平成26年度 大阪府立高津高等学校 第3回学校協議会議事録

○日 時:平成27年3月27日(金) 17時〜18時30分

○場 所:大阪府立高津高校 校長室

○主な協議テーマ
 1.大学入試結果について
 2.学校経営計画について
 3.GLHS評価について
 4.学校教育自己診断について

○出席者(敬称略、委員は50音順)
 委員 高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)
    竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)
    徳山  豪(本校前PTA会長)
 校長 村田  徹

○事務局 
 河合 良樹(教頭)、西脇 富生(事務長)、望月 俊紀(進路指導部長)、
 野口 隆子(首席・3年学年主任)、田中 良幸(2年学年主任)、前田 美穂(1年学年主任)
 小谷 智彦(企画広報部長)、菅 康之(企画広報部)

【会議概要】
1.校長挨拶

2.説明主旨
 @大学入試結果について
  今年度のセンターテストは、全国平均が昨年より下がっている科目が多く、難化傾向であった。
  本校67期生は、理系より文系が良い結果を出した。
  京都大学、大阪大学、神戸大学の合格者数が70以上になるのは約15年ぶりで、公立大学の合格者数も、
  ここ15年で2番目。特に大阪市立大学・後期入試で普通科文系の生徒が多数合格した。
  これは、2年前にもセンターテストが難化した際、本校の進学実績が下がったことを受けて、
  危機感を持って対応していたことや、2年生後半のスタートダッシュ(自習室)、3年での放課後、
  土曜の自習・講習や論文指導に多数の生徒が意欲的に集まったこと。
  また、志望校決定に向けた指導がうまくいったことなどが主な要因と考えられる。
   
 A学校経営計画について
  第1回学校評議会で示した学校経営計画および学校評価についての自己評価を行った。
  概ね設定目標はクリアできたが「教員向け自己診断」における組織的運営についての肯定率が
  48%と低かったことを受け、学校としての方向性をより明確に示し、
  個々の教員が“個人商店”にとどまるのではなく“ブランドモール”的に、
  一層力を合わせて取り組んでいく体制づくりをめざす。
  平成27年度学校経営計画では「生徒向け授業アンケート」に関する目標
  を、前年度の“全項目の平均3.2以上”から、最終的な授業効果を表す
  “項目8・9の平均3.2以上”に変更した。
  他は、基本的に平成26年度を踏襲し、すべての点でさらなる向上に努める。 

 BGLHS評価について
  GL10校共通の取組みである「総合的な学力の測定」に関して、英検準1級合格者2人、
  2級合格者200人以上と目標を大きく超える結果をおさめ、文部科学大臣奨励賞を全国で唯一2年連続表彰された。
  また、コンクール・コンテストの入賞数は9となり、目標数の5を大きく上回るなど、すべての項目で目標を達成できた。
  来年度以降、進学実績の評価対象(共通)が、ス−パーグローバルユニバーシティに指定された
  13大学への合格者数に変更されるが、本校としては、評価基準の変更も踏まえながら、
  引き続き生徒の進路希望の実現を第一目標に、授業力のさらなる向上、進学実績の伸長に努めるとともに、
  情緒的なケア・教育面にも、さらに力を注いでいきたい。

C学校教育自己診断について
  生徒・保護者向けアンケートの結果は、概ね例年通りに高い評価をいただいた。
  中でも、今年度も「本校に来てよかった」と回答した生徒・保護者が多く、喜んでいる。
  一方、教職員向けアンケート結果で、学校運営について、例えばスーパーサイエンス関連事業について
  理科の教員以外は知らないことが多い等、情報共有が不十分であるという回答が多かった。
  また、環境の項目で、特にトイレが汚いという意見が多かった。

■委員から出された主な意見等
【大学入試結果について】
  ○大学入試も、最終的には個人の戦いだが、集団として向き合うことで、一
  人では出せない力も発揮できるようになる。今年度の卒業生は、皆で学び、
  また遊ぶこともできたということだが、高津の良い伝統として継承しても
  らいたい。
  ○最近の生徒は、現役合格志向が強く、志望校を下げやすいと聞く。志望校
  を決める際に、生徒の志望をできるだけ引き上げるような指導も大切かも
  しれない。長い人生の中で、1・2年くらいの遠回りは、あってもよいよ
  うに感じる。
  
【学校経営計画について】
 ○教職員向け自己診断における組織的運営についての肯定率が低いのは少し
  気になる。個々の教職員に委ねる部分もあってよいが、少なくとも7〜8
  割は学校としての本筋があり、個々の教員の裁量は2〜3割くらいが適当
  だろう。
  ○教員が連携するような仕掛けを意図的に作ることも大切だ。レクリエーシ
  ョン等を進んで行う組織はメンバーの連携も強い。
  ○中期的目標にある「講習・補習の充実」に関わって、一度に多くの生徒が
  入れる教室が不足しているとのことだが、地域の施設等を活用することも
  考えてみてはどうか。平日だけでなく土曜日も活用できる施設はある。

【GLHS評価について】
  ○進学実績としての評価対象の一つが、来年度以降ス−パーグローバル大学
  ・タイプAの13大学に変更されるということだが、大学側でも、学部再
   編や入試改革が検討されている。高大接続について新たな展開が予測され
   る中、正確な情報収集と、それを踏まえた適切な指導が必要となるだろう。
  ○高大接続は喫緊の課題と言われており、今後、望ましい形が構築されることを期待するが、
   いずれにしても、生徒たちが自らの夢の実現に向けて、希望を持って学んでいく過程はとても大切である。
   希望進路の実現について、引き続き、全力で取り組んでもらいたい。

【学校教育自己診断について】
  ○生徒・保護者からの回答は、概ね好意的だったと思う。PTAとしては、この流れを受けて、
   ますます連携を強めていってもらいたいと考えている。PTA役員・委員だけでなく、
   一般の保護者の皆さんとの連携をさらに深める仕掛けを考えていきたい。
  ○学校と保護者が、双方向でメールをやりとりしている学校もある。また、
   インターネットを利用して、資金集め等に役に立てている事例もあるそう
   だ。環境・施設改善を図るために、そんな方法も考えみてもよいかもしれない。