東北被災地訪問プログラム 現地速報
第3日目
今回ボランティア活動としては最大の目的である,気仙沼大島の養殖カキの復興作業です。
大島はカキの養殖で有名ですが,津波と漏れ出た重油で養殖いかだと,加工場もすべて焼けてしまいました。
昨年加工場を再建するための建材を運びましたが、建物は現在稼働していました。
お手伝いしたことが目に見えて 役に立っているというというのは、嬉しいものです。
今年は、養殖に使うためのロープを作成する活動を行いました。500本以上作成し、お役に立てたようです。
東北被災地の現状は、「現地を見るしかない。そしてそれを伝えるのが我々の責任だ」と言われた意味が生徒たちにもようやく分かってきたようです。
とはいうものの、どのような言葉でもうまく伝えることができません。参加した生徒たちにとっても文章で表現することに大変苦労しています。
またどうしても長文になってしまいますが、皆さまにも何かが伝われば幸いです。
生徒たちより
3日目は、気仙沼からフェリーで大島に渡り、牡蠣の養殖のお手伝いをさせていただきました。
作業の内容としては、牡蠣を挟むロープを切り、端を縛り、大小異なる大きさのロープを繋げ、巻く、というものでした。
縛るときに残すロープの先の長さ、縛る強さ、巻く大きさ…ひとつひとつ確実に、でも素早くこなさなければいけなかったので、
思っていた以上に大変な作業でした。しかし、丁寧に教えてくださった小松さん親子や、養殖場のお父さん達、
そして一緒に参加している他校の生徒の皆さんにパワーをもらいながら、朝から夕方まで全力で頑張ることが出来ました!
また、作業の途中にボートで実際に養殖の作業をしている海の地点まで連れて行ってもらい、その様子を見せていただきました。
小松さんは津波で養殖場がだめになってしまった時、仕方がないと思ったそうです。
1から10まで人の手だけで行われる養殖の作業はものすごく手間がかかります。
その努力の形が一瞬で失われることはとても辛く、悔しいことだと思っていたので、
小松さんのその言葉は私にとって少し意外でした。
そんな震災当時のお話を聞き、私たちが作っていたロープがどのように使われるのか実際に見せていただいて、
より心を込めて作業をすることができたので良かったです。
(最後には小松さんに「先生」と言ってもらえて嬉しかったです!)
また、フェリーでは、大島名物のカモメの餌やりを体験しました。
かっぱえびせんを持ち、船から手を出すと、カモメたちが器用に食べてくれるのです。
最初は怖かったですが、とても面白く貴重な経験になりました!大島に行く時は、是非チャレンジしてみてくださいね。
【3年脇】
3日目、僕たちは大島へ船で渡りました。大島の港へ着いて辺りを見渡した時、まず目に入ったのは、
土台だけが残ったかつての家屋の跡地でした。
3年がたった今でもまだまだ復興が進んでいない現状を目の当たりにしてショックを受けました。
港からしばらく歩いたところにあるヤマヨ水産でお手伝いをさせていただきました。
ここで牡蠣の養殖に使うロープの作成のお手伝いをさせていただきました。
最初のうちはなかなか要領が掴めずになかなか作業が進まなかったのですが、
社長の小松さんが丁寧に教えてくださったのでだんだん慣れてきて、速くできるようになってきました。
また、作業の途中でイカダを見せてもらい、牡蠣の出荷までには1年半もの時間や、
今回の活動を通じて沢山の力が必要なことを知りました。作業が終わった後の小松さんの言葉にあった、
「末永いお付き合いをお願いします。」とあったように、次の代、また次の代と、支援が続いていって欲しいなと思いました。
【3年田】
今日は大島でカキ養殖をしている小松さんのお手伝いをさせて頂きました。
具体的にはカキを繋ぐロープを結んでいく作業でした。単純なようですが、
上に出す長さが決まっていたりして難しく、私が結んだロープを小松さんが結び直すのを見てとても落ち込みました。
作業を終わる頃には指が赤くなっていて仕事の大変さと津波の奪っていったものの大きさがわかりました。
私は仕事を手伝うどころか増やしてしまったぐらいかもしれません。
それでも小松さんは最後に私達に来年も来て下さいと言ってくださいました。
【1年山本】
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