第22話〜理化部編〜
男子バレーボール部の見学を終えた二人は、理科棟にやってきました。
レナ「ここが化学実験室やね」
ハヤト「ここがそのクラブの活動場所みたいやな。入ってみよう」
ガラガラと音を立てて扉を開け、中に入った二人。中では、何やら実験が行われているようです。
レナ&ハヤト「お邪魔しまーす」
二人に気づいた部員の一人が、二人を出迎えました。
部員「やぁ、どうも。部活動体験の人だね?僕たちは"理化部"。二年生2人と三年生5人の計7人で活動してるんやで」
部員から軽く説明を受けた二人。レナは早速今行われている実験について尋ねました。
レナ「そういえば、さっきからすごい匂いがするんですが何の匂いなんですか?」
部員「あぁ、今日は香料の実験をしているんよ」
ハヤト「香料って洗剤とかに香りをつけるあれですか?でもこれ全然いい香りはしませんよ?」
部員「今はね。でもこの薬品を中に入れるとな...」
直後、液体の香りが二人にとって馴染み深い香りに変わりました。
レナ「わぁ!リンゴの香りやこれ!」
ハヤト「こっちはバナナや!」
部員「僕たちはこんな風に薬品を使った色々な実験をしているんよ。文化祭やオープンスクールの時には、お客さんたちに実験ショーを行っているんやで」
理化部に興味がわいた二人は、更に質問を投げかけます。
ハヤト「他にはどんな実験をするんですか?」
部員「線路の溶接に使ったりする"テルミット反応"は火柱が立ってすごく派手で面白い実験やね」
レナ「でもやっぱり化学についての知識がないと理化部に入るのって難しいですよね...」
部員「全然そんなことないで。クラブのメンバーには文系の人もいるし」
レナ「そうなんですね!安心しました。」
ハヤト「ちなみに活動するのは何曜日ですか?」
部員「基本的には水曜日だけやな。文化祭前とかには実験ショーの練習をする日を追加で入れることもあるけど。でも勉強の時間も確保したいなら、丁度いいんやないかな」
いくつかの質問を投げかける内に、次の部活動体験に行く時間がやってきました。
部員「それじゃ、次の部活も楽しんでな」
レナ&ハヤト「さようなら〜」
化学実験室を出た二人。
ハヤト「次はどこ行こか?まだ色々あって迷うなぁ」
レナ「この部活とかどう?結構面白いと思うで」
ハヤト「ホンマや、そこ良さそうやな。よし決めた、次はそこ行こ!」
楽しげな会話をしながら、二人は次の部活動体験へと向かいます。さて、その先とは...
(続く)
(記載 理化部顧問 瀧瀬)