「第69回大阪府学生科学賞」報告

 「大阪府学生科学賞」は科学教育の振興を図ることを目的として、大阪府内の小学校、中学校、高等学校などに在籍する児童・生徒から科学研究作品を募集し、優れた作品の表彰を行うとともに公開展示を行うものです。

 高等学校では1校あたり6点までという制限のみで予備審査はなく、応募のあった作品はすべて本審査の対象となります。一方、小学校、中学校では、本審査の対象となるのは市町村教育委員会等における予備審査を通過してきた作品のみであり、実際に応募があったのは、小学校が28,768作品、中学校が22,455作品であったそうです。

 今年度は大阪府教育センター1階に、本審査の対象となる小学校100点、中学校67点、高等学校50点の作品が展示されました。そしてその中から、昨日、10月3日(金)に行われた本審査会において、小学校、中学校、高等学校それぞれ、最優秀作品6点と優秀作品6点、そして学校賞が選出されました。なお、中学校及び高等学校の部の最優秀作品については、読売新聞社主催の「第69回日本学生科学賞」の中央審査にすすむことになります。

 そして本日10月4日(土)、本審査の対象となったすべての作品が公開展示されました。先ほども書いたとおり、小学校、中学校では多数の応募作品の中から予備審査を通過してきており、最優秀作品や優秀作品に選出されなくても、表彰すべき価値ある作品ばかりです。

 私は本日、小学校、中学校、高等学校それぞれの作品の見学と本校から出品した4つの作品の搬出の役割を兼ねて、大阪府教育センターに行ってきました。本校の校長になるまでは、主催者側として長い期間、審査会や公開展示などに関わっていましたが、校長になって展示会場に行くのは初めてであり、とても懐かしく感じました。

 私が到着したのは展示終了となる午後3時の40分ほど前でしたが、想像をはるかに超える多くの人が訪れ、作品を見学していました。特に、小・中学校の児童・生徒の家族がたくさん来られており、嬉しそうに作品を見学したり、作品の前で写真を撮ったりしている姿を見ることができました。

 小・中学生の作品も見て回りましたが、以前よりも研究内容が深化し、高度になっているように感じるとともに、ポスターや現物などの見せ方を工夫していることにも感心しました。年々、親子ともども研究に対する関心が高まっているのだろうということを実感しました。

 さて、本校生徒たちの結果をお伝えさせていただきます。出品した4つのうち1つの作品が優秀作品として大阪府教育委員会賞を受賞しました。以下が、受賞した作品の研究テーマと生徒たちです。おめでとうございます。

 ■優秀作品賞(大阪府教育委員会賞)

  「サクサクな天ぷらづくり」  3年 榎本 帆乃果、田中 愛華、仲 陽菜乃

 「大阪府学生科学賞」において本校は、昨年度と一昨年度の2年連続で、大阪府知事賞を含む最優秀作品賞を2本と優秀作品賞1本を受賞するとともに、学校賞(大阪府科学技術振興委員会賞)を受賞していました。

 今年度もという期待があっただけに少し残念には感じましたが、優秀作品賞を受賞できたことはとても嬉しいです。特に、「サクサクな天ぷらづくり」は昨年度1月末に実施した「第25回文理課題研究発表会」において最も優れた「学校賞」を授与したグループの研究であるだけに、喜びとともに、ほっとしたところもありました。

 今回の本審査会の結果を受け、11月8日(土)に読売新聞大阪本社ビルB1ギャラリーよみうりにおいて、表彰式が開催されます。小・中・高等学校の最優秀作品賞・優秀作品賞各受賞者および学校賞受賞校の表彰と、大阪府知事賞受賞者による研究発表が行われます。

 一昨年度の「第67回大阪府学生科学賞」では、大阪府知事賞を受賞した山田美桜さんの「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」が「第67回日本学生科学賞」の中央審査において見事、文部科学大臣賞を受賞しました。私にとっては忘れることができない喜びと感動を与えてくれました。

 今年度は「日本学生科学賞」の中央審査にすすめることはできませんでしたが、来年度こそは再び最優秀作品賞を受賞する作品を出すことができるよう、今後も引き続き、学校全体で課題研究をはじめとした取組の充実と発展に尽力していきたいと考えています。

 

 

 

カレンダー

2025年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリ