秋の避難訓練実施!

 10月22日(火)、秋の避難訓練をしました。今回は、春の避難訓練の反省点を踏まえて、地震発生時の初期行動の確認、体育館への避難時の避難経路の確認を行いました。
 体育館集合後、点呼をして安否確認をしたあと、東日本震災復興サポート協会代表理事である遠藤雅彦氏から「東日本大震災における、当事者の現状と動きの一例」と題して、ご講演いただき、ご自身の体験に基づいたお話を伺いました。遠藤氏は福島県に住んでおられましたが、東日本大震災の津波で家が流失し、現在大阪に避難してきておられます。
 ご講演の中で、「今回の大震災で何が身を守ったと言えるのかというと、亡くなった祖母の『何かあったら遠くに逃げなさい』という言葉である。つまり、身を守ることができたのは『避難について決断できるように教えてくれた教育、地震と津波に関する教養、避難準備を優先した行動』であった。」というお話や、食料や水がない、寒かったが毛布もない避難所生活の中で、「避難所でもどこでもお互いが助け合わなければいけない状況だった。福島県から避難してみると、食べ物が溢れかえっていた。」という言葉が印象に残りました。

 遠藤氏からのメッセージ
 「 高校生として災害を迎えたならば、ためらわず避難をすることが大切。
    まずは、自分自身がきちんと助かることが大事。
    家族が離れていても生きていれば会うことが出来る。
     その先に避難所を運営する必要があることや、災害に遭った人同士で助け合いが必要だと
     いうことは、一生覚えていて欲しいことである。
                             (中 略)
     今は、他人に興味を持たない風潮があるけれど、助け合いが当たり前に出来るように自分
     自身が思って行動していくことが有事には必要である。
     どうか一人一人が、助け合い行動できる人間になってほしい。
     助け合うことが、お互いの家族を守ることになる。 」

 災害時に、自分の命は自分で守るということを考えて行動できる人になってほしいと思いました。

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