台風の勢力を示す目安として,下の表のように「強さ」と「大きさ」をそれぞれ5段階で表現します。「大きさ」は「強風域(平均風速15m/s以上の強い風が吹いている範囲)」の半径で,台風の「強さ」は「最大風速」で区分しています。
さらに,強風域の内側で平均風速25m/s以上の風が吹いている範囲を暴風域と呼びます。
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弱い | 17m/s(34ノット)以上〜25m/s(48ノット)未満 |
並みの強さ | 25m/s(48ノット)以上〜33m/s(64ノット)未満 |
強い | 33m/s(64ノット)以上〜44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上〜54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |
階級 |
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ごく小さい | 200km未満 |
小型(小さい) | 200km以上〜300km未満 |
中型(並みの大きさ) | 300km以上〜500km未満 |
大型(大きい) | 500km以上〜800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
下の図では強風域の半径を大阪を中心とする日本列島の地図の上に重ねたもので,およその台風の大きさがわかります。
台風に関する情報の中では台風の大きさと強さを組み合わせて,「大型で強い台風」というように呼びます。
例えば、「小型で強い台風」の場合、この台風は強風域の半径は300km未満ですが,中心付近の最大風速は33〜43m/sあり,暴風域を伴っています。このような台風が接近すると今まで穏やかであった天気が急に悪化し,風が急に強まりますので油断すると非常に危険です。
なお,天気図上では,暴風域を円形で示します。この円内は暴風がいつ吹いてもおかしくない範囲です。
気象庁では毎年1月1日以後,最も早く発生した台風を第1号とし,以後台風の発生順に番号を付けています。一度発生した台風が衰えて弱い熱帯低気圧になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。