6月7日(火)、大和大学において、教育学部4回生対象の『重複障害教育総論』の授業において、本校情報教育部長が特別支援教育におけるICT活用について、現場の教員の視点からの講義と教材実演を行いました。
講義においては、本校の『支援機器活用・支援教育実践研修会』をはじめとした教育におけるICT活用の取り組みの紹介した後、GIGAスクール構想と特別支援教育との関係の解説や、肢体不自由・重複障がい児のICT活用を支えるアクセシビリティスイッチ等の様々な支援機器を、実物や映像による紹介を行いました。
教材実演においては、本校小学部の自立活動の授業で使用しているスイッチ教材(乾電池駆動の動物や電車の玩具)を持参し、学生のみなさんに実際に活用の体験をしてもらいました。
受講した学生の中には、これから支援学校で教育実習に臨むという方たちもいて、「支援学校でのICT活用について具体的に見て知ることができて良かった。」との感想が聞かれました。他にも、「ICTに子どもを合わせるのではなく、子どもにICTを合わせることを心掛けたい。」、「支援機器を使って子どもたちが自分の力で行うことで得られる達成感が大切だと感じた。」など、学生のみなさんに伝えたかった内容がしっかり伝わっていることがわかる感想も多く見られました。
今回の取り組みが、これから教員採用試験に臨む学生たちにとって、ICT活用の側面から特別支援教育への理解を深める機会となっていれば幸いです。今後も次世代の支援教育の担い手の育成に貢献できるような活動を展開していきたいと考えています。