硬式野球部「大阪大会1回戦」報告

 硬式野球部が昨日7月12日(日)大阪シティ信用金庫スタジアム(旧舞洲ベースボールスタジアム)において、第108回全国高等学校野球選手権大阪大会(夏の大会)の1回戦、浪速高校との試合を行いました。1週間前の7月5日(日)の試合が雨で中止となり、昨日に延期となっていました。昨日は、天気予報では曇りがちとのことでしたが、実際は晴れ間が多く、また、とても蒸し暑い1日でした。
この猛暑の中で野球をするのは過酷だなと感じます。

 本校は3試合め13:20開始予定でした。12:40頃に到着しましたが、千里青雲高校と大阪産大付属高校との1試合めが接戦の長い試合となり、ようやくこれから2試合めが始まるというところでした。長く待たなければなりませんでしたが、先日練習試合をした千里青雲高校が私立高校を相手に7対6で勝利したと聞き、嬉しく思いました。また、汎愛高校と箕面自由学園高校との試合を観戦できることにも感謝しながら、ずっとバックネット裏から観ていました。汎愛高校は体育科を併置する府立高校で、勝利を願って応援していました。その期待どおり、この試合も府立の汎愛高校が私立高校にコールドで勝利しました。試合終了後、本校も続きたいなと思いながら、3塁側スタンドのほうに移動しました。

 日曜日でもあり、3塁側ベンチ上の応援席には、部員の保護者、硬式野球部OB、77・78期硬式野球部の先輩たちをはじめ、たくさんの方々が応援に駆けつけてくれました。期末考査が終わったこともあり、2,3年生も数多く応援に来てくれていました。お忙しい中、本校硬式野球部を応援いただき、ありがとうございました。

 昨日の試合は本校が先攻であったため、先に浪速高校がシートノックを行いました。ボールに対するグローブの出し方や肩の強さなどを見て、想像どおり、強い相手であることを実感しました。そして何よりもリラックスし、楽しみながらノックを受けており、相手チームの余裕が感じられました。勝利するには先取点をあげ、相手を焦らせ、何とか接戦に持ち込み、逃げ切るしかないなと思っていました。本校のシートノックが終わり、試合が開始されたときには午後3時を過ぎていました。

 ではここから試合展開について紹介させていただきます。

 1回表の攻撃では、先頭打者がデッドボールで出塁し、送りバンドで2塁へすすみました。先取点をあげる絶好のチャンスをつくりました。次打者は三振でしたが、今回4番に抜擢された1年生に期待しました。よい当たりでしたが、残念ながらセンターフライに終わり、先取点とはなりませんでした。相手投手は左投げでストレートには球速があり、連打するのは難しいだろうと感じました。ただ、ストレート中心なので、コンパクトなバッティングを心がけ単打でつなぐ、また、1回表のようなチャンスにタイムリーが出せればチャンスはあると考えていました。

 1回裏の守備では、先頭打者をセカンドゴロに打ち取りました。次の打者にはレフト線に落ちる詰まった当たりで2塁まで行かれました。フォアボールを出した後、レフト前ヒットを打たれ、先取点をあげられました。バンドで2,3塁にすすめられた後、ライト前ヒットを打たれ2点めを取られました。ランナーはまだ1,3塁に残っていましたが、ここはセカンドゴロに打ち取り、何とか2点で止めることができたという状況でした。まだ2点ならば何とかなると、気持ちを切り替えてもらいたいと願っていました。

 本校の投手も左投げであり、相手投手のような球速はなく、打たせて取るタイプです。私は昨年度の秋季大会において何度も見ていますが、昨日はあまり調子良くないという印象でした。腕の振りが十分ではなく、置きにいっている感じがしました。その分、球の切れもあまり感じられませんでした。緊張もするであろうし、また、千里青雲高校との練習試合でフォアボールが多かったらしく、そのことも影響しているのかなと考えていました。早く開き直り、自分自身の本来の投球を見せてもらいたいなと思っていました。

 2回表の攻撃は、先頭打者がセカンドへの内野安打で出塁しました。ここでも送りバンドを見事に決め、1回表に続くチャンスをつくりました。ここで1点でも返すことができれば流れが変わると期待しましたが、残念ながら、その後は2者連続三振に終わりました。やはり、早いストレートとたまに投げる変化球にまったくタイミングがあわないといった感じでした。

 2回裏の守備では、ショートフライに打ち取った後、センター前ヒット、盗塁を決められました。次打者のショートゴロをハンブルし1塁セーフとなり1,2塁に。次打者の送りバンドにファーストが反応し前に出て、セカンドカバーが遅れたため、ピッチャーが送球するも間に合わず、1アウト満塁となってしまいました。そして、次のショートゴロの間に1点追加されました。ただ、セカンドランナーが3塁ベースを飛び出したところをアウトにし、この回は終了しました。1点とはいえ、試合展開を考えると、厳しい追加点になったと感じました。

 3回表の攻撃は、三振の後、センター前ヒットを打ちました。そのランナーが飛び出し、投手が1塁に投げた間もそのまま走り、2塁はセーフになりました。とてもラッキーでした。次の打者はフォアボールで1アウト1,2塁に。三度、得点のチャンスが訪れました。ただ、次打者はレフトフライに打ち取られました。ここで、2塁ランナーが3塁への盗塁を試みたのにあわせて1塁ランナーも動きましたが、1、2塁間に挟まれる形になり、結局、前のランナーが挟まれ、タッチアウトとなりました。ダブルスチールのサインではなかったと思いますが、バッターボックスが期待の4番であっただけにとても残念な結果でした。

 3回裏の守備では、センター前ヒットを打たれ、送りバンドで2塁に。次打者はセンターフライに打ち取りましたが、レフト前ヒットを打たれ1,3塁に。ここは踏ん張ってもらいたかったですが、次打者にレフトオーバーの2塁打を打たれ、またしても2点を奪われました。その後はセンターフライに打ち取りましたが、この2点は試合を決定づけるような追加点となってしまいました。この2点で、生徒たちもコールド負けがよぎったのではないかと思います。だからこそ、防戦一方にならず、開き直ってほしいと感じました。結果はどうあれ、試合を、そして野球を楽しんでもらいたいと願っていました。

 4回表の攻撃は、三振、キャッチャーフライ、三振と、初めて三者凡退に抑えられました。この頃には、相手投手はどんどんストレートで押してくる、伸び伸びとした投球をしていました。そのストレートに対して苦戦を強いられました。

 4回裏の守備では、センターフライの後、フォアボールのランナーに盗塁を決められました。次打者にもセンター前ヒットを打たれました。そのランナーにも盗塁を決められた後、フォアボールで満塁に。次打者はファーストゴロで本塁ホースアウトに。その後、センター前ヒットを打たれ、続けて押し出しのフォアボールで2点を取られました。ここで2年生の投手に交代しました。セカンドゴロに打ち取り、この回は2点で終えました。4回を終了し、0対7と大差をつけられてしまいました。毎回のように点を取られていくのは、気持ちの面で厳しいだろうなと感じました。

 5回表の攻撃では、先頭打者の鋭い当たりをセカンドがはじき1塁はセーフに。ここでも送りバンドはしっかりと決めましたが、後の打者はファーストフライト、センターフライに打ち取られました。そろそろ1点でも取りたかったのですが・・・。

 5回裏の守備では、レフトフライに打ち取った後、フォアボールを与えましたが、次打者はショートゴロダブルプレーをとり、結果的に3人で終えること、無得点で抑えることができました。2年生投手はそこそこ球速もあり、今後多くの試合経験を積み重ね、大きな成長を期待したいところです。

 6回表の攻撃は、ショートフライ、センターフライ、ファーストファールフライの三者凡退に終わりました。

 6回裏の守備では、先頭打者にレフト前ヒットを打たれました。そのランナーが盗塁した際のキャッチャーからの送球が1塁ベース側にそれたことで、一気にホームインされてしまいました。ボールの処理をもたつく隙を狙ったうまい走塁でした。その後、セカンドゴロの後、センター前ヒットを打たれましたが、センターフライ、レフトフライに打ち取りました。

 6回を終わり0対8となり、7回表の攻撃で2点を取らなければコールド負けとなります。その攻撃では、ファーストファールフライの後、フォアボールで出塁し、センター前ヒットとつながりました。何とか一矢を報いたいところでしたが、後は続かず、2者連続三振でゲームセットとなりました。

 昨日の試合をもって「引退」となった3年生部員の皆さん、お疲れ様でした。最後の夏の大会で一つでも多くの勝利をあげることを目標に、ここまで練習を積み重ねてきたことだと思います。特に、春の大会で悔しい逆転負けを喫し、1勝もできなかったこともあり、この夏の大会にかける「思い」は強かっただろうと思います。そうした思いが十分に理解できるため、何とか勝利を、少なくとも悔いのない戦いをと願っていましたが、それが叶えられる相手ではなかったということです。

 また、3年生を中心に、「肩」をはじめ不調を訴える生徒が多くいたことも試合に大きく影響しただろうと思っています。そのような状態を考えると、よく頑張ったと評価してあげたいです。部員の皆さん自身は、「0対8の7回コールド負け」という昨日の試合では、自分たちのよさを発揮できずに終わってしまったように感じているかもしれません。

 ただ、相手チームの残塁数は取られた点数よりも多かっただろうと思います。このことはランナーを出しながらも、気持ちを切らせることなく、何とか最少失点で抑えたということだと思います。どんどん点差が開いていく中でも、自分たちのよさである「諦めずに粘り強く」は発揮できたのではないでしょうか。送りバンドをすべて完璧に決めることができたことも、しっかりと練習してきた証しだと思っています。緊張する本番で成功させるのは難しい中、素晴らしいことだと思います。

 この3年生を中心としたチームについては、校長ブログで何度も書いていますが、昨年度の秋の大会初戦では、9回裏に2点差を追いつかれ、まだ1アウト1,2塁のサヨナラのピンチを逃げ切り、延長戦に。そして、10回表の延長タイブレークで1点を取り、裏の守備ではしっかりと守り切り、9対8で勝利しました。あの時はエラーも多く心配させられましたが、そこからのスタートでした。それ以降も楽な試合はなかったように思います。その中、粘り強く戦い、4回戦では星翔高校にも勝利し、「ベスト16」まですすんだのです。その5試合での皆さんの変容と成長ぶりには驚くものがあり、たくましさをも感じたぐらいでした。

 秋の大会で多くのことを学び、反省したことは大きな経験になっただろうと思います。春の大会、夏の大会では1勝もできませんでしたが、チーム全員が一丸となって勝利をめざして戦ってきたことに自信を持って、胸を張ってもらいたいです。

 部活動では勝利することだけが目的ではなく、その達成に向けて、チームまたは個人が主体的に努力を積み重ねることに意義や価値があると思います。すなわち、硬式野球部員として仲間と一緒に頑張ってきた経験こそが貴重なのです。ぜひとも、硬式野球部での経験や学びを、大学受験をはじめ、これからの生活や人生に活かしてもらいたいと願っています。

 1,2年生部員の皆さんにとっては、3年生が引退し、新チームとなります。新キャプテンのもと、チーム一丸となって、自分たちのチームづくりをすすめてもらいたいと思います。今年度は1年生部員が数多く入部してきたこともあり、学年を超えて互いに切磋琢磨しながら、練習や練習試合に取り組んでください。現チームと同様、次の秋の大会で自分たちの満足いく結果を出すことができるよう、頑張ってください。一人ひとりの頑張りがチームとしての大きな実力の向上につながります。皆さんの頑張りに期待しています。

 最後に改めて、保護者の皆様や硬式野球部OBの皆様をはじめ、応援に来てくださった皆様方にお礼申し上げます。今後とも、岸和田高校硬式野球部の応援をよろしくお願いします。そして、卒業生の皆さん、生徒の皆さんも暑い中、応援どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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