1997年7月25日〜29日

気象災害

  1. 災害状況
  2. 被害状況

気象状況

  1. 気象概況
  2. 天気図
  3. 気象衛星(ひまわり)画像
  4. レーダー画像
  5. 地上観測値(水平分布)
  6. 地上観測値(時間変化)
  7. 大気の鉛直分布
  8. 主要な気象観測値

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災害状況


1997年7月26日夕刊 朝日新聞


被害状況

 台風第9号。大阪府警及び大阪府のまとめで、台風9709号による被害は、府下で負傷者12人(重傷2人、軽傷10人)、家屋一部破損7棟、倒木や冠水などによる道路被害50箇所が出たほか、浸水や山崩れ備え、堺市など府南部を中心に20市町村で204人が近くの公民館や小学校に自主避難。 26日朝から交通機関が大きく乱れ、JR山陽新幹線が午前10時以降、全面的にストップし上下137本運休し、約52000人の足に影響。 関西空港連絡橋が強風のため午前6時過ぎからJR・南海ともストップし、バスによる代替え輸送。 環状線・関西線で一部運休。 近鉄南大阪線の特急や阪神の快速急行などが運転を取りやめた。 26日、関西空港で国内・国際線合わせて172便、大阪空港では国内便217便が欠航。 海の便も26日、全便欠航。 道路は阪神高速湾岸線が26日午後から全面通行止めになったほか、大阪港線でも一部通行止め。 名神高速道路や中国自動車道で一部速度規制。


気象概況

 20日フィリピン東海上で発生した台風9709号は、26日17時過ぎに徳島県阿南市に上陸した後、播磨灘へ抜け、21時前に岡山県備前市付近に再上陸した。勢力を弱めながら中国地方を縦断し、27日01時頃に島根県出雲市西方で日本海に抜けた後、山陰沖に停滞し、28日06時頃に熱帯低気圧に変わった。その後若狭湾から近畿地方を通って29日の夜には南海上に抜けた。7月26日06時30分から22時40分まで暴風・波浪警報、18時00分から21時10分まで高潮警報が発表された。

台風の経路図

hh


天気図

地上天気図
(1997年7月26日9時) 



気象衛星(ひまわり)画像

赤外画像



レーダー画像


1997年7月26日15時

1997年7月26日18時

1997年7月26日21時

1997年7月26日24時


気象観測値(水平分布)


地上観測値の時間変化

大阪での気象要素の時間変化(アメダス)
(1997年7月26日1時〜24時)





風の記録は棒グラフで風速、折れ線グラフで風向(1:北北東、2:北東、 ・・ 4:東、 ・・ 8:南、 ・・ 12:西、 ・・ 16:北)を表現した



主要な気象観測値  

大阪管区気象台の観測値
最低海面気圧 984.4hPa 26日18時07分
最大風速 ENE 19.2m/s 26日14時20分
最大瞬間風速 ENE 33.9m/s 26日13時40分
総降水量 62.5mm 25日22時35分〜29日16時25分
最大日降水量 37.0mm 28日
最大1時間降水量 7.0mm 28日12時00分〜13時00分
最大10分間降水量 3.0mm 28日12時30分〜12時40分


地域気象観測所の観測値(アメダス)
最大風速 ESE 19.0m/s 26日17時 生駒山
最大風速 ENE 14.0m/s 26日19時 豊中
総降水量 159.0mm 26日04時〜29日15時 能勢
総降水量 98.0mm 26日03時〜29日12時 箕面
最大日降水量 84.0mm 26日 能勢