• トップ
  • 2019年
  • 11月
  • 演劇部が「大阪府高等学校演劇研究大会」で上演しました!

演劇部が「大阪府高等学校演劇研究大会」で上演しました!

 11月9日(土)枚方市南部生涯学習市民センターで、演劇部が「第69回大阪府高等学校演劇研究大会D地区大会」で上演しました。

 この地区大会には、9日、10日の二日間にわたって、北河内地区の公立私立の高校11校が参加しました。

 本校の上演予定時間は18時20分、7校目で当日最終の上演でした。
 時間が押していたようで、30分遅れの開演となりました。

 開演を待っている間、大道具や小道具のセットから、照明や音響効果の細かいチェックに至るまで、教員や係の方、生徒たちが一緒になって舞台づくりをする様子を観察することができました。

 

 演題は「Time After Time ~ インディアンサマーより ~ 」

 原作は、全国の演劇部門事務局長をされていた阿部 順さんという方の作品だそうで、本校の顧問が潤色(原作にアレンジを加えること)したものです。

 断片的ですが、上演の様子を少し紹介します。

 

 

 この作品は、ある高校を舞台に、自分のクラスに入れない主人公と、主人公を笑わせよう、励まし支えようと奮闘する級友、教員たちが、なかなか思うようにいかないことに悩み苦しみ、もがきながらも明日を切り開いていこうとする姿を描いたものです。
 教室、体育祭や文化祭、日常の他愛もない会話、そして、青春、友情、葛藤、生徒への思いなどをモチーフとした、どの学校にもある、起こりうるシーンと、時空を超えて、主人公、級友や教員たちの心の中を表現した世界を、うまく織り交ぜながら描かれていました。

 制限時間は60分、60分を超えると失格となるそうですが、実演時間は58分と見事にクリア。

 終幕が近づき、主人公が苦難の末にせっかくつかんだものを失ってしまう、という結末なのか? と不安にさせる展開でしたが、ご覧の画像のように、最後は、劇中にも引用されていた宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」の一節を、出演した者がみんなで目線を上げ力強くうたいあげることで、明るい結末を予感させる、そんな印象的なシーンで幕を閉じました。

 
  新しい時代のコペルニクスよ
  余りに重苦しい重力の法則から
  この銀河系を解き放て...

 私は、力強くうたいあげたこの一節を通して、「希望を持ち続け、無限の未来に向かっていこう!」と伝えているのだと感じました。

 演劇部の皆さん、演技にも、セリフの間の取り方、強弱にも、より一層磨きがかかりましたね。1年生も堂々とした演技で、セリフも明瞭かつ情感がこもっており、なかなか大したものでした。
 笑わせたり、考えさせたり、不安にさせたり、予感させたりと、観る者を引き付ける力を、練習を重ねる中で身に付け、そして見事に演じ切りました。

 5名の3年生、6名の1年生、キャストとしてスタッフとして、顧問の先生と共に全員が一体となって劇を創り上げました。

 演技を観ている最中も、終わってからもあれこれと考えさせる深い内容の劇でした。
 本当に見事でした!


 劇が終わって、疑問に感じていた演題について調べてみました。

 「Time After Time」:『何度も何度も』『再三再四』とありました。
 その他、アメリカのシンディ・ローパーさんの曲名にもありました。邦題は『過ぎ去りし想い』。
『何度でも何度でも』とか『どんなに時が過ぎたって...』と訳されていました。
 作者の阿部さんはこの曲にもイメージを重ねられたのだと聞きました。

 「インディアンサマー」:ちょうど今ごろ、晩秋から初冬にかけ寒さが厳しくなり始めるころの、穏やかで暖かい天候のことで、日本で言う小春日和に相当するものです。
 アメリカインディアンが冬に向けて狩りをして収穫物を貯蔵する習慣と関係があり、冬支度をするために夏の間のように働くということから、インディアンサマーと呼ばれたという説があるそうです。

 「思い通りにいかないことが続いたとしても、何度でも何度でも、あきらめずに思い続けていよう。今は苦しくとも、寒さ厳しい冬を乗り越えるための準備の時。暖かい春はきっとやってくる。人生はその繰り返し。時が過ぎても思い続けてきたことを大切にし、また未来に向かって進んでいこう」といった思いが込められているように感じました。

 

 全参加校の演技が終了後、審査が行われました。
 その結果、長尾高校演劇部が「優秀賞」を獲得しました。
 さらに、本校から2名の生徒が「個人演技賞」にノミネートされました。

 2年連続で「優秀賞」を受賞したことは本当に素晴らしいことです。
 皆さんでかち取った「優秀賞」、本当におめでとう!