平成27年度 大阪府立高津高等学校 第2回学校協議会 記録

 

○日 時:平成271218日(金) 1845分〜20時 

 

○場 所:大阪府立高津高等学校 校長室

 

○出席者(敬称略、委員は50音順)

 

 会長 古郷 幹彦(大阪大学大学院歯学研究科教授)

 

 委員 高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)

    竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)

    徳山  豪(本校前PTA会長)

    中川 哲也(本校PTA会長)

 

 校長 村田  徹

 

○事務局 上田 信雄(教頭)、石田 暁(事務長)、伊勢田 佳典(首席)、野口 隆子(首席)、

康之(企画広報部長)、小田 勝士(企画広報部・記録)

 

【会議概要】

 

1.校長挨拶

 

2.学校からの説明

 

@学校経営計画の進捗状況について

  まだ結果の出ていない項目も多いが、現時点ではすべての項目において大きな遅滞・齟齬なく進め

 ることができており、成果指標もほぼ達成できている。

*以下、項目と概要を列記する。

 ○「魅力ある授業の実施」について

○「英語運用能力の向上」について

TOEFLへの取組みは、来年度からAE(アドバンスド・イングリッシュコース)を立ちあげ、

文理学科・普通科双方から計80名の希望者を募る。学校説明会等で周知に努め、感触も上々。

○「自己実現に向けた体験型進路学習」について

○「生徒の自主的活動の活性化」について

  ・部活動加入率  

・記念祭(体育祭・文化祭)における生徒実行委員会に参加する生徒数

 ○その他

・記念祭を9月上旬に実施することで、生徒の集中力が研ぎ澄まされ、内容は例年に勝るとも劣ら

ないものであった。また、同時に学習への生徒の自覚も高まり、以前から指摘されていた「11

実施の外部模試での成績落ち込み」は見られなかった。

10月から、有志教員の付き添いで午後8時まで自習室を開設している。平均100150人の生徒が

利用しており、下校の際には「ありがとうございます」と礼を言う生徒も多い。

・来年度より1・2年生全員による土曜講習を実施するにあたって、課題となっていた実施場所の

確保については、大阪市立社会福祉センターを借りることができる目途が立った。

 

ASSH中間報告について

今年度は、SSH事業指定2期目の中間年(3年目)であることから、12月4日に文部科学省を訪

れ、事業の中間報告を行ってきた。概要は以下の通り。

・本校のSSH事業は、平成20年度の第1期の指定時には2030の「SSHコース生」の募集か

 ら始め、平成23年度のGLHS指定を機に対象を文理学科生徒全体に拡げ、文系・理系の枠を越

えて、科学的思考・調査・検証等の道筋を学ぶことができるよう、すべての教職員の理解、協力

のもと築きあげられてきた。

・この間、生徒、教職員はもとより、関わっていただいたほとんどの方々から高い評価を得ており、

平成2729年度は、事業を担う組織の確立と次世代のリーダーの育成に努め、平成30年度の第3

期目の指定も視野に入れながら、全国に発信可能な「SSH高津モデル」の完成をめざしていく。

 

B平成28年度行事予定(主に、記念祭と定期考査)について

・本年、記念祭を9月下旬から9月上旬に変更し、暑さ対策のためにミストシャワー等を準備したが、

今年の9月は寒く、稼働しないで済んだ。来年度も同時期に行い、引き続き検証を行いたい。

 

・本校では、2学期制導入以来、年間4回の定期考査を行ってきたが、どうしても定期考査間のインタ

ーバルが長くなり、結果として、とりわけ単位数の多い教科・科目で十分に咀嚼できないまま、大量

の試験範囲となり、学習意欲の低下が生じることや、夏季休暇前、緊張感に欠けた状態で授業に臨む

傾向がみられることから、2学期制を実施しているほとんどの高校では定期考査を5回実施している。

・単に回数を増やすだけでなく、高津らしさを担保しながら、イメージとしては、Hop(5月)・Step

(9月)・Jump(2月)の従来の定期考査を柱に、Challenge(7月)・Charge12月)を図る考査

を実施することで、生徒たちが無理なく、また、これまで以上に年間を通じて継続的・効果的な学習

を行えるよう、定期考査の配置・回数(5回実施へ)を見直す予定である。

 

Cその他

・学校生活における安全・安心をさらに担保する観点から、本校においても校内(更衣室等)での窃盗・

窃視等事案が根絶されない中、校内のセキュリティ対策等について検討している。

プールに面格子を設置したほか、卒業生のクラブ練習参加のルールづくりなどを検討しているが、

これまでの学校文化にはなじまないというジレンマもあり、ぜひご意見をいただきたい。

 

3.質疑応答、およびご意見

 

【記念祭の時期】

 

Q:時期を早めた場合、生徒たちは記念祭準備をいつ頃から始めているのか。

A:夏休み後半くらい(盆明け)から始めているところが多く、短期間で集中的に取り組もうとする姿

勢が見られ、出来栄え等については、これまでと比べてもさほど遜色はないように感じている。

Q:台風の影響も気になるが、9月上旬と下旬ではどちらが多いだろうか。

A:年によって変動があり、影響の大小を比較することは困難。

 

○生徒は概ね元気だろうが、やはり体調不良者は出る。また、保護者に体調不良の方が出ることもあ

る。引き続き、万全の備えをしていただきたい。

○実施時期を早めることで、学力向上に効果があるのならば継続することが望ましい。引き続き、検

証を続けてもらいたい。

 

【定期考査の回数】

 

○夏休み前に何もないと、どうしても授業に対する緊張感が欠けるのは否めない。生徒の過重な負担に

ならないよう配慮は必要だが、例えば7月に実施する考査では、夏休みの自主的な学習につながるよ

うな出題も検討してもらうなど、子どもたちの学習面での自主性をうまく引き出してもらえれば効果

的だろう。

○考査の回数だけを増やしても一夜漬けでは意味がないし、定着しない。回数を増やすと同時に、先生

方一人ひとりが自分の声で学校としてのメッセージをしっかりと伝えることが大切なので、よろしく

お願いしたい。

 

【校内のセキュリティ対策】

 

Q:外部の来校者にはどのような対策を行っているか。

A:業者には“来校者ホルダー”をつけてもらっている。また、来年度からは、保護者全員に名札ホル

ダーを配り、来校の際にはつけてもらうことを検討している。名札に対して抵抗感がある教職員も

いるが、名札を着けて外部の者と区別しようと考えている。

 

○外部の者からすると、教職員が名札を着けてもらっていると、安心して声がかけられる。

 

○アメリカでは入り口は1カ所のみ、非常に厳しいチェック体制である。学校に監視カメラを置くこと

には違和感があるという意見も必ず出るだろうが、2か所の出入口にカメラを設置してはどうだろうか。

○ダミーのカメラでも抑止力は期待できないこともないが、やはりダミーはすぐにわかってしまう。

○集合住宅での防犯カメラはあたり前になった。私立学校でも普通になっている。録画し上書きで消し

ていく形なら、価格も安く費用の点でも設置しやすい。

 

○OB・OGを含め、それ以外の来校者に対しては、出入り口に「名前を書いてお入りください」と書

いて置いておくだけでも一定の効果はあるだろう。

○用件も記入してもらうようにすれば、より良いのではないか。

○これからの時期は、多くの卒業生が調査書等を取りに来る。OB・OGがクラブ活動に参加したり、

懐かしくて遊びに来るケースもあるだろう。その場合も、面倒だが、必ず記録などを用意しておいて、

見える形で残しておくということを習慣づけていくことが必要だろう。

○セキュリティを高めようとするのなら、ある程度は手間が増えるのは避けようがない。

 

○学校における安全・安心な環境づくりは、今や不可避な取組みであり、防犯カメラを設置することを勧める。

併せて、受付簿・名札ホルダーなど、すぐに定着することは無理でも、5年、10年と継続し

続けることで、卒業生はもとより、すべての来校者が「高津生の安全・安心のためだ、

面倒がらずに協力しよう」という意識が定着するよう、丁寧に取り組んでもらいたい。

 

 

【今後の日程】(予定)

 

   第3回 平成28年3月18日(金)午後6時