新型コロナと向き合う世界の状況

今回は、学校から少し話題がそれます。とは言っても、みなさんにも関係のあることです。

ご存じの通り、新型コロナウイルスと戦っているのは日本だけではありません。

しかし、テレビやSNSで伝わる世界の情報はどこか別世界の出来事のようにも思えます。

そこで、各国の友人へ現状をインタビューしましたのでご紹介します。

日本が今よりひどい状況にならないよう、一人ひとりが自分事として捉えて、過ごしてください。

※3月から規制のあったスイスでは、4月27日から段階的に規制が緩和されることが発表されました。

すぐに元の日常にはなりませんが、新型コロナウイルスと向き合い前進しようとする国も出てきています。

********************フランス編********************

現状(4/16現在);感染者 14万7863人、死者 1万7167人
         国内全域に外出禁止令(外出は買い物か健康維持のための1時間のみ、罰金あり)

友人の住まい;トゥールーズ(フランス第5の都市)

職業;大学院生、主婦

困っていることこの先の予定が立てられない。

自身もしくは周囲がやっている良いこと夜8時にベランダで医療従事者へ向け拍手、よく行くスーパーでの従業員へのお礼、困っている隣人や友人の買い出し手伝いなど。
(拍手の様子は、YouTubeに掲載しています。https://youtu.be/9JEnN8RFv3k

友人、家族同士の生活の仕方で工夫していること高齢の家族との接触は一切行わず、宅配ボックスやテレビ電話でのやり取りに制限。手作りマスクを家族へ届けている。

外出を自粛している日本人へ伝えたいことフランスでは外出禁止令が5月半ばまで続く予定ですが、生活に必要なものはすべて供給され続けます。足ります。パニックにならなくて大丈夫です。子育てをしながらのテレワークが大変なので、家族間での協力が大切になってきます。

********************スウェーデン編********************

現状(4/16現在);感染者 1万2500人以上 死者 1300人以上
         外出自粛中(学校は休校ではないものの、家族の方針で休む子も多い) 

友人の住まい;日本で言う大阪のような都市

職業知的障害や自閉症をお持ちの方の生活支援員

困っていること一緒に住んでいない家族の安否が気になっても訪問等できないことが一番かと思います。宅配サービスを利用しているので買い物ができず困るといったことはありません。

自身もしくは周囲がやっている良いこと手洗いの徹底、購入して外部から来たものの徹底洗浄

友人、家族同士の生活の仕方で工夫していること季節の行事を意識してお祝いしたりしています。先日のイースターはより丁寧に過ごされていました。食事の時間を楽しいものにしようという意識を感じます。また家族と密にテレビ電話等で連絡をとっています。

外出を自粛している日本人へ伝えたいこといつもと違う生活にストレスが大きいかとは思いますが、逆に今しかできないことを積極的に行おう、という意識があれば軽減できるかもしれません。

********************スイス編********************

現状(4/16現在) ;感染者 2万6700人以上 死者 1200人以上
         外出自粛(ただし、6人以上が集まると罰金あり、65歳以上は外出禁止をしている州もある)

友人の住まい;日本で言う奈良のような都市

職業;会社員

困っていること•生活必需品以外は買えない。 •テレワークのためオフィスに行けないため必然的に社会的コミュニーケーションが少なくなり、無意識のストレスとなるため、気分転換を意識的にしないといけなくなる。 •知り合いの歯科医の話だが、緊急症例のみ治療可のため患者数が大幅に減り収入は激減している。従業員は失業保険から給料減少分を補填できるが、自営業者は補填できないため経済的インパクトは実際大きいようである。

自身もしくは周囲がやっている良いこと•テレワークの徹底。 •定期的に友人とテレビ会議をして話すこと。 •趣味・勉強•運動などに集中して気分転換をする。 •不必要に恐れないこと。

友人、家族同士の生活の仕方で工夫していること家族内の高齢者とは会わない。高齢者はリスクグループに分類されるため、私たちが自覚症状無く接触し感染することを避けたい。

外出を自粛している日本人へ伝えたいこと ルールが十分守られないケースもあり、十代の子供達が大人数で遊んでいる様子も時たまに見受けられる。 医療従事者への負担を減らし、また高齢の家族を守るために、一人一人が移動範囲を最小限することが重要と考えてほしい、また私自身もそのように日々過ごしている。

投稿者
a*(^-^)
コメント

先生、このような内容のblogとても参考になります。フランス在住の日本人の友人は、30日以上自宅から出ていないそうです。スーパーへの買い物は旦那さんの役目。長い長いおうち時間は、料理を楽しんだり、庭で野菜を育てたり、ベランダで軽い運動をして過ごしているそうです。彼女とは定期的に情報交換するけど、いつも言われることは「とにかく、家におることやな」です。辛い時もあるけど、今はそれを徹底するのが大事ですよね!