本日、3学期の始業式を行いました。
2学期と同様に、すべての生徒が集まることはせず、
放送室からみなさんに校長先生のことばを送りました。
3学期始業式あいさつ
みなさん、あけましておめでとうございます。いよいよ2021年がスタートしました。みなさんは、どのように新しい年を迎えたでしょうか?
11日間の短い冬休みでしたが、充実した年末年始を過ごせましたか。相変わらず新型コロナウイルスの勢いは衰えませんが、幸いなことに、わが泉北高等支援学校では感染者が出ることなく、本日始業式を迎えることができました。
引き続き、油断することなく、マスクの着用や手洗い、うがいを徹底することで、新型コロナウイルスはもちろん、インフルエンザも寄せ付けず、元気に3学期の学校生活を過ごしていきましょう。
さて、今年のお正月も、駅伝やラグビー、サッカーなどのスポーツが盛り上がりを見せました。特に箱根駅伝では、駒澤大学の逆転総合優勝とともに、まったくノーマークの創価大学が往路優勝を飾り、ラスト2キロまでトップを譲らず堂々の準優勝に輝いて話題を呼びました。
創価大学は、出場選手の1万メートルの平均タイムが全20校中13位だったそうです。とても優勝をめざせるようなチームではなかったのですが、並み居る優勝候補を抑えて、断トツのトップを走る姿が多くの人に勇気を与えました。またゴール直前で抜かれてしまったアンカーに対して、チームメイトが笑顔と拍手で健闘を讃える姿がテレビに映し出され、SNS上に多くの感動のコメントが寄せられました。
駅伝のほかにも、高校サッカーや高校ラグビーでは激戦が続いており、この後の決勝に向けて高校日本一をかけたドラマが繰り広げられています。
今年は、延期となったオリンピックイヤーでもありますが、こうしたスポーツ選手の活躍を見るにつけ、思い出す言葉があります。
それは、「努力はウソをつかない」という言葉です。スポーツには勝ち負けがある以上、楽しさや喜びだけでなく、苦しさや悔しさも伴います。これは私たちの日常生活も同じだと思います。
選手たちは目標に向かって最大限の努力に励みます。しかし、試合に勝って喜べる選手は、ほんの一握りです。多くの場合が、試合に負けて悔し涙をながすことになるかもしれません。
それでは、負けてしまった選手にとっては、目標達成のために頑張ってきた努力は無駄だったのでしょうか。「せっかくがんばったのに、悔しい思いをするくらいなら、はじめからやらないほうがいい」と考える人もいるかもしれません。しかしはじめから何もしなければ、悔しい思いをすることすらできません。
頑張ってきた努力と苦労が大きければ大きいほど、達成した時の喜びは大きくなります。同じように、負けてしまったとき、思うようにいかなかったときの悔しさも大きくなります。
そう考えると、「悔しさ」も頑張ってきた努力の結果であり、大いに自慢できる自分自身が勝ち取った成果だといえると思います。そして、その悔しさが種となって、やがて花が咲き、実を結ぶ時が来るかもしれません。
逆に言えば、悔しい思いをした分だけ、最後は喜びの花をいっぱい咲かせることができるといえるかもしれません。スポーツ中継のヒーローインタビューを聞くたびにそう感じます。
2学期の終業式で、2021年は三日坊主でもいいから、何かにチャレンジしようと話をしました。努力はウソをつきません。すこしずつでも、ゆっくりでも構いません。結果が出ずに悔しい思いをしても構いません。努力すること自体が素晴らしいことです。そしてその努力は必ず目に見える結果となって実を結びます。
さあ、新学期がスタートしました。人生は「やったもん勝ち」です。がんばったことに絶対に損はありません。反対に、やらなかったら損をするだけです。がんばること、努力すること自体を楽しいと思える「努力の天才」をめざして、毎日の学校生活を元気に楽しく過ごしていきましょう。結果は必ずついてきます。
3年生は卒業まで、あと3か月を切りました。1・2年生にとっても、学年の総仕上げの3か月です。悔いのないように、1日1日を大切に過ごしてもらいたいと思います。
それでは、3学期もコロナに負けずに頑張っていきましょう!!