5月14日(木)6限、2年生の学校設定科目「文理課題研究」において、「研究計画発表会」を実施しました。
4月30日(木)に実施した「研究ノウハウ発表会」は、3年生が2年生で取り組んだ研究の内容や経験、研究ノウハウなどについて、1年生に対して1対1で直接、伝えるという取組でした。
一方、「研究計画発表会」は、今年度研究活動に取り組んでいる2年生(研究グループ・個人)が、研究テーマとそのテーマにした動機や研究の目的、研究手法を含めた研究計画などについて、1年生と3年生に対してプレゼンテーションするという取組でした。
本発表会実施の目的は、2年生にとってはこれから取り組む研究について改めて整理し、今後の活動方針を1,3年生に発表することで、研究活動を計画的にすすめることにあります。また、1,3年生からの質問により、自分たちの気づいていない視点を認識するとともに、3年生からのアドバイスを今後の研究活動に活かすことを目的としています。
1年生にとっては2年生の発表を聞くことで、課題研究がどのようなものかをイメージし、その意義を理解するとともに、今後、研究テーマを決定していく上での参考にすることを目的としています。また、3年生には昨年度取り組んだ研究活動の経験を活かし、2年生に対して指導・助言、アドバイスしてくれることを期待しています。また、そのことを通して、昨年度の自分たちの研究活動を振り返るとともに、これからの論文作成などに役立ててもらいたいと考えています。
本校では、昨年度から1~3年次の学校設定科目を木曜6限に同時展開し、学年を超えた生徒どうしの「縦のつながり」を強化しています。今回の取組のように、すべての学年・生徒が繋がる機会を積極的に設けることによって、生徒どうしが学年の枠を超え、課題研究の意義や課題研究による自身の成長を伝えるとともに、研究手法をはじめとした研究のノウハウ、また研究内容などを継承していくことに努めています。
また、生徒たちの興味・関心により、すべての学年の生徒を「数理・自然科学」、「情報・芸術」、「地域・健康」、「社会・異文化」、「人文・人間」の5つの学域に分けています。当日は学域ごとに、31の教室に各学年10名前後の生徒が集まり、2年生の2~3のグループ・個人が発表を行い、その発表に対する質疑応答や意見交換を行いました。
私は「数理・自然科学」の生徒が集まる物理講義室で、3つのグループの発表を聞きました。タイトルは発表順に、「レイリー・テイラー不安定性から考えるミルククラウンの形」、「ビュフォンの針による円周率の収束の速さについて」、「雨のオノマトペを数値化する」でした。
これらの研究テーマとしたきっかけや動機などについては理解できましたが、この研究によって最終的に何を達成したいかといった「研究の目標」や、そこに到達するためにどのようなことを行うのかといった「研究の手法」についてはまだまだ曖昧であるように感じました。
なお、1,3年生は2年生の発表に対して、ルーブリックによる評価を行います。評価の観点は、①研究の背景・参考研究・研究内容の明確さ、②研究の目的と手法の適切さ、③必要な器具・試料と活動計画の具体性の3つで、評価については、A(優れている)、B(標準的)、C(改善が必要)の3段階でした。生徒たちはどのような評価を行ったのか気になるところです。
まだ始まったところかもしれませんが、あっという間に9月の中間発表会を迎えていることと思います。2年生には、しっかりと研究の方向性を定めることを重視しながら、貴重な時間を有効に活用し、計画どおり研究をすすめていってもらいたいと思います。
とはいえ、私自身は高校生が行う課題研究ですので、研究としての「価値」も大切ですが、まずは、生徒たちが主体的に楽しみながら、自らの研究活動に熱心に取り組んでもらえればと願っています。
本校において3年間を通して実施する探究的な活動が、すべての生徒たちにとって有意義なものとなり、主体性、思考力・判断力・表現力、課題発見・解決能力や情報活用能力の育成に寄与できることを願っています。
2年生の皆さん、発表お疲れ様でした。1,3年生の皆さんも、ありがとうございました。


