平成28年度 大阪府立高津高等学校 第3回学校協議会 記録

 

○日 時:平成29年3月22() 1830分〜1930

○場 所:大阪府立高津高校 校長室

○出席者(敬称略、委員は50音順)

委員

高尾 千秋(神戸大学発達科学部非常勤講師)

竹村 伍郎(地域情報誌「うえまち」編集局長)

  中川 哲也(本校前PTA会長)

   前園 幸 (本校PTA会長)

森田 英嗣(大阪教育大学教育学部教授)

  事務局

村田 徹(校長)、上田 信雄(教頭)、石田 暁(事務長)

伊勢田佳典(首席)、望月 俊紀(進路指導部長)菅 康之(企画広報部長)

吉川 智規(企画広報部・記録係)

 

【会議概要】

1.校長挨拶

 

2.学校からの説明

(1)平成28年度学校評価及び平成29年度学校経営計画について

・平成28年度の学校経営計画について、おかげさまで概ね達成することができたため、ほとんどの項目について、平成28年度学校評価の自己評価は「◎」または「○」としている。

・とりわけ、「課題研究講座の充実」については、これまで大学等外部機関との連携講座への生徒の参加人数はのべ1,300人台であったが、本年度は1,600人を越えた。本校では文理学科だけでなく普通科にも奨励しており、生徒の満足度も高い(92.3)

・このような取組みの充実の結果として、2月のGLHS10校合同研究発表会において、昨年度の大阪府教育委員会賞に続いて、本年度も大阪大学賞をいただくことができたものと考えている。

・「学校教育自己診断」については、経年変化を確認するため、例年通り、肯定率80%

上及び60%未満の項目について記載・分析を行っている。

・「土曜講習や補習等の内容の充実」及び「教育課程を再構築する」「遅刻者数」については、残念ながら評価指標には達しなかったが、来年度に向けて原因を確認・分析するとともに、より効果的・効率的な組織運営に努めることで、生徒のサポート体制のさらなる向上に努めたい。

 ・平成29年度学校経営計画は、平成28年度学校経営計画と基本的に大きくは変えてい

ない。中期目標での追加・変更点については以下の通り

 ・「魅力ある授業の実施」については、現中学2年生から新学習指導要領や大学入試改革

が実施される予定となっていることを踏まえ、3年後を見据えた目標「高津授業メソ

ッド」の完成を新たに設定した。

・「海外の科学先進校との交流促進」については、台湾ニュージーランド等交流対象校をさらに拡大する方向で調整している。

 ・また、「働き方改革」が求められる中、安全衛生委員会の機能をあらためて見直すこと

などにより、生徒はもとより、保護者・同窓生・教職員が「チーム高津」として一丸

となり、「みんなが、健康で頑張れる」学校づくりに向けて、さらなる充実を図ってい

きたい。

 

(2)平成29年度入試大学合格状況について(中間報告)

・今年度のセンター試験は国語が大幅に難化し、英語がやや易化した。これに加えて生

物基礎が大幅に易化したので、文系の生徒には国語の失点を生物基礎でカバーできた者が多く、昨年度より平均点は上がった。しかし理系の生徒には、生物基礎のように国語の失点をカバーできる科目がなく、結果として平均点は昨年度より下がっている。

・京都大学・大阪大学で後期入試が実施されなかった影響もあり、いわゆる京・阪・神

3大学の現役合格者数は現時点で43と昨年をやや下回っているが、3年続けて現役で

40以上、現浪合わせて70以上の結果を残せており、進路指導に関するノウハウを一定

確立できたものと感じている。

・今後は、得点率8割以上の生徒を増やすとともに、6割未満の生徒を減らすことによ

り、国公立大進学者数をさらに増加させることを具体的な目標として取り組んでいき

たい。

 

(3)その他

 ○記念祭について

・来年度から、熱中症予防のために体育祭と文化祭を分離して行うこととした。(体育祭6/7、文化祭9/2・3予定)ミストシャワーの配備等は、昨年度までと同様に行う予定で、熱中症対策に万全を期す。

・結果として、体育祭ではユニフォームやデコレーションパネルの作成などの日程がタイトになるが、後期終業式の際、体育祭実行委員長(生徒)が「形は変わるが、みんなで協力して、より良い新しい記念祭を創造しよう」と呼びかける場面もあり、高津生の前向きな姿勢に、あらためて伝統の力を感じた。

○平成28年度学校教育自己診断結果について

・昨年度と比べると、下がっている項目も見られるが、ここ3年間では、大きな変化は

なく、概ね安定した高評価をいただき、喜んでいる。

・個別では、項目4「本校の授業には、プロジェクター等の視聴覚機器やコンピュータ

ー等の電子機器が積極的に取り入れられている」、項目14本校の記念祭をはじめと

する学校行事やSSH・GLHSとして設定されている活動は、充実している」の評

価が高い。

・一方で、項目15「本校の自治会活動は活発で充実しており、活動時間や活動内容は適

切である」での肯定率が減少しており、生徒の自主性を大切にしている本校において

は寂しい結果となっている。来年度は、主担当者を配置するなど、改善に努めていき

たい。

 

3.質疑応答、及びご意見

(1)平成28年度学校評価及び平成29年度学校経営計画について

  ・「平成29年度学校経営計画」では、「31年度までに」という文言が多いが、これは何

か意味があるのか

⇒ 教育庁から「中期的目標欄は、『3年後』の目標を記載するように」というアド

バイスをいただき、繰り返し感はあったが「31年度」と明記している。府立学

校全体の統一感及び、「3年後」と目標達成の時期を明確にすることで、教職員

が一体となって取り組む道標にもなるものと期待している。

  ・平成29年度学校経営計画についても、2020年の大学入試改革など、しっかりと将来

も見据えた内容となっており、適当である。「働き方改革」等も含めて、社会全体が

めまぐるしくまた大きな変化を余儀なくされる中で、新たな取組みを始めることは

極めて困難なことだが、学校としての一体感をさらに高め、生徒たちの能力を最大

限引き出すことができるよう、効果的・効率的に取り組んでもらいたい。

(2)平成29年度入試大学合格状況について

・中間報告ということだが、国公立大学への現役合格者数をはじめ、今年度も概ね順

調な結果を収めていただいている。

・単に、難関・有名大学への進学者数ということにとどまらず、高津高校ならでは「体

験型進路学習」などを通じて、それぞれの生徒が自らの適性等に応じた大学選択に

基づいて進学先を決定しており、その数以上に大きな成果を挙げていただいている

ように感じる。

(3)その他

○平成28年度学校教育自己診断について

・教職員向けの質問項目9「本校の生徒指導方針は適切で、すべての教職員に共有さ

れている」は、質問項目の中に2つの内容が入っており、両方をクリアしないと「あ

てはまる」とは答えにくくなっている。アンケートの主目的は改善にあると思うの

で、原因が特定できるように質問項目を分けた方がよいのではないか。

⇒ 3年前に一度大きく改定を行い、その後、経年変化を見るため、基本的には項目数

も含めて大きな変更は行っていないが、当然、アンケートの目的はご指摘のとおり

であり、来年度に向けてあらためて検討させていただきます。

・ただ、質問を分けると項目が増えてしまう。「トイレ」についての質問は、生徒への

質問項目にあるので、教職員向けの質問から削除してもよいだろう。

⇒ 併せて、検討させていただきます。

・教職員向けの質問項目22「本校が行っている教育活動について、中学生や保護者に

積極的にアピールできている」に対する肯定的な回答が多くなっている。高津高校

の実態をより多くの人に、より良く知っていただくことは重要であり、好ましいこ

とだと思う。何か、改善に努めたのか。

⇒ 大勢の方が参加してくださる「学校説明会」での説明内容・方法を毎年改善してい

ることに加えて、各中学およびそのPTA等が主催される小規模な説明の依頼が増

えてきているが、それらの希望に丁寧に応対していることも一因だと思われる。こ

れらの地道な取組みの成果として、本校の志願倍率も高くなっており、ますます社

会の期待に応えることのできる高校へと進化・深化していければと考えている。