総合造形科について


大阪府立港南造形高等学校  総合造形科 

本校は、昭和59年に開校した「大阪府立港南高等学校」を母体として、平成 15年度に開校しました。「港南高校」は、開校当時から美術系の専門学科(美術科・モダンクラフト科)のある高校として、施設設備は日本一でしたが、さらに新校舎「南館」を始め、グラフィック専用コンピューター室の設置や洋画室、日本画室、陶芸室の複数設置、新窯の導入、新木工室、新グラフィック室・・・等、すべての分野で施設設備を充実させ、大学にも負けない内容・規模の「大阪府立港南造形高等学校」となりました。

教育目標

憲法及び教育基本法の精神にのっとり、学校教育法に示された高等学校教育の目的実現を目指して、民主的な国家及び社会の有為な形成者として、自主的精神に満ちた明るく健康な青年の育成を期する。「みる」「よむ」「まなぶ」姿勢を身につけ、知・徳・体の調和のとれた人間形成をめざす。また、造形全般にわたる知識や技能を身につけ、自由な創造力を伸ばすとともに、芸術的感性を磨き、造形文化の発展に貢献できる人材形成をめざす。

教育方針

上記の目標を達成するために、次の諸点の実現を図る。

  1. 主体的、創造的に生きる力高い知性と豊かな感性
  2. 持続的な集中力と確かな学力
  3. 人間存在の尊厳についての自覚
  4. 健全な身体と明るい心

校訓

「創造」 「自律」 「共生」

総合造形科

学科目標

造形科目の学習を通して芸術的感性を磨き、実物にふれる多様な体験を基礎に、自由な発想力・想像力を伸ばし、自己の興味・関心に応じて、美術・デザイン・工芸等の領域に分かれて、それぞれの専門的な知識や技法を学習し、表現する能力を身につける。

設置科目

1年次

共通履修科目「造形基礎T」「平面造形」「立体造形」「造形史」「工業技術基礎」

2年次

共通履修科目「造形基礎U」「造形実習」
領域別共通履修科目
■美術領域   「日本画」「洋画」「版画」「彫刻」のうち2科目
■デザイン領域 「グラフィックデザイン」「スペースデザイン」「プロダクトデザイン」のうち1科目
■工芸領域   「陶芸」「木工」「染織」「ガラス・金属工芸」のうち2科目
選択科目「洋画A」「銅版画」「写真」「ファッションデザイン」「イラスト」・・・他
※ただし、開講には受講人数等一定の条件があります。

3年次

共通履修科目「造形基礎V」「課題研究」入試対策科目「造形演習」「色彩・立体」


港南造形高校は、どんな高校?

新校舎「南館」(ガラスで光あふれる空間)を始め、タイル張り(オレンジ?茶?)の校舎、グリーンの野外通路(グリーンベルト)、整備の行き届いたグラウンド、・・・府立高校で1、2を競う綺麗な高校です。美術・工芸・デザインの専門高校として、全国一の設備を有しています。
具体的には、専門の施設として、以下ものがあります。

『日本画室』 2室
『洋画室』 3室(内2室は、天井が5m程あります。)
『版画室』 2室(別に暗室もあります。)
『平面系デザイン室』  2室
『立体系デザイン室』  2室
『染織室』 2室
『木工室』 2室
『ガラス工芸室』 1室
『金属工芸室』 1室
『陶芸室』 2室(別棟で、窯を5基有する焼成室があります。)
『彫刻立体室』 2室
『デッサン等演習室』 2室(南館にあるとても広く、天井の高い部屋です。)
『造形演習室(小)』 6室(この教室のみ普通教室の大きさです。)
『写真映像室』 2室(スタジオも備えています。)
『DD室』 1室(デジタルデザイン:最新コンピューターの部屋です。)
『多目的ホール』  3域(造形館には、1Fと3Fに多目的に利用できる巨大(展示・公演)空間があります。)
(南館には、外部エントランスを始め、ガラスで囲まれた空間があります。)

他にも、一般の高校が備える『LAN教室』(新しいモデル)、『図書館』(美術・デザイン系の本がたくさんあります。インターネットも利用できます。)、大きな『体育館』(今春床改装済み)、『新テニスコート』等、これらだけでも通常の高校以上の設備を有しています。他にも高校生活をする上で、とても役に立つ(他の学校にはない)ものが多くあります。
たとえば、学校の中で画材を買うことができます。梅田や難波の専門店と同じ店が学校の中にあります。(注文も出来ます。)
また、洋式トイレが多く設置されていたり、校舎のいたるところに大きな鏡やベンチが設置されていたりします。当然、ごみや破損箇所はほとんどありません。(落書きは論外です。)
昼休みには、食堂(おいしいと評判です。)が利用できます。暖かい日には、食堂や食堂前のベンチが憩いの場になります。

港南造形高校は、生徒も教員も、みんな美術が好きな者が集まって出来ている学校です。

(常に多くの者が何らかの制作をしています。)制作する環境が整っています。いくらでも制作できます。(コンクールに多数出品します。)
ただし、普通教科の授業も重要です。正当な理由のない欠席・遅刻は厳禁です。服装・頭髪の指導(清潔さと規律の正しさでよい評価を得ています。)もあります。

楽しく、厳しい高校です。

その結果、卒業後は、大学・短期大学・専門学校にほとんどの生徒が進学しています。中でも、毎年10名程度が現役で国公立大学に進学を果たしています。(進路一覧をご参照ください。)また、以下の美術系大学・短期大学とは、協力校関係にあり、本校での成績や制作活動のみの評価で、各校に数名ずつ合格(指定校推薦)することが出来ます。

■成安造形大学  ■京都精華大学芸術学部   ■京都嵯峨芸術大学
■近畿大学文芸学部 ■大阪成蹊大学芸術学部  ■宝塚造形芸術大学
■神戸芸術工科大学 ■倉敷芸術科学大学 ■京都嵯峨芸術大学短期大学部
■大阪芸術大学短期大学部 ■奈良芸術短期大学
□京都造形芸術大学 □大阪芸術大学 

□の2校は、指定校推薦制度を実施していません。※指定校推薦制度:各大学等が特定の高校を指定し、その高校長よりの推薦と面接審査のみで合格を認める制度です。