7月31日(木)、8月1日(金)の1泊2日で「東京方面大学ツアー」を実施しました。日頃接する機会が少ない東京の大学(東京大学、慶応義塾大学、早稲田大学など)を自分自身で見ることにより進路に対する意識を高めるとともに、本校卒業の現役大学生や本校同窓会関東支部の方々との交流・質疑応答によって、進路目標をより確かなものにし、学習意欲を一層向上させることなどを目的に実施しています。
今年度は1年生3名と2年生2名の計5名が参加してくれました。私は3年連続して引率していますが、参加希望者はなぜか3年とも同じ5名です。私自身はこのツアーの意義や魅力を実感しているだけに、来年こそはより多くの生徒たちと一緒に来たいと思ってきたのですが、参加者は増えません。「東京方面」というだけで自分には関係ないと考えてしまう生徒が多いのだろうと思っています。実際は進路に対する意識や学習意欲を高めることが目的であるのですが・・・。
31日(木)は新大阪駅3階の「千成びょうたん」前、8:30に集合しました。9:06発の新幹線に乗り、品川駅で下車し田町駅へ。まずは1つめの目的地、慶応義塾大学三田キャンパスに向かいました。12時ごろに到着し、およそ2時間、各自が自由にキャンパス見学をしたり、昼食したりする時間をとりました。
三田キャンパスには、慶応義塾大学の代名詞ともいえる有名な赤レンガの図書館旧館や東館などがあり、歴史が感じられるアカデミックな雰囲気が漂っています。生徒たちはその雰囲気を味わいながら見学し、魅力を感じてくれたかと思います。
私自身は2年ぶり2回めでした。今回は目的を図書館旧館と慶應義塾ミュージアム・コモンズに絞って時間を使いました。慶應義塾ミュージアム・コモンズでは大学が所蔵する歌麿と写楽の浮世絵などが特別展示されていました。ちなみに、昼食はカレーが有名な学食「山食」に行き、2年前はカレーでしたが、今回はカツカレーを食べました。私の移動中にも生徒たちの姿を見ましたので、初めて訪れた生徒たちはもっと精力的に活動したのだろうと思います。
田町駅に14:00に集合し、東京大学本郷キャンパスへ移動しました。東京大学では岸高同窓会関東支部の方々と「赤門前」で15:00に待ち合わせをしていました。そこで写真撮影を行った後、最初に東京大学大学院教育学研究科野崎大地教授の研究室を訪問させていただきました。野崎教授の奥様が本校卒業生ということもあり、調整いただいたようです。
専門分野は「身体教育科学」で、ヒトの洗練された身体運動が脳神経系によって、どのように制御・学習されているのかということをテーマに研究されています。
4つの実験室にも入らせてもらい、研究内容を体験させてもらいました。まずは、多方向からのカメラで撮影した身体運動をデータ化し分析する実験室でした。実際に動作をデータ化し分析することで、スポーツ選手のパフォーマンス向上に貢献しているそうです。まさしく、「スポーツと科学の融合」です。
次は、左右の足で異なる動き(速度)を可能とするウォーキングマシンのような機器がある実験室でした。左右のベルトの速度が異なっていてもヒトは学習しながら対応できるようになりますが、それが通常になれば、同じスピードに戻ったときに対応できるまで時間を要します。実際に生徒が体験しましたが、まさしくそのような状況でした。
他にも、ロボットアームを用いた行動科学的実験、経頭蓋磁気刺激や脳波を用いた生理学的実験が行える実験室に案内してもらい、体験させてもらいました。
そして研究室に戻り、振り返りと質疑応答が行われました。質疑応答においては研究以外の話しにもなり、大学進学について、「東京大学は無理だなどの自分のバリアを突破する」こと、「強い意志を持つ」ことが大切であるというメッセージをいただきました。野崎先生、お忙しい中、ご対応いただき、どうもありがとうございました。
その後、関東支部の皆さんに、安田講堂、正門、ハチ公像などを案内してもらいながら、キャンパスを見学しました。初めて東京大学を訪れた生徒たちは、どの建物も歴史と伝統が感じられ、感動したことだと思います。ここで学びたいという強い意志を持ってくれたら嬉しいです。
見学終了後、東京大学構内にある「山上会館」において、岸高同窓会関東支部の方々に激励会を開催いただきました。激励会には関東支部長の髙井さんをはじめ、たくさんの方々にご参加いただきました。開催にあたり、髙井さんと元同窓会会長で東京大学を卒業された文野さんから、後輩たちに対する熱い思いと期待が込められた激励の言葉をいただきました。
また、本校を卒業し、現在、東京大学と東京科学大学に通う2名の大学生にも参加してもらいました。生徒たちは先輩たちと一緒に食事をしながら、楽しそうに話しをしていました。生徒たちにとっては、それぞれの先輩からの激励の言葉を受け、これから志望大学を検討するうえで、また、大学受験に向けた学習に取り組むうえで、大きな刺激になっただろうと思います。
お忙しい中、激励会にご参加いただいた皆様、また暑い中、キャンパス案内いただいた皆様方に感謝申し上げます。来年度も実施したい、また来年度こそはもっと多くの生徒を連れてきたいと考えていますので、引き続き、よろしくお願いします。
今回宿泊したホテルは東京大学の近くであったため、激励会終了後は歩いてホテルに移動しました。
2日めは宿泊したホテルから、次の目的地である早稲田大学へ向かいました。早稲田大学では、慶応義塾大学と同様、生徒それぞれが自由に見学する時間をとりました。慶応義塾大学、東京大学に続いての見学となりましたが、3つの大学それぞれに特徴があり、早稲田大学は「自由な校風」のイメージどおり、門には門柱や塀などもなく、開かれた大学という印象です。生徒たちはどのように感じたのでしょうか。
早稲田大学の後は、引率者が私を含めて3名いることから、生徒の希望に応じて、東京外国語大学、東京科学大学、一橋大学の3つのグループに別れて、それぞれキャンパス見学しました。私は生徒1名と一緒に東京外国語大学に行ってきました。東京外国語大学は府中市にあり、早稲田大学からの移動には結構時間を要しました。都心から離れていることもあり、広大な敷地にゆったりと建物が建てられていたことが印象に残りました。一緒に行った生徒は熱心に情報収集していたので、行った甲斐があったなと感じました。
3方面に分かれた後の再集合は東京駅八重洲北口14:30としていました。再集合した後、お土産などの買い物をする時間をとり、15:48発の新幹線に乗って、新大阪駅に到着後、出発時に集合した「千成びょうたん」前で解散しました。
猛暑の中、移動時間が長くなることから、熱中症をはじめ、体調を心配していましたが、無事、予定どおりすすめることができたことに感謝します。また、台風の影響を受けることなく、帰阪できたのもよかったです。
参加してくれた生徒にとっては一人ひとり、この「東京方面大学ツアー」への参加を決めた理由や目的があると思います。この2日間で体験したことが、その目的の達成に繋がったでしょうか。できれば、多くの学生がいる活気ある大学の様子を見てもらいたかったと感じますが、イメージすることはできたのかなと思います。4つの大学見学と東京大学の研究室訪問、それと本校同窓会関東支部の皆様に開催いただいた激励会など、一人ひとりにとって、記憶に残る2日間であったのであれば嬉しいです。
そして、今回参加したことを、自分自身の進路を考える、学習意欲を高めるなどのきっかけにしてもらいたいと願っています。参加してくれた生徒の皆さん、お疲れ様でした。
私自身は参加してくれた皆さんと一緒に歩きながら、皆さんの様子を見ることができ、よい時間を過ごすことができました。特に今回参加してくれた皆さんが新幹線をはじめ電車での移動中にも、英単語や古典単語の本を出し、学習していたことに喜びを感じました。少しでも隙間時間があれば学ぼうとする意識こそが、日々忙しい生活を送っている皆さんには必要なことだと思っています。私の好きな言葉は「継続は力なり」です。努力を積み重ねて大きく成長してください。
今回参加してくれた皆さんとは、今回の経験の中で感じたこと、学んだことなどについて話しができれば嬉しいです。また、校長室に来てください。お待ちしています。
最後になりましたが、岸和田高校同窓会関東支部の皆様をはじめ、この東京方面大学ツアーの実施にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。改めて、お礼を申し上げます。
