平成27年度 大阪府立高津高等学校 第1回学校協議会 記録

 

○日 時:平成27年7月24日(金) 18時〜1930分 

 

○場 所:大阪府立高津高校 校長室

 

○主な協議テーマ

1.平成27年度学校経営計画及び学校評価等について

 2 Global Leaders High School評価について

 3.本校の特色ある教育活動(特に、サイエンス及び英語関係)について

 

○出席者(敬称略、委員は50音順)

 会長 古郷 幹彦(大阪大学大学院歯学研究科教授)

 委員 高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)

    竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)

    徳山  豪(本校前PTA会長)

中川 哲也(本校PTA会長)

    森田 英嗣(大阪教育大学教育学部教授)

 校長 村田  徹

 

○事務局 上田 信雄(教頭)、石田 暁(事務長)、伊勢田 佳典(首席)、野口 隆子(首席)、

菅 康之(企画広報部長)、中村 順子(企画広報部・記録係)

 

【会議概要】

1.校長挨拶

 

2.説明主旨

@平成27年度学校経営計画及び学校評価等について

・「めざす学校像」「中期的目標」には、大きな変更はなく継続して取り組んでいく。

・「魅力ある授業の実施」については、生徒向け授業アンケート項目8(内容に興味関心が

持てた)・9(知識や技能が身についた)の平均点のさらなる引きあげに目標を絞って取

り組む。

・「講習・補習の充実」については、難関国公立大学への合格者数を増加させたうえで、維

持に努める。

・「英語運用能力の向上」については、TOEFLへの取組みをより具体化していく。来年度か

ら、AE(アドバンスド・イングリッシュコース)を立ち上げ、文理学科・普通科両方

から希望者を募る。

・「遅刻指導」については、昨年度、年間遅刻者数2,000以下を達成した。これを維持して

いく。

・「教員間の情報共有」については、教頭が毎日発信する予定確認メールのおかげもあり、

メールの活用が進んできた。情報を見る機会の増加とともに、共有する内容の質的な向

上を図る。

AGlobal Leaders High School H26年度評価について

・「総合評価」はAA(上から2番目の評価)となり、昨年より高い評価を得た。

H2729年度の3年間の再指定を受けたが、本校教育の質を担保するため、H30年度以降

も継続的に指定を受けたいと考えており、数値目標など厳しい側面もあるが、100周年も

念頭に、教職員はもとより、PTA・同窓会をはじめ「オール高津」の力を結集して取

り組んでいく。

B本校の特色ある教育活動(主に、サイエンス及び英語関係)について

・サイエンスに関する宿泊研修

東京近辺「夏のサイエンスツアー」(3日間)

韓国全州市周辺「日韓交流事業―河川の環境調査」(4日間)

大分、阿蘇、熊本方面「冬のサイエンスツアー」(3日間)

マレーシア方面「海外サイエンスツアー」(5日間)

・英語に関する宿泊研修   

ロンドン近郊での「国際交流研修」(15日間)

静岡県での「TOEFL集中研修」(3日間)

・その他

  GLHS10校の生徒によるハーバード・MIT研修(8日間)など

 

■委員から出された主な意見等

【平成27年度学校経営計画及び学校評価等に関して】

○それぞれの計画に数値目標が掲げられているが、目標に縛られすぎると、学校に閉塞感が漂いがちである。教職員の意見も踏まえたうえでの目標ということなので大丈夫だと思うが、ある程度のゆとりを持ちながら進めてもらいたい。

 

Global Leaders High School評価に関して】

○評価項目・資料に関して、例えば、センター試験に関して、5教科7科目受験者の割合

が評価指標になっており、受験するだけで評価されるという設定には違和感を持つ。

○5教科7科目受験者割合は、高い志を持って挑戦していることの「数値化できる一つの

指標」ということだろう。受験者の中で得点率8割以上の割合という指標もあり、受験

者割合が高い方が、得点率8割以上の数も多く、志と実績は一定連動しているものと考

えられる。

 

【本校の特色ある教育活動に関して】

○「日韓交流事業」では、英語での交流が基本だということだが、生徒が主体的に課題に

取り組む機会がうまく設定されており、こういう取組みにこそ価値があるように感じる。

○英国研修の費用が約45万円となっているが、やはり高くて負担が大きいのではないか。

 日本での交流を希望している海外の高校もあると聞いており、高津高校としてそのよう

な学校・生徒を受け入れる形の方が、生徒たちにより多くの機会を提供できるのではな

いか。

○これらの取組みについては、企画・立案も含めて各学校の教員が行うそうだが、正直、

大変だろう。教員の個人的なつながり等によって、支えられている部分が多いとも聞く。

一部の教員だけで進めるのではなく、学校(教職員)全体で取り組んでいく形にするこ

と、より組織的な対応が喫緊の課題だろう。

【その他 〜今後の方向性等に関して〜】

○高津生だけではないが、若者の「ここぞ」というところで集中して勉強する力、踏んば

る力が低下しているように感じている。どちらかといえば、(過剰とも言える)サービス

を受けることに慣れてしまっている生徒に、どこまで自由に行動させるのか、自己責任

を求めるのか、難しいところで、葛藤がある。

○例えば、昔はボードゲームを多人数でやり、一人だけやめることはできなかったが、今

はスマホで、都合が悪くなれば簡単にリセットできてしまう。一言でいうと、(他者が関

係する)「段取り」が下手。家でも、子どもに「8割は段取りで決まる」と話すが、いく

ら話しても場当たり的な準備に留まっている。

○多くの大学で「初年次教育」を取り入れざるを得ない状況だが、高津卒業生の多くは、

大学生活にあまり戸惑うことなく、スムーズに馴染むことができていると聞いている。

○高津は従来、割と自由で、ある程度勉強もできるということで人気だったが、その流れ

を汲む卒業生が、うまく大学生活に対応できているという事実が確認されれば、時代の

変化に応じた高津の新しい魅力ともなりうるだろう。

○同窓会やインターネット等を通じて、卒業生を追跡し、その結果を前面に出して高津の

新しい魅力をアピールしてはどうか。

 

【今後の日程】(予定)

   第2回 平成271218日(金)午後6時

   第3回 平成28年3月18日(金)午後6時