サンゴ類 Corals
- 腔腸動物門 刺胞亜門 花虫(サンゴ虫)綱
- サンゴ綱
- 花巾着(黒珊瑚)亜綱====角珊瑚類、花巾着類
- 八放(八射)珊瑚亜綱====パイプオルガン珊瑚、海鶏頭類、青珊瑚類、紅珊瑚類、海鰓類
- 砂巾着亜綱====磯巾着類、四放(四射)珊瑚類、異放珊瑚類、石珊瑚類、床板珊瑚類
- ヒドロ虫類の偽珊瑚類や毒珊瑚類なども、外観が珊瑚的であるために「サンゴ」と呼ばれている。
- 一般には石灰質の骨格を分泌するが、黒珊瑚類など角質の骨格を作るものもある。
- 造礁性の珊瑚類の多くは、最適水温25〜29℃、塩分濃度36%前後、光線のよく通る清らかな海水(水深約90m以下)といった限られた環境を好む。
- これは、軟体部に寄生する単細胞藻類ズーザンテラの光合成に必要な条件を満足させることにもよっている。
- 非造礁性珊瑚には深海や極圏に分布するものもある。
- したがって、造礁性の珊瑚類の化石は示相化石としての価値が高い。
- ショウバンサンゴ(床板珊瑚)類
- 原始的な珊瑚類で、主として古生代に繁栄した。
- すべて海生で、種々の形状の群体を形成する。
- 各個体は、管状で、多数の床板(水平横板)で仕切られている。隔壁(縦の仕切)はあまり発達せず、あっても板状ではなくて棘状のものの縦列となっている。
- 我が国ではクサリサンゴ(鎖珊瑚)・ハチノスサンゴ(蜂の巣珊瑚)が示準化石として重要。
- シホウサンゴ(四放珊瑚)類
- オルドビス紀に出現してペルム紀末には絶滅した、古生代特有の1目。
- 珊瑚個体内の隔壁の発達形式が、最初の6枚の後は4を基本として増えることから「四放(四射)珊瑚」と言われる。したがって、個体の横断面は、放射相称でなく左右相称のパターンを示す。
- 我が国ではケイチョウフィルム(貴州珊瑚)・ワーゲノフィルムなどが示準化石として重要。