「海外大学進学説明会」を開催

 本日10月17日(金)16:30から会議室において、海外大学進学説明会を開催しました。私が着任してからの4年間で最多となる9組の生徒・保護者の方にご参加いただきました。高校在学中に留学する生徒が増えている中、海外大学進学に対する関心の高まりが実感できました。お忙しい中、ご来校いただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました。

 本校ではGLHS(グローバルリーダーズハイスクール)として、海外大学への進学を高校卒業後の進路の選択肢の一つとしながら、自分にとって適した進路を見つけていくことができるよう、毎年この時期に海外大学進学説明会を実施しています。

 説明会の開催にあたり、私から挨拶をさせてもらいました。まずは参加いただいたことに対するお礼の言葉を伝えました。そして、平成23年度GLHSの設置にあたり、グローバルリーダー育成に取り組む上での成果指標として海外大学への進学者数を掲げている中、実際には毎年1名いるかいないかです。その理由としては、海外大学進学にあたっての「海外における一人の生活」、「英語によるコミュニケーション力」、「高額となる費用」、「大学での授業と卒業」、「卒業後の進路」などに関する不安が考えられますが、そもそも海外大学進学について知らないため、選択肢にも入っていないのではないかと考えているという話しをしました。そして最後に、この後の説明をお聞きいただき、不明な点があれば納得いくまで質問し、有意義な時間となるようにしてもらいたいと伝えました。

 私自身、海外での生活や大学での授業をはじめとした活動を通して、英語によるコミュニケーション力、自立心や主体性、行動力・実践力、自己管理能力、多様性や協働する力など、身に付く力は無数にあると考えています。おそらく海外大学での4年間で、本校での3年間とは比べられないほど大きな成長が見られるであろうと考えます。

 ただ一方で、挨拶でも伝えたとおり、海外大学への進学にあたっては、家を離れて長期間1人で生活できるのか、英語で授業を受けるだけの英語力を備えているのか、学費や生活費など多額の費用が必要となるのではないか、卒業できるだけの成績を修めることはできるのか、さらに、卒業してからの進路(就職)はどうなるのかなどの不安が残ると思います。

 したがって、海外大学への進学をめざすには、自らが主体的に自立した存在として判断し行動できることを条件とし、これらの多くの課題を払拭するため、将来を見据え、自分自身がどう在りたいのかをしっかり考え、強い決意を持って、これからの高校生活を過ごしていかなければなりません。

 説明会では、「海外大学進学についてどのようなイメージを持っていますか」という、参加した生徒たちへの質問から始められました。その後、日本にはおよそ1,000の大学に対して、アメリカには4,500もの大学があるということが伝えられ、日本と海外のどちらが良いとか悪いとかの話しではなく、自分に合う大学を世界規模で決めることが大切であるということが伝えられました。

 そして海外大学の仕組みとしてアメリカ型とイギリス型があることに加えて、2年間コミュニティカレッジに通い3年から編入する「2+2進学」や、留学生を対象としたコースで1年間学び、2年から編入する「パスウェイ進学」などについて話しがありました。「2+2進学」や「パスウェイ進学」はそれぞれ、「ダイレクト進学」に比べて、費用面やサポート面などにおいても入ることのハードルが下がり、メリットを感じました。

 海外大学における学びについても説明がありました。日本では入学時点で学部や学科を決めなければなりませんが、海外大学では入学後に自分の学びたい専門的な内容を決めることができるということです。また、教員はファシリテーターであり、授業は生徒主体で展開されることなどが伝えられ、これからの社会を生きていくために必要と言われている資質・能力を確実に育むことができるだろうと感じました。その点が海外大学進学の大きな魅力だと感じています。

 また、海外大学進学をめざすにあたっては、高校の成績と英語能力の向上(成績は少しでも高いほうがよい、英語能力については3年生までにTOEFL iBTまたはIELTS academicを受検し目標スコアを達成しておこう)、課外活動の実績(なぜ取り組んだのか、どのような力を発揮したのか、どのような結果を残したのか、志望理由とどのように繋がるかなど)、自己探究(自分が何を学びたいのか)などが必要であるという話しがありました。日本の大学受験のような「テスト」はないとのことです。

 そして、奨学金プログラムについての説明があった後、最後のまとめとして、海外も含めた自由な進路選択の実現のために、①まずは学校の勉強をしっかりと!好成績を維持!英語は4技能を意識!、②常にアンテナを張ろう!奨学金の情報を収集・リサーチ!、③座学も大事・・・だが学生時代は自分を形成する大事な時期。興味があることに積極的に挑戦し、自分をすることに努める!ということが伝えられました。

 今後の将来を考える上で、視野を広げ、選択肢を増やすことはとても大切です。本日の説明会を今後の将来を考えるきっかけにしてもらいたいと願っています。様々な視点から多くの情報を収集してみてください。

 本日は保護者の方のみ、生徒のみの参加が多くありましたので、ぜひとも説明会の内容をご家庭で共有いただき、しっかりと話し合ってみてください。その上で、海外大学進学も選択肢に入れようという場合には、TOEFLまたはIELTSの目標スコア達成など、十分な準備が必要となります。準備のために、説明会終了後に私から伝えさせていただいた、「おおさかグローバル塾」の受講なども検討いただければと考えています。

 

 

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