第2章 水溶液の調整    


      2.調製するときの注意



 (1) 試薬びんから取り出す際に試薬をこぼした場合は、固体試薬は紙や薬さ

 じ、あるいはピンセットで取り扱う。決して直接手で触れない。

 (2) 液体試薬びんの栓を開けるときに、もし薬品が手についたなら、直ちに

 水でよく洗う。



(3) 試薬びんの栓は上向きに置く。試薬がついた方を実験台に向けて置く人がときどき見られ

 るが、注意して欲しい。

(4) 液体の試薬をこぼした場合は、手に触れないように雑巾で拭き取り、その雑巾は水でよく

洗う。原液を拭き取ったままで雑巾をすすがない人を見かけることがあるが、やはり最後はき

ちんとすすぐこと。すすがずにおくと、薬品で雑巾がすぐにぼろぼろになったり、雑巾を次に使

った人が手に薬傷を負ったりする。これは、自分の不始末で他人に危害を加えていることになる。

(5) 30%の過酸化水素水が手についたときは、すぐに手を洗った後、ハイポ(チオ硫酸ナトリウ

ム)の粒を付けてもむと、刺激が弱まる。

(6) 試薬を計り取ったらすぐにふたをする。よく天秤のそばで試薬びんのふたを開けたまま放置

しているのが見られるが、試薬には吸湿性や潮解性、また、風解性のものがあるので、試薬びん

にすぐふたをする習慣をつけたい。日頃よく使う試薬では、濃硫酸や水酸化ナトリウムに特に気

を付ける。