平成26年度 大阪府立高津高等学校 第2回学校協議会議事録

○日 時:平成26年12月19日(金) 17時〜18時30分 

○場 所:大阪府立高津高等学校 校長室

○主な協議テーマ
 1.GLHS総合評価結果等について
 2.本校の特色ある教育活動(特に、第1回学校協議会以降の取組み)について
 3.授業力・進学実績の向上について
 4.創立100周年に向けて

○出席者(敬称略、委員は50音順)
 会長 古郷 幹彦(大阪大学大学院歯学研究科教授)
 委員 高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)
    竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)
    徳山  豪(本校前PTA会長)
    森田 秀嗣(大阪教育大学教育学部教授)
 校長 村田  徹

○事務局 
 河合 良樹(教頭)、西脇 富生(事務長)、田中 良幸(2年学年主任)、前田 美穂(1年学年主任)
  小谷 智彦(企画広報部長)、小林孝徳(企画広報部)

【会議概要】
1.校長挨拶

2.説明趣旨
 @ GLHS総合評価結果等について
   昨年度末、GLHS指定後、初めての卒業生を送り出し、一区切りとして総合評価が公表された。
    GLHS10校全体としては、最難関大学への合格者増、他の府立高校の進学実績向上にも好影響
   がみられるなど、GLHS事業としては成功との評価。本校への評価はやや不本意であったものの、
   平成27年度以降も現在の10校が継続してGLHSに指定されることになった。
     評価指標が明確になったことを受け、今後、以下の3点を大きな柱として計画的に進めていく。
       a.カリキュラムの一層の充実
       b.課題研究の拡大と充実
       c.英語運用能力のさらなる向上(TOEFLの積極的な導入)
 
 A 本校の特色ある教育活動について
   外部連携を積極的に図り、サイエンス及び英語に重点的に取り組んだ。
   GLHS、SSHとして、生徒の卒業後も見据えた働きかけを強く意識しながら、日々の教育活動を
   展開している。結果として、昨年以上に、とりわけ科学に関する表彰等を受ける生徒が増えた。
   大阪府学生科学省「優秀賞」受賞、
   工学フォーラム2014ポスターセッション部門「国立大学53工学系学部長会議賞」受賞
   第12回高校生科学技術チャレンジJSEC2014「佳作」受賞
   科学の甲子園 大阪予選9位 など
 
 B 授業力・進学実績の向上について
   学校経営計画で、生徒による授業評価については、学校平均として3.2を目標としている。
   全体として3.196(講師除く)であり、ほぼ目標を達成できた。さらに向上に努めたい。
   授業改善に向けては、教科内授業交流をはじめ、指導教諭を中心として行う教科の枠を超えた
   授業交流や研究協議、外部の意見も取り入れるための授業公開、管理職による授業見学を適宜行って
   おり、授業力の向上に関する教員の意識も高くなっている。
   進学実績については、これからが山場であるが、模擬試験の結果が概ね良好なので期待を持てる。
   引き続き、生徒の希望進路の実現に向けて、教職員が一体となって取り組んでいきたい。

 C 創立100周年に向けて
   100周年(式典行事)まで約4年となり、同窓会・PTA・校風クラブ・学校の4団体からなる
   実行委員会が正式に発足した。
   基本的なコンセプトとして、単に「100周年のときだけ」盛り上がるのではなく、「100周年に向
   けた」小さな取組みをプレ・イベントとして積み重ねていき、それらの取組みが全体として「高津
   らしさ」を表現するものにしようと考えていただいている。
   本校内でもプロジェクトチームが動き出しており、学力向上、学習環境、行事・クラブ活動等の
   観点から意見交換が行われている。
   単なる記念行事で終わるのではなく、これらの取組みを通して、高津高校に関わる多くの人たちの
   輪が繋がり、広がっていき、将来的には高津を縁とした「プラットホーム」が築かれていくような
   取組みとなっていくことを期待している。

■ 委員から出されたおもな意見

【GLHS総合評価結果等に関して】
 ○従前の高津は、生徒が自分たちのペースで自学自習し、教員はあくまでサポートに徹するスタイル。
  指標として提示されている内容は、本校のこれまでのカラーにはなじみにくい。これを要求される
  のなら、捉え方や取組みを大きく変えなくてはならないだろう。
 ○「高津らしさ」とは何か、「高津」にあぐらをかいていないかと感じることもある。「高津らしさ」
  で済ませないで、計画を決めて早く動き、1つ1つ解決していくことが重要だと思う。
 ○高津高校として、どちらの方向へ行くのか、一つの分かれ道に差し掛かっているように感じる。
  他校との差は現時点ではさほど大きくない。TOEFLにしても、高津にはまだまだ伸びしろはあるよう
  に感じる。
 ○単に指標をクリアするのではなく、生徒の希望をふまえつつ、慎重に検討していくことが大切。
 ○自ら勉強するだけでは難しいかもしれない、高津の中でもばらつきがある。生徒の本音については、
  声に出さない子も多く、教員も気づくことが難しいだろう。習熟度別授業等、中ぐらいの規模でま
  とめてみてはどうか。
 ○効果的な広報も重要である。ホームページや学校説明会、中学校への案内を通じて発信しているが、
  さらに工夫してもらいたい。対象については、体験入学等にはやはり旧5学区から来る生徒が多いので、
  旧5学区・旧3学区など、近いところを優先すべきだと思う。

【本校の特色ある教育活動に関して】
 ○特別な活動ではなく、生徒の日常的な取組みが、全国的にも高い評価を受けたことは、後輩の励み
  にもなり、学校全体の活性化に繋がる。これからもこのような地道な取組みを続けていってもらいたい。

【授業力・進学実績の向上に関して】
 ○授業評価3.196という値は良い値であるが、授業力はやはり学校・教員として何よりの基礎となる
  ものである。前回「Can-doリスト」という話もあったが、道標を示すことで、生徒自身が意欲的に
  授業に向き合うことができれば、進学実績の向上という結果もついてくる。引き続き、さらなる授
  業力の向上に向けて学校をあげて取り組んでもらいたい。

【創立100周年に関して】
 ○約4年というのは、計画を立てて進むのにちょうど良い期間。同窓会はもとより、PTA、後援会等
  とともに意識を合わせて進めていってもらいたい。
 ○(現役)生徒に対する学習環境面での支援が望ましいだろう。一方で、自習室の建設にも金銭面の
  問題がつきまとう。より多くの方に賛同していただけること、また効率的な募金活動が不可欠だが、
  早めにしっかりとした計画を立てて実りの多い100周年が迎えられることを期待している。
 ○100周年というのは、やはり大きな節目であり、インパクトがある。準備をうまく進める中で、同窓
  会の一層の活性化や、生徒の意識改善が大きく図れる可能性もあり、100周年以降の高津高校を見据
  えて必要なテコ入れやチャレンジしやすい好機でもある。勇気をもって取り組んでもらいたい。