Class Gastropoda 腹足綱
イボニシ
肉食性の巻貝で、干潮時には乾燥を避けて岩陰に隠れている。船底に塗る塗料に含まれている有機スズ化合物が海中に溶けだして、その影響でメスがオス化しているらしい。周囲の断面が青い管はヤッコカンザシの住む管である。

シマレイシガイダマシとウネレイシガイダマシ
ヒバリガイモドキ(Hormomya mutabilis)を捕食中のシマレイシガイダマシ(Morula musiva)から、ウネレイシガイダマシが餌を横取りする様子を示す。撮影は潮間帯のタイドプールで水面上から行った。映像は約10倍速で再生している。ウネレイシガイダマシが他者から餌を横取りしようとする時は、相手に軟体部や殻を押し付けたり口吻で突ついたりすることが多い。映像では殻を押し付ける様子が見られる。餌の存在は、餌から漏れ出る「匂い」で感知していると思われる。ウネレイシガイダマシは死肉食傾向が強く、そのような匂いの検出能力はアクキガイ類の中でも比較的高いようだ。
石田惣(動物行動の映像データベース:momo010713cm01)
ハナマルユキガイ
このような形態の貝はタカラガイと呼ばれ、その昔、貨幣の代わりに使われた。このような形態でも巻貝の仲間で藻類を食べる。軟体動物の殻の形態は変異にとむ。田辺市天神崎で撮影。
