府支援P冬季研修会

大災害から子どもたちを守る家族、学校、地域

~学校の事業継続ワークショップを中心に~

【大阪府立支援学校PTA協議会冬季研修会 平成27年1月15日(木)】

 

◆昨年度に続き、今年度も、鍵屋一(かぎや はじめ)先生(法政大学大学院講師{前板橋区福祉部長})に、研修講師をお願いしました。

震災等の対応に第一線で取り組まれている先生ご自身の経験をもとにした迫力あるお話で、150名の参加者には、あっという間の3時間だったのではないでしょうか。

『危機管理』について、「訓練しないとだめ!頭の中でわかっているだけではだめ!」、しかし、「急ぐと失敗しやすい。まわりと相談し、リーダーは決定しなければならない」と話されました。

 

12-1.jpg

◆今回は、「特別支援学校の事業継続計画(BCP)作成研修」というテーマで、講演&ワークショップが行われ、各支援学校PTA役員をはじめ保護者の方々と校長・准校長等が、障がい種別を超えて4名ずつの班に分かれて「災害時に、日頃からどのような備えが必要であるか」を話しあいました。

 

12-2.jpg

 ◆ワークショップでは、まず、宮城県の支援学校における「東日本大震災」発生時の避難状況等がつづられた生々しい記録を読み、感じたこと、ポイントとなることを、付箋に書き出しながら、それをもとに、4人の班で話し合いました。話し合いのテーマは、『東日本大震災で被災した特別支援学校の教訓と、大阪府市の支援学校で大震災に備えなければならないこと、もの』でした。

 

12-3.jpg

 ◆各班で話し合われた内容は、テーブル間移動によって、みんなで共有・発展し、最後には最初の班のメンバーにもどって、話し合いを深め、具体的なアイディアを3つ以上、紙に書いて、共有しあいました。

[ワールドカフェと呼ばれる手法だそうです]

 

12-4.jpg◆参加者の皆さんから、多くの貴重な意見やアイディアが出されました。

 それらの中から、紹介します。

 

○「子どもたちに応じた 避難所での生活」

 ・まず、生命を維持するために、食べられるものを確保することが必要

 ・車いす等の使用について、日ごろから、子どものようすが理解されていること

(居住地での、日ごろからのつながりが大事)

 ・安心できるグッズを持たせたい。慣れない場所での生活は、気持ちの上でも困難

○「緊急時、必ず通じあえる 連絡システムが必要」(特に、安否確認)

 ・学校として伝えるべきこと、保護者間でも連絡しあえるように メール配信など

  のくふう、検討

○「一人ひとりに応じて」

 ・『個人備蓄』が良いのでは!(取組みを進めている学校から学ぼう)

 ・SOSファイルの作成  etc.

 安否確認は? 避難ルートは、経路は? 避難方法は? 災害が起こった場所によって、どう対応するのか? 家族での話し合いは?etc.多くの意見が出されました!

 

「特別支援学校の事業継続計画(BCP)」とは?

◆「事業継続」とは、「災害や事故などで被害を受けても、業務をできるだけ早く再開させること」を指しています。

  学校では、まず、現在の防災計画を確認し、障がいのある子どもたちの避難場所、避難方法、災害時の優先事項について、検討しながら、取り組んでいく必要があります。  

 

この研修を機会に、各支援学校における取組みをいっそう進めていかなければならないと、実感しています。

 

 

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30