冬休み前全校集会

 平成29年12月22日(金)4限目に体育館において、冬休み前全校集会を行いました。校長挨拶の要旨は下文の通りです。

 皆さん、こんにちは。時の経つのは早く、もう年末になりました。個々には分かりませんが、全体として頑張ってくれたと思います。夏休み後では、文化祭の舞台のレベルが高く審査に困るほどでした。修学旅行でも遅刻しなかったし、その行動には槻の木生のプライドを感じました。部活動も見学しましたが頑張っています。そこで、今日は部活動の話をしたいと思います。

 高校の部活動で試合を見ますが、本校の事ではなく一般的に勝敗で負ける場合、自滅が多いと思います。急に崩れる事が多いと思います。自滅したいと思っていないのに、何故自滅するのでしょう。それは、試合で強く勝ちたいと思うからです。練習の時以上に強く思っているのです。勝ちたいと思った時に、もうすでに練習と違う心理状態になっています。普段の練習とは違うズレや力みや仲間との連携の切れが生じているのかもしれません。それは、案外周りの観客が分かったりします。試合中に流れが変わったり、悪くなったり感じますよね。ただ、選手たちは分からない。

 それでは、自滅しないためには、どのようにしたらよいのでしょう。それは、顧問の先生も言ってるかもしれませんが、「基本に戻る」「丁寧にする」「仲間と声掛けをする」などでしょう。これら基本動作に戻す必要があるかもしれません。また、逆に普段の練習で強く勝ちたいと思って練習する事もよいかもしれません。自分にとって試合を想定した不利な状況で練習するのもよいかもしれません。

 しかし、それでも普段通りできない場合どうしたらよいでしょうか。それでも、緊張したり焦ったりする事があります。その時には、私は少し自分から離れたらよいと思います。例えば、周りを見る。試合中に観客席を見て、自分のために多くの方が見に来てくれている事を知る。また、レギュラーでない部員が応援してくれている事を確認する。周りを冷静に見る。もっと言えば、周りに感謝する。ありがとうの気持ちを持つ事が必要だと思います。自分だけで戦っているのではなく、周りの応援に支えられていると思えば、少し肩の力も抜けるのではないでしょうか。自分から離れ、この場に立っている事を感謝する事が出来れば、心も落ち着くのではないでしょうか。また、闘争心も湧くと思います。

 同じ事は3年生にも言えます。3年生は受験でストレスが溜まり苦しいかもしれません。そんな時に、周りを見るとよいかもしれません。皆さんのために、早朝より弁当を作ってくれるお母さんがいたり、皆さんのために居間でテレビの音量を下げている兄弟がいるなど、自分だけで戦っているのではなく支えられている事が分かります。このように自分から離れる事も必要かもしれません。3年生は頑張ってください。

 皆さんには、今年1年を振り返り、目標を立ててください。来年が良い年である事を祈っています。