大阪府立春日丘高等学校  
 
 
             

 

東北被災地訪問プログラム 現地速報

第3日目
 今回ボランティア活動としては最長時間の活動である,岩井崎の植林作業です。

 東北被災地の現状は、「現地を見るしかない。そしてそれを伝えるのが我々の責任だ」と言われた意味が生徒たちにもようやく分かってきたようです。 とはいうものの、どのような言葉でもうまく伝えることができません。参加した生徒たちにとっても文章で表現することに大変苦労しています。 またどうしても長文になってしまいますが、皆さまにも何かが伝われば幸いです。

生徒たちより
今日は植樹をした。苗木を植えたり、雑草を抜いたりする作業だった。私は、なぜこんなことをするのかと疑問に思ったが、地元の方の話を聞いて、その理由が分かった。大震災に続いて起きた津波では、多くの方々が亡くなられた。その大混乱を生き抜いた人たちの中には、一本の欅に助けられた人もいた。その木に登った10人の命が救われたそうだ。私は、初めて木を植える大切さ学んだ。木が尊い命を守ってくれるということに気がついたのだ。今日も多くの大切なことが、自分のものになったような気がする。明日は最終日。気仙沼高校との交流で、沢山の思い出を持って帰ろうと思う。 【1年山口】

今日は植林をしました。元々家などがあった所が津波によって流されてしまった跡地にたくさんの苗を植えました。月桂樹というもので、育ちも早くあの土地に最適だということでした。植え方にもいろいろあり、細かな作業が続き大変でしたが、あの苗が育ち将来大きな木になって、潮風を防ぐなどの働きをしてくれたら嬉しいです! その後は、前に植えていた木が大きく育つ妨げになりそうな雑草をむしる手伝いをしました。これが思っていたより大変で虫なども多く挫けそうになりましたが、終わったあとの達成感はすごく、役に立てたかなと思うことが出来ました。 歩いて海の方へ行く途中に当時のままの家などがたくさんあり、また慰霊碑もありました。家はもうどこに何があったか分からないくらい壊れたいましたが、現地の人がここはお風呂などと教えてくれ、本当にここに家があったんだと思い、当時のことを想像してしまいました。慰霊碑には5歳の子の名前もあり、もし自分が同じ状況に置かれていたら何が出来ただろうと考えさせられました。 今日私にとって一番印象的だったのは、当時人がつかまり助かったという木です。二本あり特に龍の形をした松に感動しました。その木は海に近く私だったら怖くて登れなかったと思います。またその木に登ってた人が流されていく人を助けたと聞いたときは、先日民泊の家で聞いた『人とのつながり』を思い出しました。 今日学んだことは自然の怖さと素晴らしさ、人の思いやりだと思います。【2年松浦】

津波で家までも流されたなか、植物だけは留まり10人もの人を助けたという話を聞いてからの植林活動だったので、自分の植えた木が大きくなって、何かの役に立って欲しいと思った。途中で伐採されるかもしれないし、木の成長には時間がかかるけれども、工夫・協力して守っていくべきだろう。最後に現地の方が、「ボランティアのバスを見ただけで、忘れられてないと、元気をもらえる。」と言っていたのが、印象的でした 【1年村山】



           
  お世話になったホストファミリーと   ホストファミリーのみなさんと   お見送りいただきました    
           
    森を作るための植樹(月桂樹)作業   昨年植樹した周辺の草抜き   【befor】作業前。草で木が育たない    
           
    【after】春高生作業後    岩井崎「奇跡の龍」の前で集合写真   南三陸町防災庁舎跡 周囲の盛土    
           
    気仙沼中心部。盛土・整地もまだ   本日宿泊の鹿踊り伝承館   ご飯の準備や片付けもてきぱきと