平成27年度 大阪府立高津高等学校 第3回学校協議会 記録

 

◯日 時:平成28年3月18日(金)18:0019:30

◯場 所:大阪府立高津高等学校 校長室

◯出席者:(敬省略、委員は50音順)

 委員 高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)

    竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)

    徳山  豪(本校前PTA会長)

    中川 哲也(本校PTA会長)

    森田 英嗣(大阪教育大学教育学部教授)

 

 校長 村田  徹

 

◯事務局 上田 信雄(教頭)、石田 暁(事務長)、伊勢田佳典(首席)、

     野口 隆子(首席)、菅 康之(企画広報部長)、望月俊紀(進路指導主事)

     松下 信之(企画広報部・記録係)

 

【会議概要】

 

1.校長挨拶

 

2.学校からの説明

(1) 学校経営計画について

 @ 平成27年度学校経営計画達成状況

 まだ最終的な結果が出ていない項目も少しあるが、概ね、ほぼすべての項目にお

いて、当初目標を達成することができた。

 *以下、項目と概要を列記する。

○「魅力ある授業の実施」について

  生徒向け授業アンケートの項目89についての結果は、3.23と目標値(3.2以上)を達成した。さらなる授業力の向上を図りたい。

○「英語運用能力の向上」について

  実用英語技能検定試験(英検)2級の合格者は138人となり、目標(100)を達成した。

  H28年から導入するTOEFL iBT受験に向けたコースについて、希望者が定員(文理学科、普通科各40名)を大幅に超えた。

○「生徒の自主的活動の活性化」について

・文理学科2年次の課題研究講座の充実について、アンケートでの満足度が94%

となった。また、外部助言者からの評価も概ね高く、午後からの普通科の生徒の参加者数も163人と目標値(150人)を超えた。

 ○その他

  遅刻の数は2,137件と目標(2,000件以下)はクリアできなかったが、怠惰による遅刻の数は確実に減少している。

  生徒の保健室利用・教育相談の満足度は75%となり、目標を達成した。保護者の満足度は61%と低いものの、「わからない」という回答が28%と高いため、今後さらに周知に努めたい。

 

A 平成28年度学校経営計画については、基本的にはH27年度の計画を踏襲した。

*以下、新たに追加した項目について、項目と概要を列記する。

○「魅力ある授業の実施」について

  H29年度までに全教科で「Can-doリスト」を作成し、明確な学習の道標を提供するとともに、H30年度までに学校全体として、各教科単位で共通した「高津授業メソッド」を完成させる。

○「英語運用能力の向上」について

TOEFL iBT(チャレンジ)のスコア取得の目標を平成29年度までに大阪府教

育委員会(現:教育庁)が提示しているステージ2(対象人数の10%以上が80点以上、20%以上が6079点)に引きあげる。

  H28年度から導入するTOEFL iBT受験に向けたコース(AEコース)生徒の満足度85%以上をめざす。

○その他

  生徒・教員向け学校教育自己診断での定期考査をはじめとした行事計画のバランスに関する肯定率を80%以上とする。

 

(2) 学校教育自己診断について

  生徒・保護者に対するアンケート結果に関しては、多くの項目で昨年度を上回ることができた。とりわけ、授業力、進路保障について、高い数値を上げており、学校生活全般についても生徒の満足度は高い。

 ・ 全体的に昨年度と比べて、教師の肯定率の上昇が生徒・保護者ほどではないので、次年度以降、教師の肯定率も更に上昇するよう努める。

 

(3) スーパーサイエンスハイスクールの中間結果の結果

@ 中間評価の結果

  「これまでの努力を維持することによって、研究開発の達成がおおむね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力が認められる」との結果であった。

A 中間評価における主な講評

  SSH事業や課題研究の指導に関わることが、教員の資質向上につながっていることが明確に教員の共通認識になっていることが評価されている。

  生徒の変容についての評価方法として、意識調査や教員観察などを行っているが、更に多面的、客観的、定量的な評価方法の研究・導入が求められている。

  科学技術人材育成重点枠での取組とSSH本体との相互関連性を高め、課題研究の充実や部活動の活性化につなげていくことが望まれている。

 

(4) 平成28年度大学入試について(中間報告)

 @ センター試験について

  68期生の在籍354名中、受験者数は347名(98.0%)と高かった。

  全国平均と比較すると、本校生徒の点数の伸びが顕著であった。

  理系志望者が文系志望者より多いが、平均点は文系志望者の方が高かった。

 今後、下位層(6割以下)の底上げが更に求められる。

 

A 入試結果について(中間報告)

  68期生の特徴として、出願に際してより難易度の高い大学をめざす(チャレンジする)生徒が増えた。

  前期での国公立大学の合格者は例年に比べ増えている。

  前期での医学部医学科への合格者が9名となっている。

 

(5)H28行事予定について

  定期考査を年間5回実施することとした。来年度実施した上で、その成果を検証したい。

 

3.質疑応答、およびご意見

【平成27年度学校経営計画及び平成28年度学校経営計画(案)について】

  今年度も、学校経営計画に沿って、計画的に学校経営を進めていただき、概ね目標も達成できている。来年度の計画(案)も、これまで積み上げてきた実績をさらに補強していくものとなっており、適当である。

  とりわけ、「授業メソッド」を統一するという発想はとても良い。授業の形を統一することで、新しく赴任された先生も助かる。作ったうえで、それを維持していくことが大切である。個々の教員の良いところは伸ばしつつ、学校全体が一丸となって、より良い授業ができるようにしていってもらいたい。

  教員の年齢構成が、いわゆる「ワイングラス型」になっている現状があるということだが、そこへの対応という意味でも「高津授業メソッド」の構築は、教員の経験を伝えることにつながる効果的なものだと思う。今後想定される教員の世代交代がスムーズに進むよう、3〜5年スパンで計画的に対応してもらいたい。

 

【平成28年度大学入試結果(中間報告)について】

  中間報告ではあるが、昨年度をさらに上回る結果となっており、進路指導部を中心とした学校全体での継続的な指導が、功を奏していると思われる。引き続き、生徒の希望進路の実現に努めてもらいたい。

 

【平成28年度行事予定について】

  生徒の希望進路の実現に向けて、より効果的な行事予定を考えていく中で、具体的な対策として、来年度、夏季休暇の前に考査を加えるということだが、生徒たちが自主的に自らの課題克服等に取り組むためには、やはり夏季休暇はポイントとなる重要な期間であり、その直前に考査を行い、生徒一人ひとりが自分の状況をしっかりと認識できる機会を設けることには、大きな意味がある。負担という声もあるだろうが、そこへの配慮も盛り込みながらうまく定着させてもらいたい。