このページでは子どものすこやかな成長・発達を願って、教育における様々な事例からQ&Aという形でご紹介いたします。
 「不登校・ひきこもり」に関わる相談
【中学校3年生女子の母親からの相談】
 娘がここ一週間ほど学校に行きません。家族で話し合いをもち、本人も「明日から学校に行く」と言って、昨夜は時間割を見ながら学校に行く準備もしたが、朝になると「お腹が痛い」と言います。本当にお腹が痛い様子だが、これからどうしたらいいのでしょうか。
 お子さんが次の日の時間割を見て準備するのは、学校に行かなければならないという強い気持ちを抱いておられるからでしょう。しかし、いざ学校へとなると実際には登校できなくて、お子さんにとってはとても辛いことだと思います。登校しぶりや体の不調は、自身を失っているときや不安を感じているときによくあります。「お腹が痛い」と言うのもお子さんの心からのSOSのサインではないでしょうか。学校に行き辛いことに、お子さんなりの心当たりがないか、まずはじっくり聴いてあげてください。
 体の不調を訴えているときは医師の診察を受け、体に異常がないかを知っておくことも大切です。無理に登校をすすめないほうがよい場合もあります。登校をしぶる状態が長く続くようでしたらスクールカウンセラーへの相談や教育センターなどの相談機関へ相談されることをお勧めします。
☆ワンポイントアドバイス
 中学3年生といえば、自分の将来の進路を決める大事な時期で、迷いや不安を強く感じる時期ではないでしょうか。ご家族の皆さんで話し合いを持たれたり、家庭でリラックス出来る雰囲気をつくり、お子さんの立場になって話をしっかり聴いたり、気持ちを理解し受けとめてあげて下さい。お子さんの心の緊張がほぐれてくるといいですね。
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