斧足類(二枚貝類)
- 軟体動物門斧足綱
- 身体の左右に殻(多くは石灰質)を持つ。
- 化石としてはカンブリア紀中期から知られているが、次のオルドビス紀以降に栄え、示準化石として重要なものが多い。
- ホタテガイ Pecten
- 軟体動物門 斧足綱 翼形亜綱 ウグイスガイ目 ウグイスガイ亜目 イタヤガイ科
- 扇形で不等殻。一般に放射肋が発達。殻質は葉状の方解石。右殻が強く脹れるのに対し左殻は扁平で、遊泳に適した形態を示す。
- イタヤガイ科の化石は中生代初期から知られている。
- 示準化石として重要な二枚貝類の例
- モノチス(Monotis)
- 中生代トリアス紀の示準化石として世界的(特に環太平洋地域)の地層対比に役立つことで有名。
- トリゴニア(三角貝:Trigonia)
- 中生代トリアス紀〜白亜紀に、極地域を除く全世界の浅海堆積物中に産する。新生代にはいると急速に衰え、現生のものはオーストラリア近海に知られるだけである。
- 殻表面の肋の様子が特徴的。
- イノセラムス(Inoceramus)
- ジュラ紀に出現し白亜紀末に絶滅した。特に白亜紀後半の重要な示準化石。
- 化石床
- 貝化石は、特定の地層に密集して産出することが多い。そのような化石密集層を「化石床」という。