寺、岸和田の5校でした。今回参加する生徒数は各校4名と決められていました。
今回来日した米国の高校生外交官15名は、前日の7月24日は広島を訪問し、原爆ドーム、平和記念資料館などを見学してきたとのことでした。そして昨日の朝、新大阪に移動し、そこからバスで咲洲庁舎にやってきました。バスでの移動に時間を要し、開始時間が遅れましたが、時程を一部変更しながら、予定の内容はすべて実施されました。
私も含めて生徒たちは10時前には到着しており、50階から見える景色を楽しみながら、これから始まるディスカッションに向けた準備をしていました。特に、万博会場の全景が見えたのにはとても喜んでいました。私自身も咲洲庁舎には何度も来ていますが、50階の迎賓会議室に入るのは初めてで、そこからの素晴らしい景色と落ち着いた空間に感動していました。
遅れていた米国の高校生外交官が到着し、いよいよ11時からプログラムが開始されました。15名が3人ずつ分かれて5校のグループに入り、まずは5分間で自己紹介が行われました。本校の生徒たちは待ち時間の間に名札を作っており、それが役だっただろうと思います。最初は緊張している様子も見られましたが、持ち前の明るさと元気のよさもあり、すぐに仲良くなっていたように感じました。
その後、30分間でのディスカッションが開始されました。ディスカッションのテーマは本校生徒たちが考えた「25年後の大阪の食文化("Osakan" food culture in 25 years)」です。
ディスカッションでは、進行と記録、発表者などの役割を決定した後、日本の生徒たちからテーマについての考えを伝えるよう指示がありました。テーマに対する生徒たちの考えは2つあり、1つが、将来の食糧不足を考え、また環境にもよく高タンパクであるという理由から、たこ焼きやお好み焼きにコオロギパウダーを混ぜるという、思いもつかないものでした。2つめが、大阪を訪れる海外の人が増える中、アメリカのハンバーガー、インドのカレー、メキシコのタコス、イタリアのピザなど、各国の味が楽しめる、たこ焼きやお好み焼き、串カツなどを作るというものでした。
その後、米国の生徒たちから、テーマに対する考えが伝えられました。私にはほとんど理解できませんでしたが、その後、模造紙にまとめている内容を見ると、ほぼ本校の生徒たちの主張が反映されたものになっていたため、概ね同意を得たのだろうと感じました。
ディスカッションにおいて本校生徒たちはどこまで話している内容を理解できているのだろうと様子を見ていましたが、意思疎通を図りながら、コミュニケーションは十分に成り立っているように感じました。そこには、米国の高校生たちの配慮と優しさを感じる場面もありましたが。
時間に余裕がない中、何とか発表準備が整い、各グループが順に3分程度のポスター発表を行いました。本校はEグループでもあり、最後に発表を行いました。他校は一部の代表者が発表していましたが、本校は7人全員が役割を決めて順に発表していたのがよかったと思いました。模造紙へのまとめ方にも工夫があり、Problems:→Example:→Why:と、Future:→Example:と2つに分けて記載したのも、とても分かりやすかったと思います。発表では他にはなかった「笑い」をとっていたのが印象的でした。30分という短い時間において、英語でコミュニケーションをとりながら、よくまとめることができたなというのが感想です。とてもよかったです。
大変であったでしょうが、一人ひとりが楽しそうな笑顔、真剣な眼差しなど、常によい表情を見せてくれていたのが嬉しかったです。お疲れ様でした。おそらく、発表を終えて、ホッとしたことだろうと思います。
発表終了後には、大阪府知事による表敬訪問が行われました。吉村洋文知事からの挨拶の後、団長挨拶、質疑応答、記念品贈呈、記念写真撮影の順に行われました。質疑応答の中で、知事のファンであるという他校の3年生が要望した、吉村知事からの激励の言葉「失敗は成功の始まり」、「ポジティブシンキング」は印象に残りました。記念写真は別室に移動し、米国の高校生、日本の高校生の全員が入り、撮影が行われました。
知事が退室される際に、本校の生徒たちが吉村知事に握手をしてもらい、とても喜んでいたことも印象的でした。先ほどの他校の生徒も含め、吉村知事が高校生に人気があることを知りました。
生徒たちは昼食休憩を取った後、コスモスクエア駅へバスで、そして夢洲駅までは地下鉄で移動し、大阪・関西万博へ行きました。私も午前のプログラムに続き、引率教員として、万博に行ってきました。私自身は5月30日(金)に全学年の生徒たちと一緒に万博に行ったとき以来の2回めの入場となりました。前回にも増して入場者が多く、暑さは前回とは比べものにならないぐらいの厳しさでした。
万博においては、米国、日本の生徒たちは、国や学校の枠を超えて3つのグループに分かれて行動しました。まずは、大阪ヘルスケアパビリオンに入館しました。教員は入館させてもらうことができず、私は生徒たちが見学している1時間ぐらい、ぶらぶらしようかとも思いましたが、猛暑もあり、結局、移動することなく涼んでいました。生徒たちからは、25年後の自分と出会ってきたと言いながら、写真も見せてくれました。それを見て、私の場合の25年後はどうなるのだろうと気になっていました。
その後に行ったアメリカのパビリオンは教員も一緒に見学させてもらいました。アメリカ館では、移動しながらの様々なストーリーある映像をとおして、それぞれ、アメリカらしい規模の大きさ、光景の美しさ、デジタル技術・AIの発展などを感じました。
アメリカ館の見学を終えた後、米国の高校生はバスでの移動ということで、万博西側ゲートに向かって大屋根リングの下を、また一部、暑い中、大屋根リングの上も歩きました。そしてゲート近くにあるガンダムの前で集合写真を撮影した後、その場で別れ、解散となりました。短い時間ではありましたが、互いに仲良くなり、別れを惜しむ姿が見られました。
今回、参加してくれた4名の生徒の皆さん、お疲れ様でした。おそらく、どのようなプログラムかもよく分からない中で、参加を引き受けてくれたと思います。ありがとうございました。今回、米国の高校生のみならず、他のGLHS4校の生徒たちとも知り合えるよい機会になったのではないかと思います。おそらく、多くの刺激を受けたことと思います。特に、もっと英語運用能力を高めなければと感じたのではないかと思います。今回のプログラムへの参加をよいきっかけにして、これからのさらなる成長につなげてもらえれば嬉しいです。
